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2013 6月の富士山 後編

2013年06月19日 19:24

2013.6.9(日)

6:20須走口~7:30六合目~8:03本六合目~8:57七合目(太陽館)9:09~
9:50本七合目~10:16八合目~10:34本八合目10:51~11:31九合目~
11:58久須志神社(須走口山頂)12:27~13:05剣ヶ峰13:10~(お鉢巡り)~
13:47久須志神社14:15~15:43須走口駐車場






須走口から富士山を目指したTONO。
拍子抜けするほど雪が少なく、比較的余力を持っての登頂でした。
12:00 山口屋支店さん前のベンチが出ていたのでここで休憩。

IMGP6607.jpg




山頂も非常に雪が少ないです。
4年前の同じ時期と比べるとまるで雪の量が異なります。

IMGP2171.jpg IMGP8466_20130618211614.jpg
1|2  1:4年前の須走山頂(2009.6.7)  2:ちなみにGWの頃はこんなに雪が多い(2010.5.4) 




水分を補給して、お湯を沸かして coffee break ...
浮かぶ雲を上から見下ろす非日常的な体験が、
いま自分は日本最高所にいるんだ・・という事を実感させます。

IMGP6606.jpg




ちょっと休んだらTONOにとっては初の "お鉢巡り" をすることに。
これまでは時間切れという事もあったし、
何より高度障害でとてもお鉢を回る元気はなかったのですが、
今回は吐き気も頭痛も息苦しさもない・・・これなら行けそう。


お鉢を廻って来たと言う単独の男性に山頂の雪の状態を聞くと、
剣ヶ峰まではアイゼン無しで全く問題ないけれど、
その先は急な斜面があるのであった方がイイかも・・・との事。
ザックはデポして空身で回ろうと思っていたので、
アイゼンは予め装着する事にしましたが、結果的にこの判断は大間違い。
とりあえずここでザックに付けたGPSを持って行くのを忘れてしまい、
お鉢めぐりのログがありません。


12:27 時計回りにお鉢巡りを開始。
富士山の山頂には剣ヶ峰の他にも小ピークがいくつかあって、
大日岳、伊豆岳、成就岳、駒ヶ岳、三島岳、白山岳、久須志岳などの
名前が付いていますが、ルートはそのほとんどを巻いて行きます。
最初は小ピークも踏んでいこうか・・・なんて思っていましたが、
アイゼンを付けた足は途端に重くちょっとした登りでも足が出ません。
・・・で、早々に諦め普通にルートを辿りました。(^^;

IMGP6609.jpg




富士宮口が近くなると擦れ違う人も多くなりますが、
軽装な人がほとんどでアイゼンを付けてる人は皆無。
確かに雪が少なくてアイゼンを付けてるのがバカバカしい。
ここでアイゼンは外し、ストックに括り付けて歩くことに。

IMGP6610.jpg
                      (前方左が駒ヶ岳、右は三島岳)




御殿場ルートの下山口を過ぎると、ほどなく富士宮口の山頂。
登ってくる人、休憩する人、擦れ違う人・・・本当に人が多い。

IMGP6618.jpg




左手に三島岳を見て平坦な雪原を剣ヶ峰に向かいます。
馬の背の急な斜面を登ると元・気象観測所です。

IMGP6620.jpg




IMGP6622.jpg

まずは剣ヶ峰の標柱で一枚。
やはり3,776mの頂は、
日本では飛びぬけて高い。

シーズン中の夏の朝には
この標柱前は大混雑で、
記念撮影する人の行列が
できることもあるらしい。

この日もけっこう混んでいて、
外人の団体さんが
この一角を占拠してました。(^^;





剣ヶ峰から火口(大内院)を覗きます。
火口壁は絶壁となり黒々とした岩肌を見せています。
遠くから眺めるだけでは分からない富士山の荒々しい姿です。
向こう正面左が登り着いた須走口の山頂となり、
そこからグルッと半周してきました。

IMGP6624_20130619121121.jpg





火口底は3,537mで剣ヶ峰とは240mの標高差があります。
↓ 4年前はここから火口底に向かってシュプールがありました。
行きはイイですが、下から登り返すのは大変そう。

IMGP2173.jpg
           (2009.6.7 正面が剣ヶ峰、向かって左手にシュプールが見えます)




さてここでお鉢巡りはまだ半分ですが、
ここまで来れば来た道を戻っても、先へ進んでも時間的には一緒。
そう考えれば一周しない手はありません。
行き先には西側が切れ落ちた白山岳の姿が目を引きます。

IMGP6625.jpg
                                (剣ヶ峰から白山岳3,756mを望む)




白山岳は4年前にはその名の通り真っ白で、
この斜面にもシュプールが残されていました。

IMGP2174.jpg
                       (2009.6.7 大日岳基部から見た白山岳)




さて剣ヶ峰から先の稜線は通行禁止になっているので、
一旦観測所の基部まで戻り、ここから剣ヶ峰をトラバースします。
途中急斜面のトラバースになるので、ここでアイゼンを装着しました。
13:12 剣ヶ峰を後にします。

IMGP6626.jpg




しばしのトラバースの後、ここから急下降します。
距離は短いですが、雪はグズグズで足元が崩れ易いので、
スリップしないように十分注意して下りました。

IMGP6627.jpg




無事に下り西安河原と呼ばれる平坦地を進みます。
ちょっと登って再び稜線に上がると大沢崩れ上部。
ここでアイゼンを外しました。

IMGP6629.jpg




ここから大沢崩れ方面を見下ろすと、雪はほとんど消えており、
荒涼とした景色が広がっていました。

IMGP6631.jpg




そして雲の向こうに見えたのは南アルプスの峰々。
ここからだと南アもやや見下ろす感じですね。

IMGP6632.jpg




そして近付いてきた白山岳。
よく見るとこの時山頂に二人の人影がありました。
でもどう見ても西側は岩壁になっていて登れそうにありません。
地図をあらためて見るとこのピークにはルートがない。
比較的なだらかな須走側から登ったようです。

IMGP6633.jpg




雷岩の手前で稜線を外れて "小内院" の縁を回っていきます。
小内院は深さ30mほどの窪地で、富士山頂のもう一つの火口です。

IMGP6634.jpg




剣ヶ峰から見た時は白山岳にも登っておこうなんて思いましたが、
この時点でもうけっこう疲れていて、何となく体調も悪い。
白山岳はまたの機会にして(・・・って次に登るのはいつになるやら^^;)、
真っ直ぐ正面に見える久須志岳に向かいます。

IMGP6637.jpg




13:47 須走口山頂の久須志神社の所に戻ってきました。

IMGP6638.jpg





ザックをデポした場所まで戻って休憩。
ベンチの上に寝転がりながらパンを齧ります。
ところが寝転がったのが良くなかったのか、
山頂に居過ぎたのが悪かったのか何となく気持ちが悪い。
この感じは・・・ヤバイ!いつもの高度障害が出始めたかも。
そうなれば長居は無用。サッサと下りましょう。
14:15 アイゼンを履いたら須走ルートの下山口から下り始めます。

IMGP6639.jpg




ここは前に来た時は雪の大斜面で、長い長い尻セードでしたが、
こう雪が少ないと尻セードもできません。

IMGP6640.jpg




ある程度雪が残っている場所では尻セードを交えて下っていきますが、
所々岩が出ているので気持ち良~くというわけにはいきません。

IMGP6641.jpg





途中からはガスに巻かれプチ・ホワイトアウト状態でしたが、
GPSの性能を試すには絶好の機会♪
視界が悪い中GPSで現在地を確認すると、
登山道からは完全に離れ、大分西寄りを下っています。
本来の下山道よりもさらに御殿場ルート寄りではありますが、
ちょうど駐車場に向かいそうなので、そのまま真っ直ぐ下りました。
雲を抜けると真っ直ぐ続くトレースを発見。
GPSで確認しながらこのトレースを追って下りました。

IMGP6644.jpg




ヤッパリGPSって凄いなぁ~と感心しながら下って行くと、
雪が無くなりブルドーザーの道にぶつかりました。
15:00 ここでアイゼンを外してブル道を辿ります。

IMGP6645.jpg




ブル道は砂走りな感じで下っていけます。
ドンドン高度を下げて、辺りに新緑の木々が出てくるともう少し。

IMGP6649.jpg




最後は重機の溜まり場的な所に飛び出します。
駐車場は上下2段になっているので、
下の段に停めた場合は重機の溜まり場を過ぎた所から入った方が良いです。
TONOはそのまま上の段の駐車場に入って、
あれ!?車がない!・・・とかなり焦りましたが、
良く考えたら下の段に停めてました。(^^;
15:43 最後はちょっと遠回りしましたが駐車場に戻ってきました。

IMGP6650.jpg IMGP6652.jpg
 




慣れ親しんだ湘南からいつも見ていた富士山。
日本一のその頂にもう一度登ることができました。
初のお鉢巡りもできてなかなか満足のいく山行でした。

さて今回これまでで最短の時間で登れたわけですが、
この理由は雪が少なくてアイゼン無しで登れた事が全て。
筋力が付いたとか心肺機能がアップしたと言いたいところですが、
年々体力は落ちていく一方なわけで・・・
ただ高度障害が出なかったのはちょっと収穫。
少しは高度に順応できるようになってきたんでしょうか・・・

今回は雪が少ないからかこの時期にしては人が多いと感じました。
特に外人さんのグループが目立ちました。
やはり世界文化遺産登録が決ったからでしょうかねぇ。
とりあえず今年の夏はとんでもなく混雑しそうですよね。
今後はシーズン以外の入山を禁止するとか、
入山料7,000円なんて話も出ていますが、はたしてどうなることやら。

巷では "富士山は登る山ではなくて見る山" だとか、
"一度も登らない馬鹿、二度登る馬鹿" とか言われますし、
自分も富士山は今回が最後のつもりで登ったのですが、
山頂の小ピークも全て踏んでないし、白山岳にも登ってないしで、
新たな目標ができてしまうとまた登りたくなっちゃうんですよね。(笑)


 (終わり)



   引越し作業も佳境に入ってきました。1ヶ月くらいブログを休止します。
   次は東北の山で再スタートを切ります。





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2013 6月の富士山 前編

2013年06月13日 17:56

富士山 3,776m・・・日本最高峰の頂。
そのシルエットはどんな山よりも大きく端整でそして孤高。
北岳、鳳凰三山、八ヶ岳等から見る富士も素晴らしいですが、
二人の住む湘南からも時おりハッとする美しい姿を見る事ができます。
台風一過の翌朝、寒~い冬晴れの朝、茜色に染まった秋の夕暮れ・・・
思わず通勤の足を止めて見入ってしまうことも。

IMG_2917[1]



現在はそんな日常の中で目にすることの多い富士山ですが、
東北に引っ越してしまえば7月からは遠~い存在。

東北転勤が決定した五月晴れのある朝でした。
駅へ向かう連絡橋の上からは豊富に残雪を抱く富士山が。。。
その変わらぬ美しい姿を見ながら心に決めたのです。

最後にもう一度あの頂を踏もう。。



2013.6.9(日)

6:20須走口~7:30六合目~8:03本六合目~8:57七合目(太陽館)9:09~
9:50本七合目~10:16八合目~10:34本八合目10:51~11:31九合目~
11:58久須志神社(須走口山頂)
12:27~13:05剣ヶ峰13:10~(お鉢巡り)~
13:47久須志神社14:15~15:43須走口駐車場





眠りにつく姫を残しそっとベッドを抜け出します。
まだ薄暗い中、ザックを背負い冬靴を片手に自宅を出発。
4:37 東名高速に乗る頃に朝陽が昇ってきました。

IMGP6538.jpg




まだ交通量の少ない高速を走り御殿場ICで下ります。
ふじあざみラインに入ると正面には富士山が大きい。
今年は雪解けが早いとは聞いていましたが確かに雪が少ない。
特に富士宮方面にはほとんど雪がないようにも見えます。

IMGP6546.jpg




富士の裾野を10kmほどクネクネと上ると須走口5合目に到着。
5:50 駐車場には20数台の車が停まっていました。 

IMGP6550.jpg




ここで標高は2,000m・・・車から出るとさすがに肌寒い。
山服に着替えザックに水と食料を詰めて登山口に向かいました。
登山口手前の山荘菊屋さんでトイレを済ませ(200円)、
キノコ茶を1杯ご馳走になり出発します。
このキノコ茶は適度な塩分があって何気に美味。
汗をかいて失う塩分もちょっとは補給できるし、
シイタケが嫌いじゃなければ是非頂きましょう。

IMGP6555.jpg




6:20 GPSの電源を入れたら歩き始めます。
4年前に初めて残雪の富士山に挑んだ時は、
この "通行止" の文字にビビりましたが、さすがに今は平気です。(^^;

IMGP6558-2.jpg




石段が終わると樹林の中に入って行きます。
風の動かない樹林帯では歩き始めると汗が噴き出します。
それに寝不足がたたっているのでしょうか、
頭がボーっとして目を瞑れば眠ってしまいそう。

IMGP6560.jpg




7:05 一旦樹林帯を抜けると富士山が望めました。
体調はいまいちだけど本当にあそこまで行けるのか!?
ザックを下ろして小休止しながらポカリをグビグビ。
前日ちょっと飲み過ぎたし脱水気味なのかなぁ・・・

さて3年前のGWに来た時にはこの辺りは雪で夏道が隠れていて、
雪面を直登して行きましたが今回は全く雪はありません。

IMGP6562.jpg




夏道を辿り潅木帯を登っていきます。
スキー、ボードを担いだ人が多いですが、やけに軽装な登山者も。
皆さんペースが速くて、ほとんどの人にブチ抜かれました。(^^;
7:30 新六合目の長田山荘(2,425m)を通過。

IMGP6565.jpg




ここまで400m/時と自分的には悪いペースではないのですが、
体調がいまいちな割りに飛ばし過ぎかも・・・
富士山は出だしで飛ばすと後半バテバテになりますから、
ここから意識してペースを落として歩きます。

長田山荘を過ぎると所々で雪が出てきます。
不用意に足を乗せるとスリップしますが、
足の置き場に注意すれば滑り止めはなくとも歩けます。

IMGP6567.jpg




この疎林帯で澄んだ軽やかな囀りを耳にしました。
音の先をよ~く見るとルリビタキでした。
色合いはメスに似てますが、若いオスでしょうか。
こんな美しい囀りで毎朝目覚めてみたいものです。
(音を聞かせられないのが残念です ^^;)

IMGP6569.jpg




8:03 本六合目 瀬戸館(2,625m)を通過。
夏に最初に登った時は「何で六合目が二つあるの!?」って思いましたが、
六合目だけでなくてこの先七合目も八合目も二つあるわけで、
慣れてしまえば休憩しやすくペースもとり易いとも言えます。

IMGP6574.jpg




振り返ると三日月の様な山中湖の背後に、
道志~丹沢山塊が幾重にも重なっています。
最初にこの景色を見た時はとても感動したことを思い出します。

IMGP6570.jpg




瀬戸館から先はほとんど雪がなくなり、溶岩石の夏道を歩きます。

8:57 七合目 太陽館(2,925m)に到着です。
小屋のスタッフが作業中と言うか談笑中でした。
ここで麦茶を1本購入してグビグビ飲んでパンを食べると、
大分体調が戻ってきました。

IMGP6576.jpg




さてこの小屋、4年前の同じ時期は雪に埋もれていた気がするのですが、
今回は全くと言っていいほど雪がないです。
富士山はいつ噴火してもおかしくないって言う噂だし、
X-dayに向け地熱が上昇しているんでしょうか・・・
まさか今日噴火しないよね!? ( ̄ー ̄;

ちなみに4年前の画像を探してみると、
やはり小屋はまだ半分ほど雪に埋もれていました。
そして半端なく犬に吼えられながら雪面を直登して、
この小屋に辿り着いた記憶があります。(笑)

IMGP2142.jpg
                            (2009.6.7 太陽館前にて)




9:09 太陽館を後にして先に進みます。
小屋の直上からは細々と雪の斜面が続いていましたが、
すぐまた左手に見える夏道に復帰します。
中にはここでシールを貼ってスキーで登り始める人もいましたが、
凹凸不整な硬めの雪ですし、担いで夏道を行った方が楽そうでした。

IMGP6578.jpg




富士山は板を立て掛けた滑り台の様な斜面に見えますが、
そんな中にも尾根地形があって登山道はその尾根を九十九折に行きます。
黒々とした溶岩石とそれが砕けた砂礫の道です。
ここから右に見える尾根を目指して上っていきます。
尾根上には小屋が点々と建っているのが見えます。

IMGP6579.jpg




時刻はまだ9時半ですが、もう下山してくる人もいます。
一体何時に登り始めたんでしょう。
標高はようやく3,000mを越えたぐらいで、
こっちはまだ3時間くらいはかかりそうな感じですけど。

IMGP6580.jpg




9:50 本七合目 見晴館(3,145m)を通過。
HDが壊れてもう写真は残っていないですが、
最初の富士登山の時は確かこの小屋に宿泊したはず。
ギュウギュウ詰めの小屋で軽い高地障害が出て、
息苦しく眠れない夜を過ごしました。
もう10年ほど前になるでしょうか・・・懐かしいです。

あの時は姫も一緒でしたが、
花も緑も水もない黒い溶岩石が累々と重なる光景に失望したらしく、
以来誘っても一緒に富士山に登ってくれることはありません。(^^;

IMGP6582.jpg




さて花も緑も水もない富士山と書きましたが、
この雪解けの時期に限っては小川と言うか小さな水の流れが出現します。
雪解け水が溶岩石を伝って流れ落ち、涼しげな水音をたてていました。
↓写真では水溜りみたいで全然涼し気じゃないですね。

IMGP6588.jpg




この先も夏の登山道に雪はなくただ黙々と辿ります。
途中にあった遭難者慰霊碑にそっと手を合わせ通過しました。

IMGP6584.jpg




10:16 八合目 下江戸屋(3,270m)を通過。
ここは吉田口と須走口の下山道の分岐点です。
ここまで来ると標高は日本第2位の北岳(3,193m)よりも高い。
そろそろ酸素の薄さを感じ、息が苦しくなってきます。
水を飲む際はあまり息を止めるとその後で呼吸が乱れるので、
乾く前に一口ずつチビチビと。
写真を撮る際も無意識に息を止めているらしく、
撮った後で大きく息が乱れます。(←これってTONOだけ? ^^;)
これまでの経験から意識的に口を窄め大きく息を吐いて歩きました。

IMGP6590.jpg




左前方には雪面の直登する登山者がいましたが、
この高度になると登りでは夏道の方が絶対的に楽です。
3年前はGWの時で夏道は雪に埋もれていたので直登しましたが、
休憩するにも岩の出ている適地を探さなくてはならないし、
アイゼンを履いた足は高度が上がれば上がるほど重くなります。
標高2,000mでのアイゼン歩行と3,500mでのそれとでは、
まるで感じる重さが違います。
酸素が薄くなり筋肉に十分な酸素が行き渡らないからでしょうか・・・

IMGP6591.jpg




10:34 本八合目 富士山ホテル(3,400m)まで来ました。
ここは他にも胸突江戸屋、トモエ館と小屋が密集しています。
胸突江戸屋の裏手で休憩にしました。

IMGP6592.jpg IMGP6593.jpg




10:51 本八合目を出発します。
ここから須走口山頂まではあと300mちょっと・・・1時間+αか。 
この高度になってくると出だしに飛ばした人達が次々ペースダウン。
TONOは最初こそ体調がいまいちだったものの尻上がりに回復。
自分のペースを守りながら一人また一人と抜き去ります。



11:06 八合五勺 御来光館(3,450m)を通過します。
初めての富士登山では、姫と二人ここから御来光を望みました。

IMGP6595.jpg




11:31 鳥居を過ぎると九合目(3,600m)です。
この辺りから本格的な雪道になってきました。
ただ凍結しているわけではないのでアイゼン無しで歩けます。
とは言ってもつま先を蹴り込めるほど雪が柔らかくはないので、
いわゆるカニ歩きで登って行きました。

IMGP6599.jpg




そしてとうとう山頂直下の鳥居が近付いてきました。
さすがに一気には行けず10歩歩いては休みまた10歩歩いては休み・・・
それにしても雪が異常に少ない。

IMGP6601-2.jpg




前の写真と比較するといかに雪が少ないか良く分かります。
↓ 下は4年前ですが、鳥居が半分以上雪に埋もれています。

IMGP2170.jpg
                        (2009.6.7 山頂直下の鳥居前にて)



参考までに3年前のGWの頃は雪の量こそ変わりませんが、
ガチガチに凍結しています。↓

IMGP8459_20130613171159.jpg
                        (2010.5.4 富士山頂直下の鳥居)




11:58 ついに須走口山頂(3,720m)に到着。
快晴とはいきませんでしたが、風の無い穏やかな山頂。
到着は13時前後を予想していただけに、思ったより良いペースでした。

IMGP6602_20130613173432.jpg




まぁ、世の中にはとんでもないペースで登る人もいて、
この日も八合目辺りでスピードスターにあっと言う間に抜かれましたが、
自分の中では、休憩25分を含めて5時間38分での登頂はこれまでで最速。
アイゼンを装着せずに登れたので最後が非常に楽だったのと、
いつも悩まされる高地障害がほとんど出なかったのも大きい。
前より少しは高地に順応してるんでしょうか。


 (続く)



   あらためて書く事はそうないと思った今回の富士登山でしたが、
   過去の山行を振り返って長々と書いてしまいました。(^^;





2009 富士山 Vol.6 日焼けと言うか・・・火傷でしょ !? 

2011年06月15日 07:49

”燕岳” テント泊で中断してた ”富士山” の最終回です。


2009.6月 残雪の "富士山" に登頂して、無事に下山したTONOですが、

実はこの際に、とあるものを忘れ、4~5日間辛~い思いをしました。 




そのあるものとは・・・ 日焼け止め! であります。

IMGP2224.jpg



いつもは姫が必携なので、あまり自分で持つことがなかったんですよね。

そう、"西沢渓谷" で落した (→ こちら) あの日焼け止めです。(笑)





日本での紫外線量は、夏至 (6月21日頃) 前後が最大。

一日のうちでは、正午 前後がピーク。



当然ながら、雲が多くなればなるほど、紫外線量は減少して、

うす曇り程度だと快晴時の8~9割、曇りで6割、雨では3割程度らしい。


「曇りで油断したら、思ったより焼けちゃった~」  ・・・は、よく聞く話ですね。





さて、太陽から地上に達する光には、"直射光" と "散乱光" があって、

"散乱光" とは、大気中の粒子により進行方向が変化し地上に達する光のことらしい。

で、なんと 地上ではこの "散乱光" は "直射光" の 2倍 と。


"散乱光" の存在により、紫外線は上からだけでなく、横から下から到達する事になり、

青空が見える場所に長時間いた場合は、

日傘や帽子で日射しを遮ったり、日陰にいたとしても、日焼けしちゃうわけです。




さらに "反射" の影響も大きいです。

砂浜や水面、雪面では光が反射し、雪面での反射率は 80%にもなるらしい。

雪面 における紫外線量は 5割増し! にもなるって。 (ノ゚ο゚)ノ



また、標高が高い ほど紫外線の量は 多く なり、

標高が1,000m高くなると約10%増加するとのこと。

空気が澄んでいる時は、これが50%増になることもあるらしい。 ( ゚ ▽ ゚ ;


(以上、気象庁/紫外線に関する基礎知識 を参考にしました。)





さてこの日の "富士山" は、と言うと・・・

 ・ 6月初旬

 ・ 快晴

 ・ 空気は澄んでた (冬ほどではないけど、下の景色はよく見えました)

 ・ 雪面

 ・ 標高3000m以上




ただでさえ紫外線の多い時期ですが、

快晴の "富士山" での紫外線量は、おそらく下界の 2~3倍 だったと思われます。

そんな 紫外線の嵐 の中に、

無防備

7時間

いたら大変なことになりますよね。 





ここで、紫外線の嵐から身を守る、日焼け止めについて学習。


SPF.jpg
さて日焼け止めを見ると、

「SPF」 と書いてあります。

「Sun Protection Factor」 の略で、

紫外線防御指数 の事。



紫外線を浴びると皮膚が赤くなりますが、

「赤くなるまでの時間を何倍に長く出来るか」 を表した数値です。


例えば、20分で赤くなる皮膚に、SPF30の日焼け止めを塗ると・・・

20×30=600分間(10時間)、日焼けを防止できるということです。 (゚~゚)ふぅぅぅん
(SPF50なら、16時間!)



ただ汗をかくと日焼け止めが落ちてしまうので、こまめに塗りなおす必要があります。

また、SPFの高い日焼け止めは、紫外線に対する効果は大きい反面、

肌への負担も大きいので使い分けが大事らしいです。





さて、日焼け止めを忘れて "富士山" に登ったTONOの顔は・・・

pre sun-burn  sun-burn2.jpg
       (登り始め6合目ぐらい)                   (下山後20時間経過)



・・・はい、真赤です。 

赤いなんてもんじゃないです!

見る人を一瞬ギョっとさせるくらいの効果はありました。(笑)



その日の夜は、ピリピリ痛くて、保冷剤を濡れタオルでくるんで冷やして寝たものの、

顔全体が熱くて全く眠れませんでした。 

これは日焼けというか火傷です

sun(太陽) burn(火傷)という言葉の意味を、身をもって体験しました。



明け方どうしようもなく痛くて、マスクを買いにコンビニへ。

風が当たっても痛いので、マスクで被っておくと大分楽。




翌日、仕事で会う人会う人が皆驚いて、

「どうしたんですか?」 「海水浴・・・?」 とか聞かれる始末。 (^^;

聞かないまでも、明らかに不審なモノを見る視線を感じます。


もうその度毎に説明するのが面倒くさくなって、

「富士山に登って日焼けしました!」

というノボリを背負って歩きたいくらいでした。(笑)



24時間過ぎた辺りがピーク。

もう痛くて痛くて、辛かった~。 

家にあった 「フルコート・スプレー」 なるものを顔面に噴霧。

そしてひたすら冷やしました。


・・・

・・・


そして2~3日したら尋常ではない黒さに。 (^^;

まるで顔に泥を塗ったような感じ。(大袈裟な表現ではなくマジです)



その翌日には皮がベロベロに剥けてきました。

調子に乗って楽しく剥いてると、今度は剥いたところがピリピリと痛い。

しまった 剥き過ぎた・・・って、子供かよ! (40過ぎたおっさんです 笑)



こうして1週間が過ぎた頃、ようやくまともに痛くなくなりました。



TVで見るプロスキーヤーとか、登山家って、皆さん顔が逆パンダ状態だけど、

まさか自分がそうなるとは思ってもみなかった。



この時期の紫外線は凶器 です。

しっかりブロックしないと、大変な事になりますよ~

特にお肌の曲がり角を曲がった女性は要注意!

・・・って、そんな逆パンダの奴に言われたくはないわ~


 (終わり)


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2009 富士山 Vol.5 下山

2011年06月10日 07:10

2009.6.7 (日)

一人残雪の "富士山" を目指したTONO。

高地障害に悩まされながらも、何とか山頂までたどり着きました。



小屋の陰で風を避けて休憩し、症状は少し改善。

14:45 さて下りましょう。

IMGP2172.jpg
("須走口下山道" の標柱ですが、下が切れてます。気持ち悪くて適当に撮ったもので・・・^_^;)


んー、かすかに頭痛い、ちょっと気持ち悪い、何となく息苦しい・・・

早く酸素の濃い所に行きたい!



夏はジグザグに下山道が付いていますが、

残されたトレースは、シュプールの間を一直線に伸びていました。



夏を思わせる雲が湧いてきました。

IMGP2176.jpg



こんな雲の中に下りて行くのって・・・何か怖い感じがします。 (ノ゚ο゚)ノ

IMGP2177.jpg




気温が下がったのか、山頂直下の急斜面はクラストしています。

足を滑らしたら下まで滑落しそう。 ( ̄_ ̄|||

慎重に下ります。



途中からは雪が緩んできました。

こうなれば、あれで行きますか。 


しりせーど~ (ドラえもん風にお願いします 笑)



あんなに時間がかかった斜面をアッと言う間に下りて行きます。

IMGP2181.jpg
                                (TONOのシュプール 笑)


こんなに長い距離をお尻で滑ったのは初めてです。

ストック2本を脇に挟んで、先端でブレーキをかけスピード調節。

いや~楽しかった。。。

でも一歩間違えると、膝を痛めたり、大事故につながるので、

あくまでも自己責任の上、十分気を付けて下さいませ。



ここからも尻セードと、"砂走り" ならぬ "雪走り" でどんどん下っていく。

標高が下がり高地障害からも脱して、快調快調。 




そしていつしかガスの中。

IMGP2183.jpg



途中からは雪が消えて、踏み跡も不明瞭に。

ホワイトアウトとまではいかないが、どこに向かったらいいのか全くわかりません。


とりあえず、夏の下山道を下りてきてるんだから、

真っ直ぐ行けば着くはずだよな・・・




やがて見たことのある "砂走り" の道だ。

富士駅伝でも走ってるとこだよね。
IMGP2184.jpg




16:13 標高2,230m "吉野屋" (売店) に到着。

ここまで来ればあと一息。

IMGP2185.jpg
                              (当然まだ営業はしていない)





樹林帯の中を下って行くと、

IMGP2187.jpg




16:31 登山口に戻って来た。(^o^)丿

IMGP2188.jpg




参道の売店で "きのこ茶" を御馳走になる。 (* ̄∇ ̄*)エヘヘ

これを飲むと "富士登山" って感じがしますなぁ。

(完全に洗脳されてますね ^^;)

この "きのこ茶"、姫にお土産に買っていきました。



16:38 駐車場です。

濃いガスに包まれています。

IMGP2189.jpg





砂走りを歩いた靴はこ~んな風に。

いちおう赤い靴なんですけどね。 

IMGP2190.jpg





16:48 簡単に着替えて、駐車場を出ます。

ガスで視界不良。 ライトを点けて、ゆっくり下ります。

IMGP2192.jpg





17:32 御殿場ICから東名高速へ。

晴れの日曜日だったせいか、やはり高速は大渋滞。 (事故も重なったようだ)

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17:53 東名高速は見切りをつけ大井松田で下ります。

小田原厚木道路-新湘南バイパスを使って帰りました。



19:05 無事に帰宅。

何か長~い一日でした・・・

その日のビールが美味かったこと。。。 


 (日焼けと言うか・・・ に続く)


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2009 富士山 Vol.4 ついに山頂へ!

2011年06月09日 07:44

2009.6.7(日) 

"須走口" から一人 "富士山頂" を目指したTONO。

標高は3,000mを超え、富士登山はここからが本番です。




11:36 やや風が強くなってきました。

中間着を羽織り、グローブを着ける。

オニギリ1個で栄養補給したら、また歩き始めます。

IMGP2153.jpg
                                  (山頂は遠いな~)





12:36 標高3,370mの "江戸屋" が近づいてきました。

この先で、"河口湖口" からの登山道と合流します。

IMGP2159.jpg
                                 (前方を行く登山者)





この上の "胸突江戸屋" までは標高差100m。

すぐそこなんですけどね~ 

IMGP2160.jpg




広大なバーンには、きれいなシュプールが残されています。

IMGP2162.jpg




雲海に向かい滑り降りる 気分は最高でしょう。。。 (* ̄∇ ̄*)

IMGP2163.jpg




一方こっちは・・・かなり苦しい。

この高さになると、酸素の薄さがはっきりわかります

"血中酸素飽和度" は90%ぐらいか!?

10歩進んで10秒休む

その繰り返しです。



13:20 標高3,490m・・・ あと250!

息が苦しい・・・

脈が早い。 頭が痛い。 気持ちが悪い・・・ 

明らかに "高地障害" が出てます。 




過去2回、夏に来た時もこの辺りから苦しかったが、こんなに辛くはなかった。

重いザックの影響も予想以上に大きいんでしょう・・・

加えて、この雪・・・

体重を乗せると足首~膝まで沈む所も。 (・"・;



こんなペースで本当に山頂まで行けるのか・・・?!

かなり自信がなくなってきました。

"撤収" の二文字が頭をよぎります。




13:34 心の中で葛藤しながらも、9合目の鳥居まで来ました。

IMGP2166.jpg



標高は3,580m ・・・山頂はもうそこに見えている。

・・・しかし体が動かない。


息が苦しい。頭が痛い。気持ちが悪い。

気を抜くと一気に気持ちが萎えてしまいそう。




13:58 標高3,625m あと残り100!

IMGP2168.jpg



1歩1歩進めばいつかは着く・・・

300歩か?400歩か? ・・・カウントダウンだ! 




14:09 山頂の鳥居が見えた

IMGP2169.jpg




14:14 山頂直下で単独行の登山者とすれ違います。

その人が言うには、その年のGWにも登ったが、雪が全然少なかったとのこと。

GWの後、5月の中旬に積もったようだ。

今年はこの時期にしては、例年よりかなり雪が多いらしい。



せっかくなので写真を一枚撮って頂く。

IMGP2170.jpg





14:18 そしてついにその時はやってきました。

・・・着いた・・・山頂だ・・・・

IMGP2171.jpg


登り始めて7時間。

夏より2時間も多くかかっています。



嬉しさよりも 辛さの方が大きい

ただやり遂げた充実感はあった。




人っ子一人いない、静かな山頂。

夏の喧噪 (ここは渋谷か新宿か!?) が嘘のよう。

この時の気持ちとしては、静かと言うより、"寂しい山頂" と言った方が正しい。




火口の反対側、測候所跡が、標高3776mの "剣が峰"

IMGP2173.jpg


なんと! 火口に向かってシュプールが残されていました。

日本最高所でのスキーです。


ここにレンタルスキーがあればやってみたいところです。

今だからこんな冗談も言えるが、この時は間違いなくやらないでしょう。 (笑)

IMGP2174.jpg




"御殿場口"、"富士宮口" 方面。

IMGP2175.jpg



この先を回って "剣が峰" が本当の最高点ですが、もうそこまでは行けない・・・


 お鉢巡り!? 


とんでもございません!! 限界です。 ( ̄_ ̄|||

これ以上行ったら吐くかも。 (マジです)




快晴の山頂ですが、冷たい風が絶えず吹き付けます。

小屋の陰に移動して、ウィンドブレーカーを羽織り、風を避けて休憩。



お腹は空いているはずなのに、食欲がない。

残ったオニギリ1個を、時間をかけゆっくり食べる。


軽い高山病 のようだ・・・ 

7時間もかけてかかって登ったのに・・・情けない。

世の中には、2時間半くらいで登ってしまう “強者” もいるみたいです。


 (下山へ続く)


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