fc2ブログ

2012 竜源橋から蓼科山(敗退)

2012年12月25日 17:39

2012.12.23(日)

10:34女の神展望台~10:43竜源橋~12:20天祥寺原~13:01(2,100m地点)13:29~
13:40天祥寺原13:54~14:57竜源橋~15:07女の神茶屋展望台






22日の冷たい雨が上がって23日は良いお天気でした。
二人は日帰り可能な手頃な雪山を登ろうと蓼科山を目指しました。


現在、中央道は笹子トンネルの崩落事故のため
下り線の大月-勝沼間で通行止めとなっています。
そこで今回は東名・御殿場ICから河口湖を抜け、
一宮御坂ICから中央道というルートを走ってみました。
特に渋滞もなく通常に走った場合の+20~30分程度。
中央道はさすがに交通量は少なくて空いてました。
ただ御坂峠が凍結するとスタッドレスタイヤかチェーンが必要になるし、
やはり年末年始は渋滞必至でしょうね。


さて5時に出る予定が結局家を出たのは6時半過ぎ。
この日の天気は快晴の予報でしたが、出発した時点ではスッキリしない曇り空。
富士山は全く見えず丹沢も厚い雲に覆われていました。
そして途中の富士山の裾野近辺ではなんと雨。
この先の天気が思いやられる感じでしたが、
西に向かうにつれて徐々に空は明るくなってきました。

IMGP2818.jpg
                    (正面の南アルプスをバックに甲府盆地が広がる)



長坂IC辺りからはスッキリとした青空に八ヶ岳がクッキリ。

IMGP2824.jpg
                               (八ヶ岳も大分白くなりました)



諏訪南ICを降りると八ヶ岳の全貌がド~ンと。

IMGP2825.jpg
             (写真に入りきらないですが、南ヤツ~北ヤツまで全部見えました)



目指す蓼科山もその端整な姿を見せています。

IMGP2827.jpg
                           (諏訪富士の異名通りのシルエット)




IMGP2834.jpg

目的の女神茶屋の駐車場は
10時過ぎの時点で満車。
仕方なくその500mほど手前の
"女の神展望台" に車を駐めました。



当初は女神茶屋からピストンの予定でしたが、
500m車道を登るのが億劫になり竜源橋からのルートに変更。
↑でも実際はここから竜源橋の方が距離があった。(^^;


10:34 準備を済ませ出発。
前方には蓼科山の山頂が白く輝いています。

IMGP2835.jpg




IMGP2837.jpg

竜源橋の駐車スペースは
雪に埋もれていましたが、
登山道に向かうトレースはあり。
10:43 登り始めました。




登山道は凍結した上に薄っすらと雪が乗った状態でしたが、
比較的グリップが利くのでアイゼンもチェーンスパイクも使わず。

IMGP2846.jpg



IMGP2845.jpg

11:20 途中で中間着を脱いで体温調節。
この日は風が強かったはずですが、
この辺りは全く風を感じませんでした。
ついでにパンでエネルギー補給。




"滝の湯川" の右岸を辿って行きます。

IMGP2847.jpg




徐々に雪も多くなってきますが、トレースがありまだツボ足で歩けます。

IMGP2854.jpg




樹林を抜けると青空に蓼科山が美しい。。。

IMGP2860.jpg




12:20 トレースが二俣に分かれました。
この辺りは天祥寺原のはずですから、左手のトレースを辿ってみます。

IMGP2862.jpg




100mほど進むと樹林の中でトレースは途絶えていました。
「殿様~! もうトレースないよ~」

IMGP2865.jpg



IMGP2853.jpg

所々トレースも見えるんですが
やけに細くてツボ足。
全て鹿の足跡です。
(こいつです→)



とりあえず視界は良好だし先へ進んでみることに。
この先の開けた所に出ればわかるかも。
ツボ足で樹林の中を登りますが、吹き溜りの雪は深い。

IMGP2867.jpg





何とか開けた場所まで上がり、さてこの先はどっち・・・?
蓼科山から鞍部に向かったその基部が将軍平のはずですが、
赤テープも何も全く発見できず。

IMGP2868.jpg




過去にここを通ったのは初夏の頃でしたが、
笹原に覆われルートが非常にわかり難かったことを思い出しました。

P1030121.jpg
         (2008.6.1 天祥寺原にて何故か蓼科山を指差すTONO ^^;)


あの時は将軍平から樹林帯を抜け、枯沢を下って笹原に出たはずですが・・・

P1030116.jpg P1030118.jpg
(↑ まだ4年前の写真ですが、今と比べると若々しい二人です *^^*)




さてこの先に進むなら、ツボ足では無理な状況になってきました。

DSCF3848.jpg





ここでワカンを装着して先に進みました。
もうこの時点で登頂は諦めていましたが、せめて将軍平までと・・・

DSCF3851.jpg



IMGP2870.jpgで、樹林帯の中を掻き分け上りますが、
最後は密集した木々に遮られて断念。
13:01 標高2,100m地点で撤収。
ちゃんとルートを行かないと無理ですな。
先に続くのは鹿のトレース。
奴らくらい体が細ければねぇ・・・



開けた場所まで下り、北横岳方面の眺望を見ながらランチタイム。
いつしか青い空には雲が広がっています。

IMGP2873.jpg




13:29 さて引き上げますか。
自分達のトレースを追って戻ります。

IMGP2876.jpg




途中の急斜面です。
スノーシューではテールが引っかかって非常に下り難い状況ですが、
ワカンは実にスムースに下れます。
浮力は圧倒的にスノーシューに分がありますが、
こういうシーンではやはりワカンが使いやすい。
しかも軽くてコンパクトなので携帯性も良いし。
どっちを持ってくるかはケースバイケースですかね。

IMGP2881.jpg



IMGP2882.jpg
13:40 天祥寺原まで戻り、
次回のために辺りを偵察。
(↑本当にまた来るかは不明ですけど 笑)
とりあえずこの赤テープは
やはり分岐の印と思われ、
この辺りから将軍平に上がるのは
間違いないと思われますが・・・




すると分岐した手前から奥に入った樹木にも赤テープが巻いてありました。
いずれにしてもその先はここから見ただけでは分りませんな。
ただこの辺りから消えかかったいくつものトレースが確認できました。
人のものか鹿のものかはわかりませんが。(^^;

IMGP2888.jpg




13:54 ワカンを外して天祥寺原を後にしました。
日差しが弱まると急速に冷えてきました。
たとえルートが分かって将軍平まで行けたとしても、
その先から山頂は一層雪が深いだろうし、
登頂は無理だったろうなぁ・・・

IMGP2890.jpg




14:57 橋の手前に下りて来ました。
振り返ると後方に行きに入った登山口が見えます。

IMGP2898.jpg IMGP2899.jpg
IMGP2901.jpg IMGP2900.jpg
 1|2  1:帰りは最後に林道らしき道を行く  2:ビーナスラインに出ました
 3|4  3:駐車場へ向かいます  4:振り返ると看板の所が竜源橋の登山口




15:07 女の神展望台に到着。
出発するときにはあんなに晴れていた空ですが、
スッカリ鉛色の雲に覆われてしまいました。
南ヤツの峰々は見えていますが寒々しいです。

IMGP2907.jpg




快晴の山頂を踏めなかったのは残念ですが、
雪と戯れそれなりに楽しかったからまぁイイか・・・という事で。
機会があればまたチャレンジしてみたいですが、
次は雪が締って落ち着いてくる頃かなぁ。


 (終わり)


  平成24年度のブログはこれにて終了です。
  一年間訪問ありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。
  年末の天気はいまいちみたいですが、初日の出は見れますかねぇ・・・




スポンサーサイト



2012 初冬の天狗岳 Vol.5

2012年12月06日 06:53

2012.11.24(土)~25(日)

1日目 10:18渋の湯~11:12八方台分岐~11:34唐沢鉱泉分岐~
     12:19黒百合平(テント設営)14:09~14:13中山峠~14:27にゅう分岐~
     15:00にゅう15:03~15:50にゅう分岐~16:05黒百合平(テント泊)
2日目 7:34黒百合平~7:38中山峠~8:39東天狗岳8:43~9:10西天狗岳9:22~
     9:46天狗の奥庭分岐~10:18天狗の奥庭~10:33黒百合平(撤収)11:33~
     11:57唐沢鉱泉分岐~12:13八方台分岐~12:43渋の湯







2012.11.25(日)

雪に覆われた黒百合平で幕営して、翌日天狗岳を目指したTONO。
東天狗、西天狗とピークを踏んで下山開始。

9:46 天狗の奥庭への分岐部から、
トレースを追って未知のエリアに足を踏み入れました。
所々岩の露出した斜面をドンドン下って行きます。
トレースは正面に見える小さな岩峰の右を抜けて続いていました。

IMGP2359.jpg




この岩峰からさらに下って行きます。
岩の上を歩く場所では突然トレースが消えたりしますが
おおむね大岩の間隙を埋めた雪の上を辿ります。

IMGP2363-2.jpg




下り切ると水平移動~やや上りとなり、
上の写真で左上に見える第二の岩峰を目指します。
この岩峰の指導標には "天狗の奥庭上" の表示。

IMGP2364.jpg IMGP2366.jpg




上から確認すると、トレースは前方の第三の岩峰に向かっている様子。
東側を見ると中山峠から東天狗に向かうルートが見え隠れ。
登山者も確認できます。
そして・・にゅう! その特徴的な岩峰も見えました。

IMGP2367.jpg IMGP2368.jpg
IMGP2370.jpg IMGP2369.jpg
 1|2  1:第三の岩峰へ向かうトレース  2:"にゅう"(↓)が見えた!
 3|4  3:中山峠から東天狗へのルート1  4:中山峠から東天狗へのルート2  (↓)は登山者





岩の間を縫う様にトレースが続き、第三の岩峰には小さなケルン。

IMGP2371.jpg IMGP2372.jpg




ここで初めて登山者を発見!(赤矢印)
地図を見ると、その奥に見える窪地が "スリバチ池" でしょうか・・・?
ルートはスリバチ池の土手を回るように付いている様子。
土手の右の方に休憩中の2人の登山者も。(写真では不鮮明ですが、黄色矢印)
目指す黒百合ヒュッテは土手に隠れ確認できませんが、その陰の辺りか・・・

IMGP2376.jpg



IMGP2377.jpg
10:18 第三の岩峰を下って行くと
途中で指導標が立っていて、
"ここは天狗の奥庭" の文字。
天狗岳の奥まった庭・・と言う事か・・・
黒百合平からは前庭って感じですが、
訪問者は少なそうだしやはり奥庭か。(^^;




スリバチ池と思われる窪地を回って土手に上がります。
所々ペンキマークがありますが、雪が多くなれば埋もれてしまうんでしょうね。
土手の上は大岩がゴロゴロ。 岩伝いに進みます。
すぐに標柱がありましたが、進行方向の表示は消えていました。
黒百合平と書いてあったのかなぁ・・・
この場所からすぐ下に黒百合ヒュッテが見えました。

IMGP2378.jpg IMGP2379.jpg
IMGP2384.jpg IMGP2385.jpg
 1|2  1:転がる岩の間を行きます  2:土手の上は大岩がゴロゴロ
 3|4  3:土手の突端に立つ指導標  4:黒百合ヒュッテが見えた




右手には東と西の両天狗岳。
「あの斜面を下りてきたのか・・・」
山と高原地図によると、東天狗→黒百合平の所要時間は、
中山峠経由で55分、天狗の奥庭経由で60分で5分差ですが、
奥庭経由の方が歩き難くてもっと時間に差が生じる気がしました。

IMGP2381.jpg




10:34 黒百合ヒュッテに到着。
標柱のある場所から3分ほどでした。

さてテン場に残されたテントは3張りのみ・・早速撤収開始です。
まずはテント内の物を全部ザックに収納。
張り綱と竹ペグを繋ぐ麻紐を切ってテントをフリーにしたら、
テントを逆さにして叩き結露が凍ってできた霜を可及的に外へ。
日が当たらない場所だったので、テントの中はまだ凍り付いてました。
温度が上がって中がビショビショになるよりは良かったか。(^^;
ポールを抜いて、テントを防水のスタッフバックに押し込んで収納。
竹ペグは可能な限り回収しましたが、1つは凍って回収不能でした。

撤収後、ヒュッテ前のベンチでパンを食べてちょっと休憩。
気温はまだ氷点下ですが、日当たりが良くて気持ちイイ♪

IMGP2387.jpg




11:33 チェーンスパイクを付けたら下山開始。
重いザックを背負って、樹林帯の中を一気に飛ばしました。
唐沢鉱泉、八方台と分岐を過ぎ、渋温泉へノンストップ。
シラビソの林は心地良い木漏れ日のプロムナードでした。

IMGP2398.jpg




12:43 無事に渋温泉に戻ってきました。
唐沢鉱泉分岐までは何人か追い抜いたのですが、その先は完全な一人旅。
駐車場に残っていた車は3~4台。簡単に着替えて帰路につきます。
せっかく温泉が目の前にあるし、一風呂浴びて行こうかとも思ったのですが、
連休の最終日だし高速で渋滞にハマるのが嫌だったので直帰です。(^^;

諏訪南ICに向かう途中、八ヶ岳エコーラインからは南ヤツがクッキリ。
今日は赤岳とかも最高だったろうなぁ。。。

IMGP2415.jpg


 (終わり)


  この日スムースに大月まで来たんですが、
  最後の最後、相模湖で事故渋滞12km!
  事故渋滞ってピタリと止まって動かないんだよねぇ・・・ ┐( ̄ヘ ̄)┌





2012 初冬の天狗岳 Vol.4

2012年12月04日 19:38

2012.11.24(土)~25(日)

1日目 10:18渋の湯~11:12八方台分岐~11:34唐沢鉱泉分岐~
     12:19黒百合平(テント設営)14:09~14:13中山峠~14:27にゅう分岐~
     15:00にゅう15:03~15:50にゅう分岐~16:05黒百合平(テント泊)
2日目 7:34黒百合平~7:38中山峠~8:39東天狗岳8:43~9:10西天狗岳9:22~
     9:46天狗の奥庭分岐
~10:18天狗の奥庭~10:33黒百合平(撤収)11:33~
     11:57唐沢鉱泉分岐~12:13八方台分岐~12:43渋の湯






2012.11.25(日)

黒百合平にテントを張って、翌朝天狗岳を目指したTONOです。
8:39 快晴の中、東天狗のピークを踏みました。
さて時間は十分あるし、ここで西天狗に行かない理由はありません。


8:43 東天狗を後にして西天狗へ向かいます。
西天狗を正面にガレ場に雪が積もった斜面を下ります。
もっと雪があればイイのですが中途半端でちょっと歩き難い。

IMGP2326.jpg
                                 (左後方は中央アルプス)



下りきって東と西のコルに着くと風が無くて暖かい。
誰もいないしここでザックに腰掛けちょっと休憩。
テルモスのお湯が美味しい~
南側は南アルプスをバックにした南ヤツの峰々。

IMGP2330.jpg
                    (バックは鳳凰三山~北岳~甲斐駒~仙丈ヶ岳)




その反対側には北ヤツですが、蓼科山以外はどれがどれなのか・・・
台地状に見える辺りが坪庭なのかなぁ・・・ ( ̄ー ̄?

IMGP2335.jpg




西側には西天狗岳。
途中はけっこうな急斜面なんだよね・・・
紺碧の空が白い雪を引き立てます。

IMGP2331.jpg
                              



そして振り返ると東天狗。
この日は本当に快晴で、360度見渡す限りほとんど雲がありません。

IMGP2332.jpg




さて10分ほど休憩したら、西天狗に登り始めます。
徐々に傾斜が強くなり岩が露出している辺りが一番急なポイント。
直登したトレースもありましたが、岩の左を巻いて登りました。

IMGP2337.jpg




傾斜が緩むと山頂はもうすぐ。
10人程度の登山者がいるのが見えます。

IMGP2339.jpg




9:10 西天狗岳(2,648m)の山頂です。
いつもながら東天狗より西天狗の方が「山頂に来た!」って感じがします。
標柱の後方には青い空に浮かぶ冠雪した中央アルプス、御岳、乗鞍。

IMGP2340.jpg




そして南ヤツが圧倒的な存在感で迫ります。
ここまで上がると横岳の岩峰群もちょっとだけ見えています。
根石岳の基部に見えるのは根石山荘のようです。
辺りに人影はなくもう今年の営業は終了したんでしょうね。

IMGP2345.jpg




山頂の南端でしばし景色を眺めていると、いつの間にか誰もいない。
えっ!? あんなに人がいたのに皆さんどちらへ・・・(^^;
TONOの様に空っぽのザックじゃない人が多かったし、西尾根を下ったのかなぁ。

IMGP2347.jpg




9:22 そろそろこっちも戻りましょう。
西天狗の急斜面を下り、コルから東天狗へ登り返し。
最後まで登らず途中から左に巻いて縦走路に合流。
縦走路を辿り急斜面を下ります。

IMGP2351.jpg IMGP2352.jpg
IMGP2353.jpg
  1|2  1:東天狗へ登り返し  2:途中から巻きました
  3|4  3:急斜面の下り






日が昇り光が当たった稲子岳がクッキリわかります。
この切り立った岩壁・・・迫力ありますよね。

IMGP2354.jpg




さてこれから通る "天狗の奥庭" は初めてのルート。
残雪期とかにはいつも通行禁止になっている場所です。
一体どんな所なんでしょ・・・全貌を見渡せる場所で良~く観察。
斜面を下った窪地が天狗の奥庭なのかなぁ・・・
どうやらルートは中央の窪地を回るように進むようです。
トレースがなければ視界が悪い時には道迷い必至かも。 ( ̄ー ̄;

IMGP2356.jpg




おっ! 右の方に黒百合ヒュッテ・・・ヒュッテに寄ってみます。
歩いてる人が見当たらず、どこがルートなのかよくわかりませんなぁ。

IMGP2357-2.jpg



IMGP2358.jpg

9:46 天狗の奥庭への分岐部です。
ここで縦走路に別れを告げ、
天狗の奥庭経由で
黒百合平を目指します。

(続く)



  今回の中央道のトンネル崩落事故。
  無駄な公共事業はもちろん悪だけど、
  必要な所にはキチンと予算を組んでやって欲しいものです。







2012 初冬の天狗岳 Vol.3

2012年12月03日 21:08

2012.11.24(土)~25(日)

1日目 10:18渋の湯~11:12八方台分岐~11:34唐沢鉱泉分岐~
     12:19黒百合平(テント設営)14:09~14:13中山峠~14:27にゅう分岐~
     15:00にゅう15:03~15:50にゅう分岐~16:05黒百合平(テント泊)
2日目 7:34黒百合平~7:38中山峠~8:39東天狗岳~9:10西天狗岳~
     9:46天狗の奥庭分岐~10:18天狗の奥庭~10:33黒百合平(撤収)
     11:33~11:57唐沢鉱泉分岐~12:13八方台分岐~12:43渋の湯





2012.11.25(日)

黒百合平にテントを張ったTONO。
寒気の流入 + 放射冷却によりガンガンに冷え込んだ朝を迎えました。
マイナス20度という予想を超える寒さに予定時間を大幅に遅れて行動開始。

7:34 アイゼンを履き、ピッケルを持ってテン場を出発。
70Lザックには、テルモス・化繊の中間着・行動食のキットカット・地図のみ。

7:38 中山峠を通過。
やはり朝の光は良いですね~
暖かいし、モチベーションもグングン上げてくれます。
前日の暗く寒々しい感じとは大違いです。

IMGP2272.jpg
                        (新しい朝が来た、希望の朝だ♪)



IMGP2274.jpg
明るいシラビソを小路を辿ります。
この辺りですれ違う人もチラホラ。
すでに天狗岳を往復して戻ってきた様子。
こちらはスッカリ出遅れてます。(^^;



すぐに大岩が積み重なった所を越えていきます。
そして前方には東天狗と西天狗がド~ンと見えてきました。
まだ真っ白とはいかず中途半端な感じではありますが、
久しぶりの雪山に心躍ります♪

IMGP2278_20121202092822.jpg




積み重なった岩を越えると視界が開け、右手には北アルプス。。。
霧が峰~美ヶ原の向こうに白い屏風の様に並んでいます。

IMGP2288.jpg




朝陽を受けて輝く雪面。 吹き曝しで風が冷たい。
再び前方に見える岩の積み重なった場所(Part2)を越えて行きます。

IMGP2289.jpg




さて岩を越えて少し行くと、ここからいよいよ急な斜面となります。
ピッケルを刺してアイゼンを効かせて登ります。

IMGP2301.jpg




急斜面を登りきりやや傾斜が緩むと青空と白い雪のコントラストが
素晴らしい景色を見せてくれます。

IMGP2302.jpg




振り返ると右手に前日歩いたニュウヘの道がよくわかります。
稲子岳の切り立った岩壁が迫力あります。
一般登山道のない稲子岳・・・
こうして見てもアプローチする所がなさそうですよね。

IMGP2304-1.jpg
                         (稲子岳の向こうに見える岩峰がニュウ)




8:22 天狗の奥庭の分岐地点を通過。
トレースはあったので帰りは奥庭を通って黒百合平に戻るか・・・
この辺りから西天狗がハッキリ見えてきました。
まだまだ雪は少ないですね。

IMGP2310.jpg




前方を行くパーティに追いついてきました。
東天狗への登りで一番急な所ではちょっと渋滞。
この辺りは狭いトレースが続きパスするポイントが少ないです。
ちょっと広い場所でパスして一気に稜線を目指します。

IMGP2312.jpg IMGP2313.jpg
IMGP2315.jpg IMGP2317.jpg




稜線を出ると再び青と白のコントラスト。。。
山頂はもうすぐそこです。

IMGP2319.jpg




8:39 東天狗岳(2,646m)に到着。
10人ほどが山頂からの絶景を楽しんでいました。

IMGP2320.jpg




山頂からは南ヤツの雄大な景色が広がります。
赤岳、中岳、阿弥陀岳、そして硫黄岳の爆裂火口が大きい。
この先へ縦走してみたい・・・そんな衝動に駆られます。

IMGP2323.jpg


 (続く)


  幾度となく通った事のある中央道笹子トンネルの崩落事故・・・
  不運にも亡くなられた方々そのご家族の事を思うと胸が痛みます。
  もし渋滞中に発生していたら・・・と思うと恐ろしい。






2012 初冬の天狗岳 Vol.2

2012年11月30日 06:32

2012.11.24(土)~25(日)

1日目 10:18渋の湯~11:12八方台分岐~11:34唐沢鉱泉分岐~
     12:19黒百合平(テント設営)14:09~14:13中山峠~14:27にゅう分岐~
     15:00にゅう15:03~15:50にゅう分岐~16:05黒百合平(テント泊)

2日目 7:34黒百合平~7:38中山峠~8:39東天狗岳~9:10西天狗岳~
     9:46天狗の奥庭分岐~10:18天狗の奥庭~10:33黒百合平(撤収)
     11:33~11:57唐沢鉱泉分岐~12:13八方台分岐~12:43渋の湯





2012.11.24(土)

渋の湯から入山して黒百合平にテントを張ったTONO。
昼を食べた後、"にゅう" に行ってみることにしました。

14:09 財布、地図、コンパス、ヘッデンだけバックに入れ、
カメラを持ったら身軽に黒百合平(2,400m)を出発。
14:13 林の中を進みちょっと上ると中山峠(2,410m)。

IMGP2214.jpg




14:19 見晴らし台ですが、テントを設営している間に雲が広がり、
この時間にはスッカリ残念な感じになってました。

IMGP2220.jpg IMGP2217.jpg
IMGP2219.jpg 
  1|2  1:見晴らし台の指導標
  3|4  2:ガスの中に薄っすらと稲子岳?
  5|6  3:振り返ると東天狗と西天狗






クリスマスツリーの間のトレースを辿ります。
降雪直後ならスノーシューが楽しそうです。
14:27 にゅう分岐から右手に入ります。
この先も樹林帯の中にしっかりトレースがありました。
にゅうまでは基本的に下り~水平移動。
15分ほどで右手が切れ落ちた尾根状の場所を通ります。
天狗岳方面から見ると、この辺りは段々畑の様な特徴的な地形をしています。

IMGP2223.jpg IMGP2225.jpg
IMGP2227.jpg IMGP2230.jpg




やがて前方には木々の間に岩峰が見え隠れして、指導標が出てきました

IMGP2233-2.jpg




15:00 この指導標から4~5分で岩峰の上に立ちましたが、
ここがにゅうの山頂でイイのかなぁ・・・
ふと足元を見ると、何やら文字の書かれた石が1/3ほど雪に埋まってます。
手に取ってみると "にゅう2,351" と書かれていました。
裏返して置いといたらもうその辺の石と区別が付きません。
う~む、これはかなり冷遇されてる山ですな。(^^;

IMGP2234.jpg




にゅうの上からは寒々しい光景が広がっていました。
真っ白よりこういう胡麻塩状態の方がずっと寒そうに見えます。
縞枯山方面・・・山頂は雲の中。
手前に氷結した白駒池、その畔の赤い屋根は青苔荘。

IMGP2235.jpg




そして歩いてきた方向。
木々の切れた辺りが見晴らし台で、中山峠は左端の辺りか・・・?
さて時間も押してますし、見てるだけで寒くなってきたのでサッサと退散。(^^;

IMGP2238.jpg




15:03 にゅうを後にします。
岩峰を降りて振り返ると、にゅうの南東面は断崖絶壁ですな。(ノ゚ο゚)ノ

IMGP2245.jpg



さて帰りは基本的に水平移動~上りなんですが、
地図のコースタイムは分岐→にゅうが50分で、にゅう→分岐が45分。
でもこれって逆なんじゃないかなぁ・・・  (2008年版の山と高原地図)
この時TONOが歩いた実際の所要時間は、
分岐→にゅうが33分で、にゅう→分岐が47分でしたし、
帰りは多少疲労が溜まってペースが落ちたとしても、
行きが下りで帰りが上りなのは間違いないところですしね。


それにしても、"にゅう" ってどう言う意味なんでしょ・・・?
あの岩峰を乳首に見立てて名付けたんですかねぇ・・・
でもTONO的には天狗岳の方がはるかに "乳" っぽく見えるんですが。(笑)
・・・なんて考えてるうちに中山峠です。

16:05 黒百合平のテン場に到着。
暗くなる前に無事に戻って来れました。
にゅうを往復してる間にテントが増えて、最終的に14~15張りでした。

IMGP2258.jpg




小屋で水を1000mlほど頂き、ビール1本とワンカップ1本を購入。
テントに戻って夕飯にしましたが、固いものは噛めないので寂しい限りです。
ハムマヨパン1個(161kcal)を摘みにビール(44kcal)を飲んで、
リフィル麺(343kcal)、フリーズドライのかに雑炊(80kcal)とフカひれスープ(42kcal)、
仕上げにチビチビとワンカップ(190kcal)・・・以上でトータル860kcal。
この日は明らかに消費カロリー>摂取カロリーだったと思われ、
お腹の脂肪も燃えてくれたんじゃないでしょうか。(笑)

IMGP2260.jpg




18:00 夕食を終えてトイレの帰り、各テントに灯る明かりがキレイ。。。
テン場って、この夕方の時間がイイ雰囲気になりますよね。

IMGP2264.jpg




18:30 ダウンジャケット、ダウンパンツ、パウダーブーツと着込み、
手袋も着けてフードを被ってシェラフにもぐりこみます。
この時間はまだ寒くなくて途中で手袋、ダウンジャケットは脱いだりしてたんですが、
夜が更けるにつれてドンドン気温が下がってきました。
隣のテントのカップルは前日からテント泊しているようで、
「昨日の夜より全然寒いね~」という声が聞こえます。



22:30 トイレに起きると頭上には満天の星空。
月夜の晩だったのでビカビカ状態とまではいかなかったですが、
それでもやはり山で見る星空は全く違いますね。

IMGP2268.jpg




2012.11.25(日)

明け方、寒さで目を覚ましました。
パウダーブーツを履いていても足先が異常に冷たい。
どうやら足先がテントに接していてダウンのロフトがそこだけ失われたようです。
シェラフの中にいながら凍傷になるかと思いました。 )゚0゚(
ライトを点けるとテントの中はバリバリに凍り付いてます。
そしてこのライト自体も凍ってました。
シェラフの中に入れたプラティパスは凍ってませんが、
スタッフサックに入れたポカリスウェットは完全に凍ってます。
ほとんど冷凍庫の中で寝ているようなもんですな。( ̄ー ̄;

IMGP2269.jpg




さて外では早くも撤収する人もいるようで物音がしています。
「寒いと思ったらマイナス20度だよ!」という声も。
はい  マイナス・・・20度
その時はまさかそんな大袈裟な・・・と思ってましたが、
同じ日に黒百合ヒュッテに宿泊した方の記録を見ると、
確かに午前5時の時点でマイナス18度だったようです。 w( ̄▽ ̄;)w


予定では5時起床、6時頃には登り始めようと思っていましたが、
あまりの寒さにシェラフから出る気がせず結局7時頃から活動開始。
シラス雑炊と昨夜の残りのハムチーズパンの朝食。
朝食の間に残った水500mlほどを全て沸かしてテルモスに充填。
着替えてトイレを済ませたらボチボチ天狗岳へ向かいますか。
テントは張ったまま、戻ってきてから撤収です。

IMGP2271.jpg


 (続く)


  この朝はかなり冷え込む予報ではありましたが、
  11月下旬でマイナス18度とはビックリ。
  でもこの装備で何とか耐えることもわかりました。(^^v
  







最新記事


キャッシング用語