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2013 厳冬期の西穂独標 Vol.4

2013年01月26日 19:15

2013年01月04日(金) ~ 01月05日(土)

1日目 14:09ロープウェイ西穂高口~15:13西穂山荘
2日目 7:08西穂山荘~7:30丸山~8:27西穂独標8:45~独標基部
      9:36丸山~9:50西穂山荘10:14~11:09ロープウェイ西穂高口






2013.1.5(土)

西穂山荘に宿泊して絶好のコンディションの中、西穂独標に登った二人。
独標直下の急斜面を下り、純白の稜線を辿ります。

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シュカブラがこの時期の風の強さを雄弁に物語ります。

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そろそろ穂高の稜線も見納めです。
雲が広がって青空バックじゃないのは残念なところ。

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上りでは辛かった急斜面も下りは早い。
あっと言う間に丸山が近づいてきました。

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立ち止まってロープウェイ駅を探すと・・・ありました。
駅から樹林の中を抜けて小ピークを越えて再び樹林へ。
急登の後は右にトラバースしながら上れば山荘・・・と。
何となく駅からのルートが分りますね。

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ロープウェイ駅に寄ってみると、
屋上の展望台にたくさんの観光客。
姫は駅に向かって手を振ってましたが、
多分・・・って言うか間違いなく、
向こうからは見えないから。(^^;




9:36 丸山です。
「殿様~ 海が見えるよ~♪」

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丸山を後にしてあとは一気に下ります。
急斜面に入ると眼下に山荘が見えてきました。

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9:50 西穂山荘に戻ってきました。
あっ・・こいつ・・・雪ダルマだったんだ・・・
この時までてっきり鏡餅と思い込んでたTONOでした。(^^;

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何気なくテン場を見ると、まだ小学校に上がる前でしょうか、小さな女の子。
雪ブロックを積んだ中を踏み固めています。
「ピンクのお穣ちゃん、今夜はここでテン泊ですか!?」 w( ̄▽ ̄;)w

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日当たりの良いレストハウスの前で休憩。
小屋でトイレを済ませて、デポした荷物をザックに詰めます。
10:14 山荘を後にしてロープウェイ駅へ。

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所々樹林の切れ間からは正面に真っ白い笠ヶ岳が覗きます。

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急斜面が終わりしばしモンスター達の間を抜けて行きます。

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                            (大シラビソの林を抜ける)



「殿様~! 槍が見えるよ!」
振り返ると槍の穂先。
この時期に間近で見てみたいものですが、まぁそれは一生無理だな。(^^;

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せめてカメラで寄っておきましょう。

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雪の回廊に入ればロープウェイ駅はもうすぐ。
回廊を散策する観光客の姿もチラホラ見られます。
11:09 ロープウェイ駅に到着。

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30分ほどの待ち時間でロープウェイに乗り込みました。
ロープウェイの窓からは青空を切り取る白く輝く稜線が美しい。。。
一時雲が広がった空ですが、この時間再び快晴になってきました。
観光客からは感嘆の声が上がり、ガイドさんもアナウンスし甲斐があるってもんです。
でもTONO的には雪面に残された動物の足跡に興味津々。
少なくとも2種類の足跡がありましたがその姿はなし。
夜中とかに行動してるんですかねぇ。

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しらかば平駅で第一ロープウェイに乗り換えます。
錫丈~笠の稜線が奇麗に見えました。
天気が良いとロープウェイに乗るだけでもイイ景色が見れますね。

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12:14 山麓駅に着いて駐車場に向かいます。
この日は中尾温泉に宿泊ですが、さすがにチェックインには早過ぎ。
蕎麦でも食べようと栃尾温泉の宝山荘へ向かうも、残念ながら正月休み。
上宝の道の駅でラーメンでお昼にしましたが、まだ時間があるよねぇ。

・・・で、前から興味があった "荒神の湯" に行ってみました。
いつもは多くの車が止まっている駐車場はガラガラ。
まぁこんな時期ですからね。(^^;
寸志200円/人を料金箱に入れて脱衣所へ向います。

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風呂は男女別浴。手前が男性用、奥が女性用。
脱衣所は簡素なものですが、奇麗に管理されているようでした。

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気温はマイナスですから服を脱ぐとさすがに震えるような寒さ。
大きな露天風呂には誰もいません。掛け湯をして湯船に身を沈めます。
あ~っ・・・良い湯だ~♥ 適温でサラッとしたお湯は実に心地よい♪
脱衣所に向かって正面には白い山肌が迫り、後ろには蒲田川が流れます。
ロケーションもなかなか良いです。

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衝立の向こうは女性用の露天風呂。衝立越しに会話も可能です。
これで混浴ならなお良いんですけどねぇ・・・(笑)

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30分ほど入ると身体はポカポカ。
着替えて今宵の宿に向かいます。
途中の道路からは西穂の稜線がスッキリと見えていました。
この日は高気圧の中心がこの上空にあったような感じ。
こんなに晴れてくるならもっと上にいれば良かったか・・・

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中尾温泉の入口から見上げた空には槍の穂先
ここからこんなにクッキリ穂先が見えたのは初めてかも。

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さて中尾温泉の外れの方にある全6部屋の小さな宿に到着。
若女将が親切で丁寧な対応をしてくれました。
料理も美味しくて3つの貸切風呂もあって大満足でした。

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 1|2  1:中尾温泉入口  2:宿の玄関
 3|4  3:部屋の窓からは焼岳  4:貸切風呂





宿から歩いて1~2分の足湯からは、錫丈~笠~抜戸岳を見晴らせます。

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ロープウェイが登って行くのもハッキリと見えました。

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そして陽が沈むと満天の星空。。。
周囲が明るいので山の上と比べればその輝きは1/10くらいかも知れませんが、
それでも素晴らしい夜空を見る事ができました。
天気に恵まれて、厳冬期の北アルプスの景色を満喫した休日でした。

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 (終わり)



  今週またまた姫が風邪っぴきで体調悪し。
  TONO1人で丹沢でも行こうかと考え中・・・





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2013 厳冬期の西穂独標 Vol.3

2013年01月24日 20:53

2013年01月04日(金) ~ 01月05日(土)

1日目 14:09ロープウェイ西穂高口~15:13西穂山荘
2日目 7:08西穂山荘~7:30丸山~8:27西穂独標8:45~独標基部~
      9:50西穂山荘10:14~11:09ロープウェイ西穂高口





2013.1.5(土)

西穂山荘に宿泊して小屋の前で日の出を迎えた二人。
絶好のコンディションの中、山荘を出発して西穂独標へと登りました。

独標の上には常に5~6人の登山者がいましたが、
眺望を楽しんでここから引き返す人がほとんど。
この先のピラミッドピーク~西穂へ向かう人達はもっと早い時間に出たもよう。
二人が眺望を楽しんでいる間にも下りる人がいれば、上ってくる人も・・・
人の出入りが激しいです。(^^;

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                               (続々と独標に上がってきます)


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さて二人が独標に着く頃からヘリの音。
奥穂の辺りで何度もホバリングして
何か探している様子でした。
寄ってみると、岐阜県警のヘリです。
遭難があったんですかね・・・




吊り尾根の辺りは強い風が吹いているらしく、所々で雪煙が舞っているのが見えます。

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この独標の上はさほど風が強くないとは言え、
気温は-10度ほどですから、動かないとどんどん身体が冷えてきます。
そろそろここから下りたいところなんですが、
直下の急斜面は慎重に下りざるを得ないため、皆さん時間がかかります。
それにしてもこんな数珠繋ぎで下りて大丈夫か・・・
上の人がこけたら皆が巻き添えになりそうだけど・・・

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とりあえず順番待ちの間に周りの景色でも。
まずは山荘に続く白い稜線。
焼岳、奥に乗鞍。 上高地もよく見えます。

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白山に寄ってみます。
その向こうには遠く日本海の水平線も見えています。

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そしてもう一度穂高の稜線。。。
う~む・・・何度見ても素晴らしいです。

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8:45 さて先行する人が急斜面の下の方まで降りたので、
そろそろ二人も下山開始します。
実は姫は後ろ向きで下りるのが大の苦手。
そこで昨年のGWの北穂の時と同様に、スリングで簡易ハーネスを作って、
補助ロープで姫を確保して下ろそうと思っていたのですが、
前回より雪は凍ってないし大丈夫でしょ・・・との事でそのまま下りる事に。

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斜度が増した辺りで後ろ向きになり下ります。
距離は短いですがここからが怖いポイント。
それでも慎重に足場を見ながら順調に下ります。

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TONOも姫に続きますが、ここで大きな誤算が。
姫の前を下りる人が全く進んでない!
急斜面の最後の部分で身動きが取れなくなってしまったようで・・・
「う、動けないんです!」と叫んでいます。 ( ̄ー ̄;
上ってきた人が「アイゼンの前爪を蹴り込んで!」
と声を掛けて何とか動き出したものの、
この急斜面で待機することになった二人には恐怖の時間。
アイゼンの前爪を使ってる状態なのでふくらはぎが疲れるし、
もしここでにふくらはぎの肉離れとか起こしたら落ちるかも・・・ ( ̄_ ̄|||
(↑TONOは過去に両側のふくらはぎを肉離れした前科があります)
ヤッパリ姫を確保して鎖まで下ろしてから自分も下りれば良かった・・・

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                       (TONOが下り始める直前に撮った写真です)



8:55 ようやく鎖の所まで下りてきました。
ほんの15mくらいの通過に10分もかかっちゃいました。
・・・まぁ、ほとんど待ち時間ですけどね。(^^;

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鎖のかかる大岩を回ってしまえば一安心。
あとは雪で埋まった岩の間を下るだけです。

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独標の基部まで下りて、次は小さな岩場を上り稜線へ。
この基部を飛騨側にトラバースするトレースもあったのですが、
そっちの方が厭らしかったので夏道同様に上がりました。

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稜線に上がると景色が開けて気分がイイ。
自分の足元からこれから歩く白い稜線が続いていく。。。

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この辺りは小さいながら雪屁があったポイントですから、
もう少し飛騨側のブッシュが出ている辺りを歩いた方が良かったかも。(^^;

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この雄大な景色を前にすると下りてしまうのが名残惜しい感じ。
立ち止まっては眺望を楽しみ、写真を撮ってユックリと下りて行きます。

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 (続く)



  今週末は奥多摩とか丹沢とか、
  首都圏近郊の山以外は天気が悪そうですね・・・






2013 厳冬期の西穂独標 Vol.2

2013年01月23日 15:49

2013年01月04日(金) ~ 01月05日(土)

ロープウェイで一気に標高2,200mまで上がった二人。
雪に覆われた登山道を歩き西穂山荘に宿泊しました。


1日目 14:09ロープウェイ西穂高口~15:13西穂山荘
2日目 7:08西穂山荘~7:30丸山~8:27西穂独標8:45~
      9:50西穂山荘10:14~11:09ロープウェイ西穂高口






2013.1.5(土)

目が覚めると時刻はまだ1時半。
あんなに騒々しかったイビキの合唱はスッカリ静まりかえり、
何だか不気味・・・ちょっと心配になってきます。
皆さんちゃんと息してますか~ (^^;
真っ暗な中、ヘッデンを灯してテルモスのお湯を口にします。
トイレに立つとこんな夜中でもストーブが焚かれていて暖かい。
部屋に戻り布団にもぐり込むと、またいつしか眠りに落ちました。


朝です。姫を起こして朝食。
終わって部屋で着替えて必要な物だけザックに詰め、
残りは大きなスタッフサックにまとめて入れて小屋にデポ。
靴を履いてスパッツを着けて小屋の外に出ると、
乗鞍がモルゲンロートに染まっています。

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                  (乗鞍を見ながら何故か "気をつけ" 状態の姫 笑)




7:01 そうこうしている内に朝陽が昇りました。
本当は丸山辺りで拝みたかったところですが・・・

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さてアイゼンを着けてピッケルを持ったら、独標を目指して出発です。
すでに続々と登山者が出ており、出遅れた感が無きにしも非ず。(^^;

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高度が上がると後方には焼岳が見えてきます。
そしてその右に視線を移すと・・・お~っ、白山ですね。

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山荘前の急斜面を登り切ると・・「見えた!」
白い斜面の向こうに独標~ピラミッドピーク~西穂と続く稜線。。。

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よく見るとこの先の丸山付近には人がウジャウジャいます。
前日ロープウェイ駅でピッケルを持たない団体を見かけたので、
おそらくは丸山までのツアーでしょうか。

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確かに丸山まででも十分素晴らしい景色が見れますし、
冬の北アルプスの厳しさをちょっと体感できます。
この日は風が穏やかでしたが、稜線に出れば無風と言う訳にはいきません。

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7:30 丸山の標柱で笠をバックに一枚。
この時期の笠ヶ岳って登る人いるのかなぁ・・・

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丸山を過ぎて先に見える急斜面に向かいます。
先行する登山者が急斜面を登っているのが見えます。
この日は朝の早い時間帯は本当に良い天気でした。
この空の青いこと。。。

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急斜面に入りました。
夏はガレ場をジグザグに上る場所ですが、この時期はひたすら直登。
締った雪にアイゼンが気持ち良く効きます。

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急斜面に入ると独標~西穂の稜線は隠れ、
どこまでも続いていきそうな白い斜面を黙々と上ります。
前回3月に来た時のあの強風を思うと、今回ははるかに楽です。

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急斜面が終わると再び姿を現した西穂の稜線が近い。
手前にはその独特の形をした独標もハッキリ認識できます。

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東側には左に八ヶ岳連峰と右に南アルプス。
そして南アの向こうに・・・ん!? 富士山が見えてるよ!

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(モロに逆光のため朝なのに夕方の様な感じになってしまいました)





寄って富士山。
富士山のすぐ右の三角錐は甲斐駒か。
くびれて右のピョコっとしたピークは北岳ですかねぇ。

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この先の稜線は小さいながら雪庇が出ています。
青かった空に部分的にスジ状の雲が見えるのが気になりますが、
独標のピークはもうすぐそこです。

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前穂~奥穂~ジャンダルムの稜線を見ながら、ユックリと独標へ向かいます。
独標の上には数人の登山者が立っているのが見えます。

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この先で一旦飛騨側を巻いて、小さな岩場を独標の基部へと下ります。

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基部で息を整えたら、いよいよここから独標への岩場です。

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半分雪に埋もれた岩の間を上り、鎖の付いた大岩を廻り込みます。
とりあえずこの鎖を掴むとホッと一息。

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ここから下を覗くとけっこうな高度感があります。

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鎖の先が独標直下15mほどの急斜面・・・ここが核心部です。
夏は危険の危の字も感じない何でもない岩場ですが、
雪が付くと一転恐ろしい場所へと変わります。
まぁ、まだ上りはイイんですけどね・・・
四つん這いでアイゼンの前爪を雪面に蹴り込み、
ピッケルのピックを刺してガシガシ上ります。

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8:27 西穂独標のピークに立ちました。

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冬の穂高連峰の美しくも厳しい姿にしばし目は釘付けです。

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 (続く)



  我が家の猫達もコタツ大好き ♥
  中で長~くなっております ^^






2013 厳冬期の西穂独標 Vol.1

2013年01月22日 13:17

2013年01月04日(金) ~ 01月05日(土)

新年を南御室小屋で迎えたTONO、その頃姫は北海道でご馳走三昧!?
三が日を過ぎて合流した二人は西穂独標へと向かいました。

1日目 14:09ロープウェイ西穂高口~15:13西穂山荘
2日目 7:08西穂山荘~7:30丸山~8:27西穂独標8:45~9:50西穂山荘10:14~11:09ロープウェイ西穂高口






2013.1.4(金)

出発の朝は快晴の空が広がり、
湘南バイパスからは朝陽に染まった富士山が神々しい。
正月気分を盛り上げてくれます。

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東名高速~御殿場にかけては富士がドンドン大きくなり、
その純白の存在感に圧倒されます。

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年末から中央道の笹子トンネルは通行可能となったものの、
下り線の片側通行のため渋滞が心配でしたが車の流れは順調。
天井版が外された笹子トンネルは巨大な空間でした。

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やがて甲府盆地を見下ろすポイントに差し掛かると、
スッキリ晴れ渡った新春の空に白峰三山がクッキリ。

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この日は八ヶ岳も素晴らしかった。
前日の雪と冷え込みで木々が真っ白に雪化粧。
遠目に見ても山全体が白く輝いているのがわかりました。

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ところが目的の北アルプス方面には雲がかかり天気はいま一つ。
ヤッパリ南ヤツとかにしとけば良かったかなぁ・・・と気持ちが揺れますが、
この日は小屋まで行くだけだし肝心なのは翌日の天気だし。

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松本ICを下りて158号線を上高地方向へ向かいます。
さわんどの辺りから大分雪が多くなってきました。

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安房トンネルを抜けると一気に雪が増え、平湯の付近は完全な圧雪路。
今回スタッドレスを履いて + チェーンも持参しましたが、
凍結はなくスタッドレスで不安なく通行できました。

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12:30 新穂高温泉の駐車場は7~8割ほどの混み具合。

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12:46 準備を済ませたらロープウェイ駅に向かいます。
今回は小屋泊なのでザックが軽い軽い♪
よく見ると登山者用駐車場は左股谷の川向こう!?
でもこの矢印につられて皆さんこっちに止めちゃってます。(^^;

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ロープウェイ山麓駅で往復チケットを購入。
ザックは8kgを越えると荷物代がかかるので、
念のためにTONOのザックを量りに乗せると・・・
エッ! 9kg!? そんなにある?・・って感じでしたが、荷物券300円も購入。 
13:05 新穂高温泉駅の待ち時間で、まずはラーメンで腹ごしらえ。

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                     (手前は奥飛騨ラーメン、奥が普通のラーメン)




観光客に囲まれながら第1ロープウェイで鍋平駅まで4分。
無雪期なら鍋平駐車場に駐めて直接第2ロープウェイに乗れるのですが、
この時期は鍋平が閉鎖されているので第1に乗らざるを得ません。

鍋平駅からしらかば平駅まで歩いて、第2ロープウェイに乗り換えます。
7分の空中散歩で西穂高口駅(2,156m)に到着。
登山届けを提出して、外に出ると刺すような冷気に包まれます。
14:09 スパッツ、アイゼンを装着してストック片手に歩き出しました。

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千石園地の雪の回廊を抜けて登山道に入ります。
雪が付いた木々が巨大なモンスターの様です。
年末年始の鳳凰三山よりはるかに雪のボリューム感があります。

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登山道は細かいアップダウンの後、急登に差し掛かります。
ここはちょっとキツイところです。

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最後はトラバース気味に登って行くと、小屋が見えてきました。
小屋は凍り付いてますね。

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15:13 西穂山荘前に到着。
テン場には数張りのテントが見えました。
このテン場はロープウェイ駅から1時間ちょっとだから楽だね。
残雪期にでもここで張ってみるかなぁ・・・
山荘前には巨大な雪ダルマでしたが、反対側から見たこの時点では
「正月らしく鏡餅か~」と思っていました。(^^;

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アイゼン・スパッツを外し、山荘のレストハウスで宿泊の受付。
1泊2食付で9,300円/人ですから、テントと比べると「う~む」って感じです。(^^;
ちょうど1年振りの小屋泊まり・・・昨年は燕山荘でした。
部屋は2階で布団1枚を一人で使えました。
小屋の中はストーブが焚かれてポカポカと暖かい。
着替えからビールを片手に漫画を読んで過ごしました。

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17:00 夕食です。
この日は70人ほどの宿泊者でした。(← 大雑把に数えてみました)
暖かいご飯と味噌汁が嬉しいです。
やはりテント泊と比べると格段に快適だよねぇ。
久しぶりに小屋のありがたみを実感したのでした。

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夕食後は再び漫画を読み耽り、消灯の21時の前に布団に入って就寝。
部屋は清潔で暖かくて非常に居心地が良いのですが、
トイレの臭いが場所によって廊下にも漂っていたのは残念なところ。
同室者のイビキ攻撃(しかもマルチ)に悩まされましたが、
いつしか眠りに落ちていました。


 (続く)


  ここのところ2週連続で快晴のスキーでした。
  今週末は山歩きかな~と思っていますが、天気はどうなりますか・・・






2012 姫の穂高単独行 後編

2012年10月12日 05:55

2012.10.3(水)~4(木)

さわやか信州号で上高地に入った姫。
岳沢に上がり重太郎新道~吊尾根で奥穂のピークを踏みました。
この日は穂高岳山荘に宿泊。


1日目 5:45上高地~7:40岳沢~(重太郎新道)~紀美子平~10:13前穂高岳~
     紀美子平~(吊尾根)~12:18奥穂高岳~13:38穂高岳山荘(小屋泊)
2日目 5:32穂高岳山荘~(ザイテングラート)~7:10涸沢ヒュッテ~9:32横尾~
     10:39徳沢~11:18明神~11:56上高地







2012.10.4(木)

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翌朝です。
朝食は持っていったパンで済ませ、
暗いうちに山荘を出ました。

5:26 まだ月の光があります。



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  テント場には7~8張り。
  もう撤収した人もいるんでしょうか。
  小屋の温かな光と比べると、
  寒々しいですね・・・
  物悲しい感じすらします。



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5:32 ザイテングラートを下ります。
ガスが垂れ込めて薄暗いですね。
下の灯りは涸沢ヒュッテかな。



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  姫が言うには、
  ザイテンを下り始めてすぐに
  雷鳥がいたらしいですが、
  これですかねぇ・・・(^^;





ザイテンを半分ほど下った所でしょうか。
大分明るくなりガスも薄くなってきました。
辺りの山肌が奇麗に色付いていて、下から見上げた時の景色に期待♪
涸沢ヒュッテとテント場も見えています。

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下りてきたザイテングラート・・・
その語源はドイツ語の seitengrat(支稜線・支尾根)

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振り返り、白出のコル~涸沢槍方面。
ガスが取れて稜線が見え始めています。

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吊尾根~前穂の稜線。

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こっちはナナカマドが奇麗だ~

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涸沢のテント場ですね。
ざっと100張りはありそうです。
昨年の連休には1,200張りという過去最多を記録してますが、
今年は何張りくらいいったんでしょう。

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7:10 涸沢ヒュッテに到着。
テラスには人がいっぱいです。
う~ん、平日の涸沢か~
この時期、一度は行ってみたい♪




ヒュッテのテラスからはまさに絶景。
日本屈指の山岳紅葉スポットだけの事はあります。

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北穂のピークは見えてませんが、北穂沢周囲も鮮やかに色付いてます。

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この素晴らしい時間を切り取るたくさんのカメラマン達。

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う~む・・・やっぱり涸沢の紅葉、恐るべし。
この時で八分くらいの色付きですから、
週末はそれは見事だったのではないでしょうか。
連休の最終日は南八からも槍穂がハッキリ見えましたし、
涸沢もきっと快晴だった事でしょう。。。

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7:38 そろそろ上高地へ下ります。
色付いた木々~色付き始めた木々・・・紅葉のグラデーションを行きます。

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そして紅葉のトンネル(ちと大袈裟か^^;)へ突入。

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8:39 本谷橋です。
多くの登山者が休憩中。
姫もここで小休止。
この辺りの色付きはまだこれから。





屏風岩を過ぎたら横尾は近い。

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9:32 横尾に到着。
横尾橋から梓川を見ると、
この時期は水量が少ないですね。



10:39 徳沢を通過します。
テント場には同じテントがズラリ。
何かイベントでもあったんでしょうか?

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11:18 平日にもかかわらず
明神は人が多いですね。
この辺りまでは観光客も
足を伸ばしますしね。




11:56 河童橋に戻ってきました。
穂高の稜線はすっかりガスに隠れています。
でもあのガスの反対側にはあんな奇麗な景色が広がっているんですから。
やっぱり山の上に泊まらないと本当の絶景は見れないよねぇ。

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 (終わり)



  初の姫の単独行記でした。
  楽しんで頂けたらポチッと一押しお願いします。
  それにしても連休の涸沢はどうだったんでしょうね。







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