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2010 北ア最奥の秘湯を目指して Vol.9

2010年08月22日 06:00

2010.8.2(日)

Vol. 9は、4日目最終日の後半、"新穂高温泉" へ下山です。



双六小屋(5:54) ~ (6:41)花見平(6:46) ~ (6:58)弓折乗越 (7:01) ~

(7:10)弓折岳 (7:15)~(7:22)弓折乗越 ~(7:52)鏡平山荘(8:58)~

(8:00) 鏡池 (8:05)~(9:35)シシウドヶ原 ~(10:37)秩父沢(10:55)~

(11:34)わさび平小屋(12:16)~(12:59)新穂高温泉 ~(14:52)駐車場





"双六小屋" を出て "鏡平" まで下りてきた二人。

"鏡池" で "逆さ槍" を鑑賞しました。


8:05 "鏡池" を後にします。

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8:15 "熊のおどり場" を通過。

「ねぇ・・なんでここは "熊のおどり場" なの?」

「さぁ・・・何でだろうね~?」

少なくとも、ここに熊が出たって話は聞いたことがないです。





いや~ 快晴だ~

この日は本当に夏らしい天気。 

"秩父平~秩父岩~抜戸岳" の稜線が、青い空を切り取ります。

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8:33 "シシウドヶ原" を通過。

大勢の登山者が休憩中です。




この辺りから、上りの登山者とすれ違うシーンが増えてきました。



左正面に、穂高の険しい稜線を見ながら下って行きます。

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左から、涸沢岳~白出のコル~奥穂~ロバの耳~ジャンダルム~

天狗のコル~天狗の頭~間天のコル~間ノ岳~赤石岳~西穂・・・

そのギザギザの1つ1つに思い出があります。


右下には "蒲田川の左俣谷" が見えてきました。


8:53 "イタドリヶ原" を通過。



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9:09 "チボ岩" を通過。

大きな岩がゴロゴロした場所です。



9:19 清らかな流れと出合います。

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ここは "秩父沢"。

沢は雪解け水を集め、涼しげな音を立てて流れていきます。

上流に視線を向けると、 残雪の向こうに "秩父岩" が聳えています。

ここは水場でもあり、休憩するにはうってつけの場所だ。



ザックを下ろして、沢水に触れます。

冷た~い!

手ですくって一口。 ・・・美味い!!

今度は水筒に水を受けて、喉を鳴らして一気飲みです。

顔を洗い、タオルを濡らして体を拭きます。

気持ち良い~ 生き返りますな~♪

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9:33 "秩父沢" を後にします。

"穂高" を望みながら、整備された登山道を下って行きます。

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10:06 "小池新道入口"

行きにここを通ったのは3日前か・・・

下ってきた道を振り返ります。




あの山のズ~ッと向こうまで行ったんだなぁ。

・・・毎日よく歩いたよね。

願わくば4日間ともこんな天気であって欲しかったけど、

無事にこうして戻ってきたし、終わり良ければ全て良し! と。

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夏の太陽は頭上に昇り、強い日差しが肌を刺します。

・・・木陰がとてもありがたい。

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けっこうお腹空いたなぁ~

小屋で何か食べようか♪




10:23 "わさび平小屋" に到着。

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真っ先に目が行ったのは、湧水で冷やした夏の味覚。。。

う~ん・・・涼しげな絵ですな~

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  そしてその隣では、

  熟したトマトが美味しそう ♥





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  早速、ガブリと頂きました。





TONO的には、こっちのコーナーも垂涎ものだったんですが、

帰りの運転もあるし、ここはグッと我慢我慢。

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ザックの中の残ったパンを片付けて、

さらに "そうめん" を頂きました。

「文化の香りがする♪」 と姫。

日常の世界に戻ってきたなぁ・・・




10:45 "わさび平小屋" を後にして、一気に "新穂高温泉" へ向います。

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                                       (正面に聳えるのは、錫杖岳)



アザミと蜂。

蜂のプリッとしたキュートなお尻を激写。(笑)

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11:37 林道のゲートを通過します。


11:45 "新穂高温泉バスターミナル"

この時間は観光客の姿をちらほら見かけます。



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11:53 駐車場へ戻ってきました。

車が一杯だ~

もう停められる余地はないね。

・・・ってか、そんなことはどうでも良い!




早く風呂に入りた~い! 

さあ、風呂へ行くぞ~ (^o^)丿


 (続く・・・)


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2010 北ア最奥の秘湯を目指して Vol.8

2010年08月20日 06:00

2010.8.2(日)

Vol. 8は、4日目最終日、山を下ります。

前半は "双六小屋" から "鏡池" まで。


双六小屋(5:54) ~ (6:41)花見平(6:46) ~ (6:58)弓折乗越(7:01) ~

(7:10)弓折岳(7:15) ~ (7:22)弓折乗越 ~ (7:52)鏡平山荘(8:58) ~

(8:00)鏡池
(8:05) ~ (9:35)シシウドヶ原 ~ (10:37)秩父沢(10:55) ~

(11:34)わさび平小屋(12:16) ~ (12:59)新穂高温泉 ~ (14:52)駐車場





4:30 起床。 

山に行くと、何故かこの時間に自然と目が覚めます。

・・・あっ、これはTONOだけですよ。

当然ながら姫はまだ寝てますから、TONOが起こすんですけどね。 (^^;



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5:08 朝の閑散とした談話室で、

モーニング・コーヒーを頂きました。

この日は下山だけなので、

行動に余裕があります。





その後2回目の回で朝食を食べて、身支度を整えます。


・・・

・・・


この日は快晴です。

小屋の前からは、"鷲羽岳" が大きく翼を広げているのが見えました。

名は体を表すか・・・ "鷲羽岳" とはよく言ったもので、

本当に鷲が翼を広げているように見えます。

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5:54 "双六小屋" を後にして、下山開始。

右手には、お花畑に囲まれ静かに佇む "双六池"。

その奥には、弓折岳~抜戸岳~笠ヶ岳が、朝日を受けて輝いています。

今日は素晴らしい景色を見れそうだ。。。

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尾根に上がりました。

"槍穂" がシルエットとなって、その険しい稜線を見せつけます。

姫はあの稜線を歩きたくて仕方がない様子。 (^^;

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"槍穂" とは対照的に、なだらかな山容を見せる "双六岳"。

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"弓折岳~大ノマ岳~秩父岩~抜戸岳" と続く稜線が近づいてきました。

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そして振り返れば、"双六小屋" と "鷲羽岳" が遠ざかっていきます。

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"槍穂" の稜線とハクサンイチゲのお花畑。

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素晴らしい稜線歩きです♪

行きはガスで分らなかったけど、

こんなに景色が良かったんだ~






6:41 "花見平" に着きました。

多くの登山者がそのお花畑に見入っています。

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"双六岳" をバックにお花畑が見事です。

・・・まさに雲上の楽園 ♥

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6:46 雪田を渡って先へ進みます。

これを見たオバサン達が、 「あらっ、山ガールが雪の上を歩いてくよ!」

・・・って、仲間内で話題になってました。(笑)


でも姫も40のおばさんですからね~

ガールと言うには、ちょっとねぇ・・・

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                             (40過ぎてますけど、何か?)




"花見平" からも稜線を辿っていきます。

写真の一番手前に見える小ピークから少し下ると "弓折乗越" となり、

そこで "鏡平" に向う道を左へ分けます。

斜面をトラバースする、"鏡平" へと下る登山道を確認できます。

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"弓折乗越" から稜線通しに進むと、その先のピークが "弓折岳"。

その影に "大ノマ乗越" があり、"大ノマ岳~秩父岩~抜戸岳" と続いていきます。



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おっ! 緑の空に紫の千鳥が飛んでいます。

ハクサンチドリ(白山千鳥)ですね。






眼下に "鏡平山荘" を見下ろします。

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6:58 "弓折乗越" に着きました。

多くの登山者が休憩しています。




ちょっと休んでザックをデポし、"弓折岳" まで行ってみました。



7:10 "弓折岳" です。

ここからは "双六岳" の展望が良い。

もう "鷲羽岳" は、向って右の翼しか見えません。

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この先を下りれば、"大ノマ乗越"。

昨年歩いた "笠ヶ岳" への縦走路が続いていきます。

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7:22 "弓折乗越" に戻り、

ザックを背負って、

"鏡平" へ下ります。





弓折乗越~鏡平に向う登山道にも、けっこう花が咲いています。


グンナイフウロ(郡内風路)

いつ見ても変わった構造してますよね~ (^^;

TONO的には、タカネグンナイフウロの透き通るような紫色が好きです ♥

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ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)

こうして写真に撮ると、光沢があってプラスティックで出来た造花の様。

よく刺身に付いてくる、黄色い造花の質感に似てます。(笑)

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シナノキンバイ(信濃金梅)

他の黄色い花と比べると、大きくて立派です。

でもこの大きな "花弁" に見える部分は、実は "萼片" なんだそうな。

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クロユリ(黒百合)

魔女のスカートを下から覗いてみました。(笑)

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青空の下、緑の中にオレンジ色の瀟洒な佇まいが見えました。

手前の池がその姿を映し出しています。

7:52 "鏡平山荘" に到着です。

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売店の前には、かき氷とか、生ビールとか魅惑的な名前が並んでいます。

目の毒なので(笑)、トイレ休憩の後、すぐにこの先の "鏡池" に向いました。



8:00 "鏡池" です。

"鏡池" は "槍穂" の姿をその水面に映し出します。

shu-ranさんを真似て、写真を上下反転してみました。 (^^)v

上になってる部分が、水面に映る "逆さ槍" です♪

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               (クリックして拡大すると、"なんちゃって星空" の下の "槍穂" に見えます ^^)
                         

天気が良いと、花も、空も、景色も、そして気分も・・・最高ですね~


 (続く)


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2010 北ア最奥の秘湯を目指して Vol.7

2010年08月18日 08:05

2010.8.1(日)

Vol. 7は、3日目も後半に突入です。

"日本庭園" (雲ノ平)から "黒部源流" を経由して "双六小屋" を目指します。


高天原山荘(5:29)~(6:17)高天原峠 ~(8:08)雲ノ平山荘 ~

(8:24)スイス庭園(8:34)~(9:35)祖父岳分岐 ~(10:37)徒渉点(10:55)~

(11:34)三俣山荘(12:16)~(12:59)三俣峠 ~(14:52)双六小屋







"祖父岳" には登らず、巻き道を進んだ二人です。

ハイマツ帯を抜けると草地が広がる場所があり、

ここで再びライチョウに遭遇。 今度は子連れです。

ライチョウは花弁を食べながら、草地の中を動き回っていました。

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なだらかで女性的な姿を見せる "祖父岳"。

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9:52 "日本庭園" の辺りからは、"三俣蓮華岳" を正面にして歩きます。

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そして "鷲羽岳" と "ワリモ岳"。

昨日ガスの中で通った稜線です。

こんな晴れてるときに登りたかったなぁ・・・

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右に視線を移すと、ガスの中から天を突く鋭峰が。

"槍ヶ岳" だ! カッコイイ~ ♥

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さすが北アルプスのランドマーク。。。 

どこから見てもそれと分る形です。




さてここから急坂にさしかかります。

正面には "鷲羽岳" がデッカ~イ。 ・・・実に雄大な景色です。

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"鷲羽岳" と "三俣蓮華岳" との間の鞍部に建つ "三俣山荘" を確認できます。

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                        (槍をバックにした三俣山荘が、一枚の絵のようです)




そして直下を流れるのは、黒部川の源流。

源流から山荘に向う登山道を、追うことが出来ます。

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そのまま左に視線を移すと、

"黒部源流" は、"岩苔乗越" と "ワリモ岳" に端を発していることが良くわかります。

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                       (中央は "ワリモ岳"、その左の鞍部が "岩苔乗越")



ガレた急斜面を一気に下ります。

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斜面に咲くシナノキンバイに励まされながら、ドンドン下ります。

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10:37 下りきるとそこには清流が流れ、1本のロープが渡してあります。

慎重に沢を渡り対岸へ。

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ここに "黒部源流" の表示がありました。

この清流こそが黒部川の源流か~ 



ここでしばし休憩です。

沢水で顔を洗い、タオルで体を拭きます。

雪解け水は凍るように冷たいけど良い気持ち♪

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この沢を辿って行けば、"黒部川" の最初の1滴を確認できるかも。

1滴1滴が集まって膨大な水量となり、"黒部渓谷" を形成し日本海に注ぐ。。。

ここから水の旅が始まるのかと思うと、何か壮大なロマンを感じますね~




10:55 "三俣山荘" へ向かいます。

ここはひたすら上り・・・疲れてきました。

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                             (後方には黒部源流に向かう急坂が見えます)



疲れたときは花の写真を撮って一休み。

でも姫から大分遅れを取ってしまいました。(^^;

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                                   (チングルマ)



まただんだんガスがかかってきました。

"鷲羽岳" ももうすぐガスに隠れそうです。

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11:34 "三俣小屋" に到着。

TONOは、バテバテです。

しばし小屋の前のベンチで放心状態。



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すると上から姫が呼んでます。

注文したラーメンが出来たらしい。

山荘で貰ったオニギリと

二人で1杯のラーメンでお昼にします。





12:20 この日の最終目的地、"双六小屋" へ向います。

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また上るのかぁ・・・

まだ小屋からスタートしたばかりなのに、早くも姫に遅れをとってます。 (^^;

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                                (鷲羽岳はすっかりガスに隠れました)



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12:59 "三俣峠" です。

"三俣蓮華岳" ~ "双六岳" を経由して、

小屋まで行く余力は微塵もないので、

往路と同じく巻き道を行きます。 (^^;




もうTONOはカメラを構える元気もなく、この辺は姫が撮った写真ばっかです。 (^^ゞ


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                                 (亡霊の様に歩くTONO)


何となく頭痛い、気持ち悪い、息苦しい・・・

今シーズンは幾度となく高地に行ってるのに、高山病の様な症状が出ています。

山を始めた時から、TONOは高地障害が出易くて、姫は全く平気。

こういうのって、体質的なものもあるのかなぁ・・・


ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、キンポウゲのお花畑が続きます。

晴れてればもっと奇麗なのになぁ~

行きも帰りもガスガスだ。 (T_T)

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13:19 水の流れに出合いました。

"三俣山荘" から1時間。 ここで休憩します。

もう全然体が動かない・・・




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13:27 再び歩き始めます。

また修行っぽくなってきちゃった・・・




すると、この日三度目のライチョウだ!

このライチョウは先導するかの様に、登山道を歩いていました。

今度は "悪天候の使者" として登場か!?

「ライチョウ君よ・・・天気は下り坂なんですかい?」

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実はこの巻き道、何気に花が多いんですよね。

チングルマも群生しておりました。

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14:39 ようやく双六の稜線ルートと、巻き道の分岐に着きました。

ここまで来れば着いたも同然・・・ホッと一息。

姫の顔にも笑みがこぼれます。

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14:52 "双六小屋" に着いた~

後半はペースがガタ落ちだったけど、前半稼いだので、ほぼ予定の時間に到着です。

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受付をして部屋に案内されます。

到着当初はさほど混んでる感じはなかったので、

「今夜は一人一枚の布団をゲットかな ♥」 と思っていたら、

この後続々と団体が到着するらしい。 ┐( ̄ヘ ̄)┌

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                                 (到着時の小屋の玄関)


結局布団2枚に3人という割合でした。

登山道には人がいないのに、小屋は超満員になるのか・・・

一体どこから湧いてくるんでしょう。 ( ̄ー ̄?.....??




荷物を整理して布団を敷いたら、念願のもの を頂きに行きましょう♪

・・・念願のもの!?


・・・

・・・


遡る事2日前の 双六小屋。

TONOは、ここである光景を目撃しました。

そしてそれ以降、そのシーンが頭から離れなくなってしまったのです。


そのシーンとは・・・

生ビール片手に寛ぐ宿泊客の姿。(爆)



そう、 "クリーミーな泡を載せた琥珀色の炭酸水" に恋してしまったのです。

でも "高天原山荘" にも、"三俣山荘" にも 生 はなく、

飲みたくて飲みたくて仕方がなかったんです。(笑)


今回の目的は、"高天原温泉" "雲ノ平" "百名山のピーク"(鷲羽・水晶)でしたが、

途中から "双六小屋での生ビール" が加わったと言う訳です。(爆)



この目的がなければ、"雲ノ平" をゆっくり歩いて "三俣山荘" 泊まり・・・

でも良かったんですけどね。(^^;


でもついにその最後の目的がかなう瞬間がやってきました!!


本当はテラスで飲みたかったんですが、15時30分頃から生憎の雨となり、

小屋の中での "生ビールタイム" となりました。


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プハァ~、美味すぎる。

世の中にこんな美味いものがありますか。

いや~幸せです ♥    ヾ(ーー;)ぉぃぉぃ

あんた高山病で辛いとか言ってなかった!?

                                    (3杯目の生ビールを持つ人)



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16:40 夕食です。

そうめんも山小屋で食べると

やけに美味しく感じますね。

ごちそうさま。





18:17 夕食後に外に出ると雨は上がっていました。

"鷲羽岳" が大きく羽を広げています。

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"樅沢岳" の向こうは、"槍ヶ岳" に通ずる "西鎌尾根" へと続いていきます。

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テン場の向こうには、"弓折岳" "抜戸岳" そして最奥に "笠ヶ岳"。

"笠ヶ岳" はどこから見ても笠の形ですね。

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東の空に浮かぶオレンジ色に輝く稜線は、"燕岳" から南北に伸びる "表銀座"。

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拡大すると"燕岳" ~ "燕山荘" が確認できるじゃないですか~ w( ̄▽ ̄;)w

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   (燕岳)                                   (燕山荘)



19:15 もうすぐ日没です。

西の空が赤紫色に染まっています。


"鷲羽岳" 方面

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"笠ヶ岳" 方面

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19:20 夕闇が迫ってきました。

そろそろ部屋に戻りましょう。

天気は回復傾向。。。

明日の快晴を祈って就寝です。



 (続く)


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2010 北ア最奥の秘湯を目指して Vol.6

2010年08月16日 22:00

2010.8.1(日)

Vol. 6は、3日目前半、北アルプス最後の秘境 "雲ノ平" を経由します。


高天原山荘(5:29)~(6:17)高天原峠 ~(8:08)雲ノ平山荘 ~

(8:24)スイス庭園(8:34)~(9:35)祖父岳分岐
~(10:37)徒渉点(10:55)~

(11:34)三俣山荘(12:16)~(12:59)三俣峠 ~(14:52)双六小屋






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5:29 "高天原山荘" を後にします。

この時間は、出発する登山者で山荘前は大混雑。




"水晶岳" を仰ぎながら、湿原に敷かれた木道を辿ります。

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右手には、湿原の向こうに "薬師岳" が朝日を受けて輝いています。

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湿原を抜けると、

"岩苔乗越" への道を左に分けます。



ここを左に入り "岩苔小谷" に沿って行けば、

"雲ノ平" を巻くようにして "岩苔乗越" までの近道ですが、

今回は "雲ノ平" を通る事も大きな目的の一つ。

当然ここは直進します。



ワタスゲが揺れる湿原を行きます。

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ワタスゲの綿毛は朝露で湿っているんでしょうか・・・・

濡れた耳かきの梵天を連想させますね。(笑)

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2~3回、沢を渡り

樹林帯の中を進みます。




今まで体験したことがない感じの場所です。 

何か見知らぬ生物と遭遇しそうで、ちょっとビクビクしながら通過しました。 (^^ゞ

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6:17 "高天原峠" に到着。

コースタイムよりかなり早いペースです。

やはり姫のペースで歩くと、

どうしてもTONOにはオーバーペースだなぁ・・・ (^^;




それにしてもこの道標、何でこんなにグニャグニャなんでしょ? (‥;

雪の重さでこうなっちゃうのかな~???
 
・・・って言うかその前に、何でこんなにピンボケ写真なの~!? (ーー;)



ここで左へルートを取り、"雲ノ平" を目指します。


ここから "雲ノ平" への急峻な上りが始まりました。

"水晶岳" ~ "温泉沢ノ頭" の稜線から俯瞰した通りの急登。

2日間の疲れが溜まっているところへもってきて、この登り!

つ、辛いです・・・ (*_*)

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風もなく空気の澱んだ樹林帯は、ガスが垂れ込め異様に蒸し暑い。

不快指数120%ってところです・・・ (>_<)


休みたいけど休めるようなポイントもなく、

ただただひたすら上ります。

またしても・・・修行か・・・ (T_T)



この梯子も中途半端な傾斜で、手を使って登る感じではなく、

四つん這いで進むという状態。 ・・・腰が辛い。

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やっぱり槍穂の稜線にしとけば良かったかなぁ・・・

岩稜帯歩きのスリルと爽快感を思い出して、後悔の念に駆られます。

ここが今回の山行で最も辛かったシーンかも知れません。



6:51 何とかこの樹林帯を抜けて開けた場所に出ました。

ここが地図上の2,439mの小ピークか!?

う~む・・・ガスで何も見えません。

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ちょっと進むと、"雲ノ平の森の道" の道標。

ここはもう "雲ノ平" なのか・・・

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"森の道" なんて言うと何やら爽やかな感じがしますが、

実はここもジメジメした樹林帯です。 (ーー)

さっきの所よりはやや涼しいだけまだましか。



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7:14 "奥スイス庭園" の標柱です。

晴れてればスイスを彷彿させるような

風景が広がっているんでしょうか・・・?

ここもガスで何も見えませんな。(ーー;






大きな岩が積み重なる斜面です。

この辺りから徐々にガスが取れて、時折青空も顔を覗かせるようになりました。

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「ここで一休みしますか」

とザックを降ろしますが、

虫(小バエ、アブ)の多さに閉口、

3分で腰を上げました。 (>_<)





大岩地帯を抜けると、平坦な湿原。

その先に人工物の建つピークが見えました。

この人工物は "コロナ観測所" でした。

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7:39 ピークを越えて一旦下り、上り返しになります。

この残雪のある地形は、上から俯瞰した写真と照合すると良く分ります。

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この辺りのチングルマは花期が終わり、風に吹かれた果穂が細かく揺れていました。

・・・この光景にはもう秋を感じますね。

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上り返すと、目の前には広大な台地が広がり、

ポツンと建つ "雲ノ平山荘" の赤い屋根が見えてきました。

ここは "雲ノ平" の "一丁目一番地" と言ったところか。(笑)

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8:06 "薬師沢" への分岐です。




木道の上って、本当に歩きやすいですよねぇ。

どこまででも歩いて行けそうな気がしてきます♪

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"雲ノ平山荘" はちょうど改築工事中で、立ち入り禁止でした。

8月10日から営業開始と書いてありましたから、

もう真新しい山荘に宿泊された方もいらっしゃるんでしょうね。

天気が良ければ素晴らしい朝を迎えられたことでしょう。。。

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振り返るとだんだん山荘が遠ざかっていきます。

・・・ガスがなければね~

山荘の奥にどっしりと横たわる "薬師岳" を見れたのになぁ・・・

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8:24 "雲ノ平キャンプ場" への分岐点。

いつしかガスが切れて青空が広がってきました。

"雲ノ平" 最高点である "祖父岳" を見ながら、ここでしばし休憩です。

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8:34 さて行きますか。

木道はチングルマ咲く湿原に一本のラインを描き、

"水晶岳" まで続いていくかのような錯覚に陥ります。

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そしてドンドン水晶岳は近づいてきて・・・

デカ~イ!!

その大きさに圧倒されます。 w( ̄▽ ̄;)w

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"池塘" の点在する湿原の向こうは、急峻に切れ落ちて "岩苔小谷" を形成し、

奥には "水晶岳" ~ "赤牛岳" に向う稜線が延びています。

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あっ! "高天原山荘" の赤い屋根が見える!

あそこから歩いて来たのかぁ~

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              (クリックして拡大して、かつ "そこに山荘がある!" という目で見て下さい。 笑)


山荘の右上に見える白っぽい部分が "温泉沢" か!?

そして山荘の背後の谷が "黒部川" の "奥の廊下" と呼ばれる部分だろう。

そこから "黒部川" は、"雲ノ平" を360度回り込んで源流へと続いていきます。



"祖父岳" へ向って木道は続いていきます。

ほとんど他の登山者に会わない静かな山旅です。

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"祖父庭園" の手前から、"岩苔小谷" を見下ろします。

谷を辿った尾根との交点が "岩苔乗越" か。

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登山道でライチョウを見ました。

もうすっかり夏毛に変わってますね。

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8:58 "祖父岳" の残雪を進みます。

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ここから "水晶岳" が良く見えました。

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この先、山の中腹までトレースが続いている様に見えます。

アイゼンは無いけど行けるのか・・・と不安がよぎりますが、

ルートは雪面を離れて、中腹を回り込むように付けられていました。

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9:15 眺めの良い場所がありました。

岩の上に腰掛けて休憩です。




ここからは歩いてきた "雲ノ平" が見渡せます。

手前に "キャンプ場"、そして中央に "雲ノ平山荘"。

"雲ノ平" の台地状の地形が分ります。

後方の "薬師岳" はまだガスの中か・・・

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9:30 眺望を楽しみながら、しっかり休憩してしまいました。

先を急ぎましょう。

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                   (後方は "水晶岳"、先ほど休憩した岩がやや左下に見えます。)



この辺りが "祖父庭園" と呼ばれる所か。

何か心が解き放たれるような場所です。

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9:35 "祖父岳" への分岐部。

ここで "頂上へ向う道" と、

"巻き道" とに分かれます。




 (続く)


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2010 北ア最奥の秘湯を目指して Vol.5

2010年08月14日 18:00

2010.7.31(土)

Vol. 5では、2日目のクライマックス "高天原温泉" での入浴です。


三俣山荘(6:18)~(7:22)鷲羽岳(7:27)~(8:18)ワリモ北分岐~

(9:02)水晶小屋(9:44)~(10:18)水晶岳(11:01)~(12:02)温泉沢ノ頭~

(14:04)高天原温泉(14:49) ~ (15:08)高天原山荘






"温泉沢ノ頭" から下り、沢を辿って "高天原温泉" を視界に捕らえました。


この日、温泉沢を下ってくる間、誰にも会いませんでしたが、

普段からこの沢を降りる人はあまりいない様子。

温泉の前にたむろする登山者の注目を浴びてしまいました。 (*^^*)



沢の左岸を歩いていくと、 「あっ! こんな所にも湯船がある♪」

コバルトブルーのお湯を湛えた小さな湯船がありました。

手を入れて確認すると、なかなか良い温度です。

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そしてそのすぐ先にも湯船が。

今度は先ほどと色が異なります。

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入ってみたかったんですが・・・

いずれの湯船も、沢のすぐ向こう側にいる登山者から丸見え状態です。

注目浴びてるだけに、さすがに入りにくいな~ (^^;

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で取り合えず、メインの混浴の湯船に向います。

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橋を渡って沢の右岸に行くと、

風呂上りの登山者が数人涼んでいました。

川で洗った下着やタオルが岩の上に干してあります。



女子風呂は一段高い場所にあり、周囲を塀で完全に覆われていました。

上流の方には男子風呂もあるようですが、湯温がかなり低いとのこと。

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メインはこの混浴の湯船です。

青白い濁り湯を湛えた湯船が、見る者を誘います。

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おっ~! ケロリン桶が積まれてます。

こんな山奥でケロリンと遭遇するとは思わなかったです。 (^^;



姫は先に女子風呂で汗を流してから、混浴の風呂に入ると。

TONOが服を脱いでいると、70歳前後の方と一緒になりました。

この爺さん、何でも "百名山" を全部登ったそうな。



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掛け湯をして湯船に浸かりました。

TONO好みの適温の湯です。

硫黄の香りに包まれ気持ち良い~♪

山歩きの疲れが溶け出していきます。





爺さんが風呂から上がり服を着ている時に、ちょうど姫がやって来ました。

姫は脱衣所の隅でササッと服を脱ぐと湯船にチャポン。

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それを見たこの爺さん、再び服を脱いで湯船に入ってきました。

「いや~、ご婦人と一緒に風呂に入れるなんて、光栄ですな~」

・・・と、満面の笑み。 実に嬉しそうでした。 (^^;



しばらくすると人が多くなってきました。

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湯船に向かってすぐ左が、屋根付きの脱衣所になっています。

これは女の人は入りにくいですよね~ (^^;

この湯船では、姫以外の女の人は見ませんでした。



熱くなった姫は、浴槽の縁に腰掛けていつもの涼みポーズですが・・・

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手を伸ばせば届く所で、一人が着替え中。

で、湯船の手前側には男の人が3~4人入っております。

う~ん、凄い状況だ。 (^^;



後から入ってきた方からの情報によると、これから団体がやってくるらしい。

どうしようもなく混む前に上がりますか。

姫はササッと服を着ると、唖然とする男達の前から去っていきました。(笑)

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風呂に入って折角サッパリしたところですが、

これから山荘までは、15分ほど山道を歩かなくてはいけません。

履きたくないですが、仕方がない・・・

また靴下を着け、登山靴を履きます。


14:49 さて山荘に向いましょう。

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                          (さすがにタイツは脱いで生足です ^^ゞ)


橋を渡り河原を少し進むと、すぐに左の山道に入って行きます。

ここから山荘まで上りです。

風呂上りなのにまた汗かいちゃうな・・・


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道端にアカモノ(赤物)が

咲いてました。

赤い鍔と白い花弁、

緑の葉のコントラストが目を引きます。




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最後の上り坂を行きます。

2組の団体さんとすれ違います。

総勢15~20人くらい居たかな・・・

早めに出てきて良かった。





15:08 高天原山荘に着きました。

ん・・・目の錯覚!? トリックアートか? 空間に歪みが!

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山荘の屋根が曲がってます。

この辺は雪の多いところらしいので、雪の重さで歪んでしまったのでしょうか。

当然ながら外見だけでなく、小屋の中も曲がってました。



受付をして部屋を案内されます。

「今日は混むので3枚の布団を4人で使って下さい」 とのこと。

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2段ベッドの下の空間(3畳)を、他のご夫婦と4人で使わせて頂きました。

これくらいなら広さ的には十分ですが、ここは "トリックアートの館" ・・・

この空間自体も傾いていて、寝ると右側が下がって違和感ありありです。 (^^;




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さて荷物を整理して、

テラスにビールを

飲みに出かけました。

乾いた喉にビールが美味い!!





団体が風呂に行って出払っているので、比較的空いてます。

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                     (姫はいつものように暑中見舞いを書いてます)


いつしか上のガスも取れて、"水晶岳" がその姿を見せていました。

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16:30 宿にランプが灯りました。

ここは正真正銘のランプの宿。

オイルランプの暖かい光が、辺りをボ~ッと照らします。

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夕食前の空いた時間を、

姫は本を読んで過ごしていました。

TONOは明日のコースの下調べです。




17:30 夕飯です。

山奥ですからね~

そう豪華なものは出るわけもありません。 (^^;

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夕食を終えて部屋に戻ります。

結局その部屋の2段ベッドの上には誰も入りませんでした。

上に入れちゃうと小屋が倒壊するとか!?

それは冗談としても、いずれは建て直しが必要だよね。



さて明日はいよいよ "雲ノ平" だ。

地図を見ると、いろんな国の名前が付いた庭園があるみたいだけど、

一体どんな所なんだろう。。。

朝からスッキリと晴れてくれないかなぁ。


 (続く)


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