2013年05月09日 19:32
2013.4.27(土)~28(日)
1日目 11:45菅ノ台~(バス)~12:18しらび平12:30~(ロープウェイ)~
12:38千畳敷13:10~14:38乗越浄土~14:45宝剣山荘(小屋泊)
2日目 7:29宝剣山荘~7:42中岳~8:02木曽駒ヶ岳8:10~8:24中岳~
8:34宝剣山荘9:08~9:10乗越浄土~9:42伊那前岳~9:50八合目~
10:10七合目~2,500m地点10:32~11:14うどんや峠11:38~
11:55清水平~12:47蛇腹沢登山口12:56~
13:40北御所バス停14:00~(バス)~14:30菅ノ台
2013.4.28(日)
乗越浄土から伊那前岳を経て "うどんや峠" まで下ってきた二人。
蛇腹沢登山口まではあと標高差500mほどの地点です。

(うどんや峠から見る空木岳・檜尾岳・濁沢大峰)
次は "清水平" を目指して下りるわけですが、
夏道は完全に雪に隠れて不明だし、テープ等も見当たらず。
頼りの足跡もこれまた判然としない。
(心理的に余裕がなく、以後しばらく写真はありません ^^;)
過去の記憶では "黒川山" に向かう尾根を外れて右に下ったはずですが、
その右に曲がっていくポイントが全く分からない。
地図を広げますが、この時持っていたのは "山と高原地図" のみ。
地形図と山と高原地図では読み取れる情報量がまるで違います。
やはり5万分の1では細かい地形を読むのは無理。
2万5千分の1の地形図を "国土地理院のHP" から印刷しなかった事を後悔。
別枠で開きますのでこの地形図↑↑↑を参考に見ていただけると分かり易いかと思います。
とりあえず姫を上に残しTONO単独で、
斜面をトラバースしながら右へ下りるポイントを探してみます。
上から見てそれらしい地点へ下りてみますが、
足跡は全くないしルートっぽくないしどうも違う・・・
もし間違っていればその先は谷に向かってしまいます。
そして一旦上まで戻ろうと上を向いて焦りました。
たった20mほど下りただけなのに、
自分がどこから降りてきたのか全く分かりません。
板を立て掛けた様な雪の斜面と視界を遮る樹林。
辺りは薄暗く細かな木の枝などが雪面に散らばり、
たった今下りてきた足跡さえも不鮮明にしています。
慌てて姫のいる場所まで登り返しました。
さて闇雲に下って自分のいる場所が分からなくなれば遭難だし、
谷に入れば予期せぬ滝などがあって下れない可能性も。
それにこの時期は雪解け水で水量も多いだろうし・・・
無理に下って滑落でもして怪我をすれば身動き取れずに遭難、
場合によっては命に関わる事態になる可能性だってあります。
一旦黒川山手前のピークまで上がり、上から尾根を探す手もあるけど、
地図を見ると尾根らしくなるのは少し下ってから。
おそらく上から見ても分からない可能性が高い。
では来た道を登り返すか?
コースタイム的には3時間半で乗越浄土で、
そこから千畳敷駅までは30分もあれば下れるでしょう。
まだ時刻は11時半前。
時間的にはロープウェイの最終便に間に合いそうですが、
もうけっこう疲れていますし、重荷を背負って登り返すのも・・・
ともかく真っ直ぐではなく斜面をトラバース気味に下りていけば、
清水平に向かう尾根に当たるとは思うのですが・・・
テープでも見つけられれば良いのですが、
もし何も目印がなければ果たしてその尾根と分かるのか・・・
こうなるとドンドン不安が募ってきます。
テント装備一式は持っているので、
最悪の場合はビバークすることはできますが、
携帯が届かないので連絡がつかないし、そんな事態は極力避けたい。
さあどうするTONO。
ここで考えていても道が分かる訳でもなく、
登るか下るか決断する必要があります。
ただ下りて行ってもしも清水平に着けなかったら(そうなる可能性も高い)、
道迷い~遭難~最悪の事態・・・
二人はすでにこの時点で遭難に片足を突っ込んでいたと言えるでしょう。
うどんや峠で考えながら、6:4で下る方に傾きかけていると、
どこからともなくカン・・・カン・・・という金属音が。
・・・ん? 誰か来る!?
下りてきた方向を振り返りますが、人の気配はなし。
するとしばらくしてまたカン・・・カン・・・と。
そして突然二人の目の前に現れたのは二人組の登山者。
前日清水平にテントを張って、この日登って下りてきたところだと。
「じゃあ、清水平までの道は分かりますか?」
「え~、何とか分かると思いますよ。朝上がってきたんで」
「よかった~、この先の道が分からなくて悩んでいたんですよ」
「この辺は分かり難くて、朝は一旦上まで上がって下りてきたんですよね」
どうやら彼らは清水平から尾根伝いに真っ直ぐ2,208mピークに上がって、
そこからうどんや峠に下りたようです。
どうりでいくら探しても足跡は見つけられない訳です。
それにしても何と言うタイミング。
あと5分彼らが来るのが遅かったら、
遭難に向かってのカウントダウンが始まっていたかも知れません。
この時期このルートに人が入ること自体少ないと思いますが、
こうして絶妙のタイミングで出会うとは奇跡です。
ラッキー、ラッキー、超ラッキー。
宝くじは当たったためしはないけれど、(そもそも買ってないという話もありますが^^;)
こういうところで運を使ってくれるなら全然OK。
神様なんて普段は全く信じていないくせに、
この時はばかりはどこかで神様が見ていたんじゃないかと思いました。
さて先を行くお二人は朝辿ってきた尾根を探しながら、
やはり斜面をトラバースして進んで行きます。
時おりアイゼンに付いた雪をピッケルで叩き落とし、
カン・・カン・・という音が響きます。 さっき聞いたのはこの音か・・・
TONOと姫はこの二人の後を付いて行きます。
自分でルートを探さずに付いていくのは何て楽なんでしょ。

100mほどトラバースすると前方右下に尾根っぽい地形が。
その尾根に乗って下っていきます。
お二人も自分達の足跡を探しながら下っていましたが、
所々にテープも出てきて正しいルートを下りている安心感があります。

お二人の後をついて行きながらこの辺りの地形を観察しましたが、
細かな起伏が入り乱れていて、ある程度下りてしまうと
この尾根を探し当てるのは難しかっただろうと感じました。
帰宅後2万5千分の1地形図で確認しましたが、地形図には表れない起伏があるようです。
ただこの時に地形図を持っていれば、一旦2,208mピークに上がり、
コンパスで方向を決めて下りただろうと思いました。
そして左下に見えた!テントです。
どうやら朝出発した場所とは若干違うところに出たようでしたが、
清水平に張ったお二人のテントに辿り着きました。

11:55 清水平に到着。 いや~助かりました。
命の恩人と言っても過言ではありません。
ここでお二人に丁重にお礼を言って別れました。

ここからも尾根を辿っていくのですが、
直上は木々が密集して通行できないので、
尾根を左に見ながら少し巻き気味に下ります。

10分ほど巻きながら進むと、ようやく右下に登山道が見えました。
ここからは明確な道を行きます。
あ~、登山道って何て歩き易いんでしょ
登山道の有難みを実感しながら下って行きます。

高度が下がると雪が少なくなり、
標高1,800mほどの地点でアイゼンを外し軽快に下ります。

12:47 蛇腹沢登山口に到着しました。
は~、何とか無事に下りてこれた~
TONOが安堵感に包まれている頃、姫からは "怒オーラ" が。
「また騙されて変な所に連れてこられた!」
「とりあえず無事着いて良かったね ^^;」
「あの二人がいて本当に良かったよ! もうTONO様は信用ならない!」
「・・・・・」
「だいたいさ~、この前も道に迷ってなかった~!?」
丹沢・長尾尾根でのことでふかね・・・(^^;
まぁ、今回は反省する点も多く何と言われても仕方がありませんな。

12:56 登山口を後にして北御所へ向かいます。
林道を辿り始めてすぐに車沢を渡りますが、
もしかしたらこの沢沿いを下るはめになった可能性もあるわけで。
そうなったら堰堤もあるし無事に下りて来れたかどうか・・・
少なくともこの時間にここに立ってはいなかったでしょう。
あの時、あの二人組に出会った奇跡に感謝しながら、
怒モードの姫の後を黙々と歩きました。

13:40 北御所バス停に到着。
時刻表を見るとバスは30分おき。 次は14:05です。
GWしかも快晴なので、始発のしらび平でバスが満員になる可能性もあり、
バス管理会社にいちおう電話をしてバスを待ちます。

14:00 予定時刻より早くバスがやってきました。
補助席でしたが何とか乗れました。
14:30 菅の台バスターミナルに到着。
この日は快晴だっただけに駐車場は奥までいっぱい。
車で着替えて、満開の桜の下を駒ヶ根ICに向かいます。

帰路につきながら今回の反省点を挙げてみると・・・
①2万5千分の1の地形図を持っていなかった。
→ 荒天により直前に行き先を変更したため準備するのを忘れた。
②登山道が雪に埋もれて不明になっている事は予想できたのに、
天気は良いし、過去に歩いたことがあるという慢心から、
地形図を持っていないのに下ってしまった。
→ 少なくとも最初に予定した通り登りで使ってルートを確認すべきだった。
③うどんや峠で雪がなく登山道が出ていたという先人の記録を鵜呑みにした。
→ その年によって雪の量が違うのは当然。
④うどんや峠で6:4で下る方に傾いていたが、登り返すことを第一に考えるべき。
→ 迷ったら尾根に上がるのが原則。
⑤買おう買おうと思っていたGPSを未だに入手していなかった。
→ 雪山に入るのにやはりGPSはあった方がベター。
→ この山行の後で早速ポチって、現在入荷待ち。*^^*
振り返ると雲一つない青空に白い稜線が輝いていました。
あそこから下ってきたんだなぁ・・・
今回は実際に遭難こそしていないですが、潜在的には遭難と言えるでしょう。
事件にならなかったのは単にツイていただけ・・・
地味ではありますが残雪期の怖さを味わった山行でした。
無事に戻ってこれて本当に良かった。

(終わり)

帰宅後ビールを飲みながら、こうしてビールが飲める事に深く感謝しました。
寒さに震えながらビバークしていた可能性もあったわけですから・・・
1日目 11:45菅ノ台~(バス)~12:18しらび平12:30~(ロープウェイ)~
12:38千畳敷13:10~14:38乗越浄土~14:45宝剣山荘(小屋泊)
2日目 7:29宝剣山荘~7:42中岳~8:02木曽駒ヶ岳8:10~8:24中岳~
8:34宝剣山荘9:08~9:10乗越浄土~9:42伊那前岳~9:50八合目~
10:10七合目~2,500m地点10:32~11:14うどんや峠11:38~
11:55清水平~12:47蛇腹沢登山口12:56~
13:40北御所バス停14:00~(バス)~14:30菅ノ台
2013.4.28(日)
乗越浄土から伊那前岳を経て "うどんや峠" まで下ってきた二人。
蛇腹沢登山口まではあと標高差500mほどの地点です。

(うどんや峠から見る空木岳・檜尾岳・濁沢大峰)
次は "清水平" を目指して下りるわけですが、
夏道は完全に雪に隠れて不明だし、テープ等も見当たらず。
頼りの足跡もこれまた判然としない。
(心理的に余裕がなく、以後しばらく写真はありません ^^;)
過去の記憶では "黒川山" に向かう尾根を外れて右に下ったはずですが、
その右に曲がっていくポイントが全く分からない。
地図を広げますが、この時持っていたのは "山と高原地図" のみ。
地形図と山と高原地図では読み取れる情報量がまるで違います。
やはり5万分の1では細かい地形を読むのは無理。
2万5千分の1の地形図を "国土地理院のHP" から印刷しなかった事を後悔。
別枠で開きますのでこの地形図↑↑↑を参考に見ていただけると分かり易いかと思います。
とりあえず姫を上に残しTONO単独で、
斜面をトラバースしながら右へ下りるポイントを探してみます。
上から見てそれらしい地点へ下りてみますが、
足跡は全くないしルートっぽくないしどうも違う・・・
もし間違っていればその先は谷に向かってしまいます。
そして一旦上まで戻ろうと上を向いて焦りました。
たった20mほど下りただけなのに、
自分がどこから降りてきたのか全く分かりません。
板を立て掛けた様な雪の斜面と視界を遮る樹林。
辺りは薄暗く細かな木の枝などが雪面に散らばり、
たった今下りてきた足跡さえも不鮮明にしています。
慌てて姫のいる場所まで登り返しました。
さて闇雲に下って自分のいる場所が分からなくなれば遭難だし、
谷に入れば予期せぬ滝などがあって下れない可能性も。
それにこの時期は雪解け水で水量も多いだろうし・・・
無理に下って滑落でもして怪我をすれば身動き取れずに遭難、
場合によっては命に関わる事態になる可能性だってあります。

一旦黒川山手前のピークまで上がり、上から尾根を探す手もあるけど、
地図を見ると尾根らしくなるのは少し下ってから。
おそらく上から見ても分からない可能性が高い。
では来た道を登り返すか?
コースタイム的には3時間半で乗越浄土で、
そこから千畳敷駅までは30分もあれば下れるでしょう。
まだ時刻は11時半前。
時間的にはロープウェイの最終便に間に合いそうですが、
もうけっこう疲れていますし、重荷を背負って登り返すのも・・・
ともかく真っ直ぐではなく斜面をトラバース気味に下りていけば、
清水平に向かう尾根に当たるとは思うのですが・・・
テープでも見つけられれば良いのですが、
もし何も目印がなければ果たしてその尾根と分かるのか・・・
こうなるとドンドン不安が募ってきます。
テント装備一式は持っているので、
最悪の場合はビバークすることはできますが、
携帯が届かないので連絡がつかないし、そんな事態は極力避けたい。
さあどうするTONO。
ここで考えていても道が分かる訳でもなく、
登るか下るか決断する必要があります。
ただ下りて行ってもしも清水平に着けなかったら(そうなる可能性も高い)、
道迷い~遭難~最悪の事態・・・
二人はすでにこの時点で遭難に片足を突っ込んでいたと言えるでしょう。
うどんや峠で考えながら、6:4で下る方に傾きかけていると、
どこからともなくカン・・・カン・・・という金属音が。
・・・ん? 誰か来る!?
下りてきた方向を振り返りますが、人の気配はなし。
するとしばらくしてまたカン・・・カン・・・と。
そして突然二人の目の前に現れたのは二人組の登山者。
前日清水平にテントを張って、この日登って下りてきたところだと。
「じゃあ、清水平までの道は分かりますか?」
「え~、何とか分かると思いますよ。朝上がってきたんで」
「よかった~、この先の道が分からなくて悩んでいたんですよ」
「この辺は分かり難くて、朝は一旦上まで上がって下りてきたんですよね」
どうやら彼らは清水平から尾根伝いに真っ直ぐ2,208mピークに上がって、
そこからうどんや峠に下りたようです。
どうりでいくら探しても足跡は見つけられない訳です。
それにしても何と言うタイミング。
あと5分彼らが来るのが遅かったら、
遭難に向かってのカウントダウンが始まっていたかも知れません。
この時期このルートに人が入ること自体少ないと思いますが、
こうして絶妙のタイミングで出会うとは奇跡です。
ラッキー、ラッキー、超ラッキー。
宝くじは当たったためしはないけれど、(そもそも買ってないという話もありますが^^;)
こういうところで運を使ってくれるなら全然OK。
神様なんて普段は全く信じていないくせに、
この時はばかりはどこかで神様が見ていたんじゃないかと思いました。
さて先を行くお二人は朝辿ってきた尾根を探しながら、
やはり斜面をトラバースして進んで行きます。
時おりアイゼンに付いた雪をピッケルで叩き落とし、
カン・・カン・・という音が響きます。 さっき聞いたのはこの音か・・・
TONOと姫はこの二人の後を付いて行きます。
自分でルートを探さずに付いていくのは何て楽なんでしょ。

100mほどトラバースすると前方右下に尾根っぽい地形が。
その尾根に乗って下っていきます。
お二人も自分達の足跡を探しながら下っていましたが、
所々にテープも出てきて正しいルートを下りている安心感があります。

お二人の後をついて行きながらこの辺りの地形を観察しましたが、
細かな起伏が入り乱れていて、ある程度下りてしまうと
この尾根を探し当てるのは難しかっただろうと感じました。
帰宅後2万5千分の1地形図で確認しましたが、地形図には表れない起伏があるようです。
ただこの時に地形図を持っていれば、一旦2,208mピークに上がり、
コンパスで方向を決めて下りただろうと思いました。
そして左下に見えた!テントです。
どうやら朝出発した場所とは若干違うところに出たようでしたが、
清水平に張ったお二人のテントに辿り着きました。

11:55 清水平に到着。 いや~助かりました。

命の恩人と言っても過言ではありません。
ここでお二人に丁重にお礼を言って別れました。

ここからも尾根を辿っていくのですが、
直上は木々が密集して通行できないので、
尾根を左に見ながら少し巻き気味に下ります。

10分ほど巻きながら進むと、ようやく右下に登山道が見えました。
ここからは明確な道を行きます。
あ~、登山道って何て歩き易いんでしょ

登山道の有難みを実感しながら下って行きます。

高度が下がると雪が少なくなり、
標高1,800mほどの地点でアイゼンを外し軽快に下ります。

12:47 蛇腹沢登山口に到着しました。
は~、何とか無事に下りてこれた~
TONOが安堵感に包まれている頃、姫からは "怒オーラ" が。
「また騙されて変な所に連れてこられた!」
「とりあえず無事着いて良かったね ^^;」
「あの二人がいて本当に良かったよ! もうTONO様は信用ならない!」
「・・・・・」
「だいたいさ~、この前も道に迷ってなかった~!?」
丹沢・長尾尾根でのことでふかね・・・(^^;
まぁ、今回は反省する点も多く何と言われても仕方がありませんな。

12:56 登山口を後にして北御所へ向かいます。
林道を辿り始めてすぐに車沢を渡りますが、
もしかしたらこの沢沿いを下るはめになった可能性もあるわけで。
そうなったら堰堤もあるし無事に下りて来れたかどうか・・・
少なくともこの時間にここに立ってはいなかったでしょう。
あの時、あの二人組に出会った奇跡に感謝しながら、
怒モードの姫の後を黙々と歩きました。

13:40 北御所バス停に到着。
時刻表を見るとバスは30分おき。 次は14:05です。
GWしかも快晴なので、始発のしらび平でバスが満員になる可能性もあり、
バス管理会社にいちおう電話をしてバスを待ちます。

14:00 予定時刻より早くバスがやってきました。
補助席でしたが何とか乗れました。
14:30 菅の台バスターミナルに到着。
この日は快晴だっただけに駐車場は奥までいっぱい。
車で着替えて、満開の桜の下を駒ヶ根ICに向かいます。

帰路につきながら今回の反省点を挙げてみると・・・
①2万5千分の1の地形図を持っていなかった。
→ 荒天により直前に行き先を変更したため準備するのを忘れた。
②登山道が雪に埋もれて不明になっている事は予想できたのに、
天気は良いし、過去に歩いたことがあるという慢心から、
地形図を持っていないのに下ってしまった。
→ 少なくとも最初に予定した通り登りで使ってルートを確認すべきだった。
③うどんや峠で雪がなく登山道が出ていたという先人の記録を鵜呑みにした。
→ その年によって雪の量が違うのは当然。
④うどんや峠で6:4で下る方に傾いていたが、登り返すことを第一に考えるべき。
→ 迷ったら尾根に上がるのが原則。
⑤買おう買おうと思っていたGPSを未だに入手していなかった。
→ 雪山に入るのにやはりGPSはあった方がベター。
→ この山行の後で早速ポチって、現在入荷待ち。*^^*
振り返ると雲一つない青空に白い稜線が輝いていました。
あそこから下ってきたんだなぁ・・・
今回は実際に遭難こそしていないですが、潜在的には遭難と言えるでしょう。
事件にならなかったのは単にツイていただけ・・・
地味ではありますが残雪期の怖さを味わった山行でした。
無事に戻ってこれて本当に良かった。

(終わり)

帰宅後ビールを飲みながら、こうしてビールが飲める事に深く感謝しました。
寒さに震えながらビバークしていた可能性もあったわけですから・・・
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