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2011 冬の赤岳 Vol.3

2012年02月29日 18:35

2011.12.24(土)~25(日)

1日目 美濃戸口8:08~8:56美濃戸9:18~(南沢)~11:50行者小屋12:17~(文三郎尾根)~13:23中岳分岐~
     13:58赤岳~14:20赤岳展望荘~14:31地蔵の頭~(地蔵尾根)~行者小屋~15:35赤岳鉱泉
2日目 赤岳鉱泉8:07~(北沢)~8:56堰堤広場~9:26美濃戸山荘~10:09美濃戸口





2011.12.24(土)

美濃戸口から入山して文三郎尾根で赤岳に登頂した二人。
地蔵尾根で下って、赤岳鉱泉までやってきました。
この日はここに宿泊です。

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受付時に尋ねるとまだ個室が空いているとの事。
今夜はXmasイブだし、ちょっとリッチ(+4,000円也)に個室にしました。
部屋は1階の食堂に近い場所。
4.5畳くらいの広さですが、なんと電気炬燵が置いてありました。
コンセントを接続して、スイッチを入れると・・・
「お~っ!点いた~!!」



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簡単に着替えを済ましたら、
炬燵にあたりヌクヌクです。
ビールで乾杯して、
ホッとする幸せな時間。





山小屋と言うより、山奥の一軒宿に居る感じ。。。
窓には霜が張り付き、天然のXmasデコレーション♥

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部屋の隣は強力なヒーターが焚かれた乾燥室。
・・室と言うか扉はないので乾燥スペースか。
濡れたものもアッと言う間に乾きます。
前を通過するときは火傷に注意。




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  このヒーターが廊下も暖めていますが、
  離れるにつれ寒くなります。
  トイレ手前の廊下の外れが一番寒かった。



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ただここを通過して、トイレ・洗面の空間に入ると
ストーブが焚かれていて、ホンワカと暖かい。
冬の山小屋とは思えない快適なトイレでした。





さて、この小屋には鉱泉の名が付いてる訳ですが、
さすがにこの時期、風呂はやってませんでした。
冷泉なので沸かさなくちゃいけないし、燃料代がかさむんでしょうねぇ。

食堂の前には、マムート、ミレー、ノースフェースの最新モデルが展示してあります。
まぁここで買う人はそうそういないとは思いますが、宣伝にはなりそうです。

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  1|2  1:食堂の向かいに自炊室
  3|   2:本棚に山雑誌があり暇潰しできます
       3:マムートのコーナー





17:00 夕食の時間です。
暖房の効いた食堂はとても暖かい。
テーブルにはステーキが乗っております。
「お~っ! これが赤岳鉱泉名物のステーキの陶板焼きか~」

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お肉を焼いて頂きます。
思ったより軟らかくてジューシー。
とても美味しかった。

なお、スープとご飯はお代わり自由です。




小屋のスタッフはトナカイの被り物でのサービス。
クリスマス気分を盛り上げてました。

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夕食後は部屋に戻り、布団を敷いてコタツで寛ぎます。
姫は布団に入るとコタツに足を突っ込んで早々にお眠状態。
TONOが談話室で山雑誌を見ているうちに爆睡してました。(^^;
・・・で、消灯時間を待たずに就寝です。

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 (続く)



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2011 冬の赤岳 Vol.2

2012年02月27日 21:55

2011.12.24(土)~25(日)

1日目 美濃戸口8:08~8:56美濃戸9:18~(南沢)~11:50行者小屋12:17~(文三郎尾根)~13:23中岳分岐~
     13:58赤岳~14:20赤岳展望荘~14:31地蔵の頭~(地蔵尾根)~行者小屋~15:35赤岳鉱泉
2日目 赤岳鉱泉8:07~(北沢)~8:56堰堤広場~9:26美濃戸山荘~10:09美濃戸口






2011.12.24(土)

美濃戸口から登り始め、美濃戸から南沢で行者小屋に着いた二人。
アイゼンを着けて、文三郎尾根で赤岳を目指します。
いつもの様にTONOの先を行く姫ですが、
中岳分岐部で石の上に座り込み、息も荒く辛そうです。

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この日はXmas寒波の影響で、稜線に出ると冷たい風が吹き付けます。
少し休ませてあげたいところですが、
動きを止めると直ぐに冷えてくるのでそうそう休んではいられません。
この先、赤岳山頂までは風の強い稜線歩きだし、岩場も待っています。
体調が今ひとつならこのまま下山するしかありません。




うっすらと雪を纏った阿弥陀岳が厳しい表情で見つめています。

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テルモスのお湯を飲んで、少し休むと荒い息も落ち着き、「大丈夫、行ける!」 と姫。
さてここからはまともに風が吹き付ける稜線歩き。
前方に見える登山者は強風に煽られ、よろけながら下りてきます。
二人はペースを落としてユックリ確実に歩を進めていきます。

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13:36 権現岳へのルートを分け、赤岳山頂へ岩場の上りです。

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岩と雪のミックスですが、鎖が出ているので難しくはありません。

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アイゼンを引っ掛けないように注意しながら上ります。

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主稜線から眼下に見えた、東面から赤岳に至る二つの尾根。
右が真行寺尾根、左は県界尾根。

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ここから頂上へ向かい最後の上り。

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13:58 そして着いた・・・赤岳山頂。
快晴の下で踏みたかったピークですが、雪が降ってないだけ良しとしましょう。

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雲に覆われて眺望はほとんどありませんが、
眼下には先ほど通った行者小屋と、これから向かう赤岳鉱泉を確認できました。

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眺望がないので長居は無用。 サッサと山頂を後にします。
ピークから僅かに下った所に頂上山荘がありますが、この時期は営業していません。

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頂上山荘を通り過ぎて、赤岳展望荘に向かいます。

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ここから展望荘までは強風の吹き付ける凍った急斜面。
アイゼンを効かせ、鎖を頼りに下っていきます。

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14:20 無事に展望荘まで下りてきました。
この小屋は冬も時期によって営業中。
人影が多くなりちょっと活気があります。

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小屋の陰でテルモスのお湯を飲みながら一息入れます。
姫も大分元気が戻ってきたようです。
場合によってはここに宿泊しようと考えていましたが、下まで行けそうです。
14:28 先へ進みます。 

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14:31 ほどなく "地蔵の頭" に着きました。
ここから主稜線と離れ、"地蔵尾根" に入ります。

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雪で小さな段差が消え歩きやすい斜面をグングン下っていきます。

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一箇所だけ厭らしい急な下りが出てきます。
ここは雪で鎖が埋まったら、けっこう緊張を強いられるポイントでしょうね。

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この急斜面が終われば後は危険な箇所はありません。
樹林帯を一気に下ります。

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15:06 行者小屋の手前の分岐を右へ。
ここでアイゼンを外してチェーンスパイクに履き替え、中山乗越に向かいます。
樹林帯をほぼ平行移動して行きます。

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15:35 赤岳鉱泉に到着。
ここにはたくさんのテントが張られていました。
今夜はこの小屋に宿泊です。

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 (続く)



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2011 冬の赤岳 Vol.1

2012年02月25日 06:29

2011.12.24(土)~25(日)

昨年の X-mas Eve に八ヶ岳の主峰、"赤岳" に登りました。
速報はスグにアップしたものの・・・2ヶ月遅れの本編です。
本当はもっと早く詳細レポを作成したかったんですが、
年越の燕山荘、塔ノ岳、雲取山、北八ヶ岳、鳳凰山と山行が続き、
そのレポを作成してる内に完全にタイミングを逸した感じで・・・(^^;


1日目 美濃戸口8:08~8:56美濃戸9:18~(南沢)~11:50行者小屋12:17~(文三郎尾根)~
    13:23文三郎分岐
~13:58赤岳~14:20赤岳展望荘~14:31地蔵の頭~(地蔵尾根)~
    行者小屋~15:35赤岳鉱泉
2日目 赤岳鉱泉8:07~(北沢)~8:56堰堤広場~9:26美濃戸山荘~10:09美濃戸口







2011.12.24(土)

この日はちゃんと予定した時刻に起床。(^^v
お湯を沸かしてテルモスに詰めたら出発です。

いつものように相模湖ICから中央道に入り、順調に走ります。
目的の八ヶ岳上空に雲はなく、スッキリと晴れ渡っています。

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                            (まだ雪が少ないですね)
 


7:28 美濃戸口の駐車場に到着。
大きな駐車場にはたくさんの車が停っていましたが、まだ余裕があります。
車を停めて準備していると、オジさんが集金にきました。
1日500円×2日で1,000円です。

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隣接する "八ヶ岳山荘" でトイレを済ませます。
この辺は全く雪がありません。

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8:08 出発です。
・・って言うか、駐車場に着いてから40分も経ってるんですけど・・・
ダラダラし過ぎでしょう。(^^;

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美濃戸口から美濃戸に向かう林道は、夏に一度だけ車で通った事があります。
二度と通るまいと思ったほどの悪路・・と記憶してたんですが、
歩けば普通の道で登山道だと思えば超快適です。

でも凍結してたら自分の車じゃ無理だと思い、下の美濃戸口に停めたのですが、
全然大したことなくて、これ位なら車で上がって来れたかなぁ・・・

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8:56 "赤岳山荘" が見えてきました。
ここで姫は再びトイレ。 随分と頻尿だけど膀胱炎か。(笑)
赤岳山荘の奥にも駐車場があり、4駆じゃない車もけっこう停ってました。

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少し先に行くと "美濃戸山荘" があります。
ここで "北沢" と "南沢" に分れます。
この日は赤岳登頂後に "赤岳鉱泉" で小屋泊まりの予定。
翌日は小屋から北沢を下るつもりなので、行きに南沢を通ることにしました。

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樹林帯の中を登って行きます。
途中までは雪も少なく、滑り止め系は必要ありません。

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10:37 凍結した沢を渡った辺りから、雪が多くなりました。
パンを食べて、テルモスのお湯を飲んでちょっと休憩です。
↓ 姫が立っているのは凍結した沢の上

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                   (この人のストック・・やけに長くないですか!?)




もうしばらくは滑り止めがなくとも行けそうでしたが、
ここでTONOは例のチェーンスパイクを装着。
「どっちみち赤岳登るときはアイゼン付けるんでしょ」 と、
姫は最初からアイゼンを着けてました。

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11:23 開けた場所に出ました。
前方には横岳の岩峰群が迫力いっぱい。

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モノトーンな感じがやけに寒々しいです。

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稜線上に "赤岳展望荘" が見えます。
寄ってみると、風力発電の風車が並んでいるのが分かります。

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11:50 "行者小屋" に到着。
今のところ赤岳は見えていますが、雲が多くなってきて隠れそう。

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小屋は営業しておらず、10数張りのテントがありました。
ここで休憩して、TONOはチェーンスパイクから12本爪アイゼンに履き替えです。

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12:17 赤岳に向けて出発。
姫がいまいち元気がないのはちょっと気がかりなところ・・・

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                          (写真右は阿弥陀岳)




"中岳のコル" への分岐を右に見送り、樹林帯を行きます。

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ほどなく樹林帯を抜けて "文三郎尾根" 名物の鉄階段が出てきました。
雪が少なく階段には中途半端に雪が乗った状態。
アイゼンを引っ掛けないように注意して上がっていきます。

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前方の中岳分岐部に数人の登山者が見えます。
皆さん下山してくる人のようですねぇ。
天気も今ひとつだしこの時間から登る人はあまりいないようで・・・

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上るにつれて赤岳山頂付近が間近に見えてきます。
黒い岩肌に雪が付き、圧倒的な迫力。
近寄る者を拒む様に聳えています。

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鉛色の空と相まって、寒々しい荒涼とした風景です。

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標高が上がると、北八方面が見えてきます。
硫黄岳、その頭が見えているのは天狗岳、その後に蓼科山、更に左に見えるのは車山か・・・
八ヶ岳上空を分厚い雲が被っているのが分かります。

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右手には阿弥陀岳と中岳。
こっちも迫力ありますね~
この天気が一層凄みを増して見せているようです。

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13:23 文三郎分岐に到着。
先に到着した姫ですが、石の上に座り込んで息も荒い。
いつも余裕シャクシャクなのにこの日は何か苦しそうです。
どこか体調が悪いのか!?

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 (続く)



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2009 冬の西穂山荘 

2012年02月23日 08:59

2009.2.14(土) 

3年前の冬、"西穂独標" を目指したものの、"西穂山荘" で断念した時の話です。


この日、新穂高ロープウェイ山麓駅に着いた時は、曇りで小雨混じり。
徐々に天気は回復したものの、午前中は強風のためロープウェイが運休。



昼頃になり風はおさまり、12時15分運転再開。
いつの間にか快晴になってました。

ロープウェイの窓からは、白く装った笠・抜戸~槍穂の稜線がクッキリ。

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西穂高岳は青空に白いスカイラインが際立ち、迫力ある姿を見せています。
所々で白煙が上がり強風をうかがわせます。

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                     (ロープウェイ山頂駅の屋上から)




ルートはよく踏まれていてトレースはクッキリ。
↑ 途中の写真は見当たらず・・・(^^;
春のような陽気の中、1時間ちょっとで山荘に到着。

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二人で名物の西穂ラーメンを食べて休憩。
何て事ないラーメンなんですけどねぇ・・・こういう所で食べると美味いです。

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当初は可能なら "西穂独標"、無理なら "丸山" までと思っていましたが、
この時点ですでに2時半を回ってます。
今回は先に進むのはあきらめ、ロープウェイへと戻りました。

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途中スノーシューの男性2人組に写真を撮ってもらいました。

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無事に山頂駅に到着し、ロープウェイで下山。
この日は "槍見館" に宿泊し、翌日帰路に着きました。

冬の西穂独標は、またの機会に。


 (終わり)


いや~、以前の記事はあっさりしたものが多いですな~ (^^;
この頃はブログをやってない時期で、今のようには写真を撮ってないんですよね。
でも後から見ると記憶が蘇りますし、やっぱり写真って撮っておくべきですねぇ。


実際に "冬の西穂独標" に登った時の過去記事は、3月に引越し予定です。



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2012 冬の薬師岳(鳳凰三山) Vol.4

2012年02月21日 12:42

2012.2.11(土)~12(日)

1日目 夜叉神の森10:56~12:04夜叉神峠12:21~13:42杖立峠13:47~14:40火事場跡14:44~
     15:35苺平~16:03南御室小屋(テント泊)
2日目 南御室小屋7:53~8:16ガマの岩~8:51砂払岳~8:58薬師岳小屋~9:12薬師岳9:16~
     9:24薬師岳小屋~10:07南御室小屋11:22~11:55苺平~12:22火事場跡12:29~
     12:59杖立峠~13:48夜叉神峠13:58~14:32夜叉神の森







2012.2.12(日)

"南御室小屋" から "薬師岳" に登頂した二人です。

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ここから先、"観音岳" まではアップダウンの少ない稜線歩きだし、
この青空ですから、冬の鳳凰三山の最高峰も踏んでおきたいところでしたが、
とんでもない強風ですからねぇ・・・

それにここまでチェーンスパイクとストックで登ってきたものの、
この先は強風の吹き付ける西斜面をトラバースするポイントもあるし・・・

まぁ、今日のところはここで引き返しましょう。
↑今日のところは・・って、今度はいつ来るんでしょ・・・(^^;




最後に美しい白峰三山の稜線をもう一度拝んで・・と。
この時間になり雲が取れて、スッキリとした青空になってきました。

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9:16 強風の薬師岳を後にします。

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前方に見える砂払岳との鞍部に薬師岳小屋があるのですが、
木々に隠れわかりにくいですね。

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絶景を見ながらの下りですが、時折突風が襲ってくるので油断は禁物。

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突風に襲われると雪煙が巻上がり、風に翻弄されます。

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9:23 山頂から薬師岳小屋まではあっという間です。
この辺で幕営できれば、ドラマチックな夕焼け、朝焼けを見に行けるんですけどねぇ・・・

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  1|2  1:小屋の標柱 2:雪に埋もれた小屋
  3|   3:トイレと素泊室は出ていました






小屋を通過して砂払岳に登って行きます。
9:30 砂払岳のピークを越えます。
青と白・・・透明感があってとてもキレイです。

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砂払岳からの下り。
強風で雪は飛ばされ、花崗岩が露出しています。

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距離の短いものの急な斜面を下って行きます。
この辺りも風の通り道。

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稜線に別れを告げ、樹林帯に突入です。
樹林に入ると急に風は穏やかになります。

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樹林の中の明確なトレースを辿りながら、自らに問いかけます。
「もしこのトレースがなかったら、自分は無事に戻れるのだろうか・・・」 と。
雪山を歩くといつも思うことです。

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そういう目で見ると、木の幹に薄いながらペンキマークがあったり、
テープが巻いてあったり、木の間が広かったりといろいろヒントがありますが、
地図を見るとここは基本的に尾根通しにルートがある事が見て取れます。
そして地形を意識すれば、確かに尾根~尾根沿いに進んでいることがわかります。
まぁ、これだけ明確なトレースがあれば迷い様もないのですが、
地形を意識して地図にフィードバックさせながら歩く事は大切ですよね。




10:07 南御室小屋に戻ってきました。
三人パーティは撤収に取り掛かっていました。
カップルのテントには人影があるも撤収の気配はなく、ここに連泊か・・・

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冬期小屋の入口です。
・・って夏も入口は一緒ですよね。(^^;
中には入ってないのでどんな風になっているのかは不明です。

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小屋前のベンチでパンを食べて休憩しました。
風さえ吹かなければ、陽射しがホンワカと暖かい場所です。

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10:30 そろそろ撤収作業に取り掛かります。
まずはテントの中で、シェラフ、シェラフカバー、マット類を収納。
ここでいつも収納用の袋が一つくらい行方不明になります。
今回はダウンパンツのスタッフバックが見当たらず・・・
けっこう探したんですが・・結局見つからず諦めました。
↑帰宅後シェラフカバーの中から発見されました。(^^;


さて、モンベルのインフレータブルマットは比較的簡単に収納できるんですが、
サーマレストのプロライトプラスは厚みがあるだけに畳むのがけっこう大変。
畳んだ後には専用のスタッフバックに入れるんですが、この作業がこれまた大変。
このバック、ギリギリの大きさでしかもやたらとツルツルしてるので、
(何でこんなにツルツル滑る素材を使ってるんでしょ・・)
一人でやると何度も失敗してイライラしてきます。
結局TONOがマットを保持して、姫に袋を被せて貰ってようやく収納しました。
この作業が一番疲れたかも。(^^;


最後に中に敷いたシートを畳んで、全てのものを外に出したら、テントの撤収です。
張り綱を結んだ麻紐をハサミで切ると、アッと言う間に固定は解除。
竹ペグを埋めた雪面は硬く凍ってますから、掘り起こす必要がないのは超楽ちん。
外張りを外し大雑把に畳んで袋に押し込みますが、
ほとんど濡れておらず凍ってもいないので収納は簡単です。

・・で、問題はテント本体です。
結露が凍って中は霜だらけですから、とりあえずテントを叩いて可及的に霜を落として、
入口を全開にしてテントをひっくり返し、テント内に溜まった霜を排出します。
霜を完全に除去することはできませんが、雪玉が一つ握れるくらいは溜まってました。
テントポールを外して、本体を畳んで防水のスタッフバックに収納。
ザックにパッキングしたら撤収作業終了。





11:22 南御室小屋を後に下山開始します。
下山なのにしばし上りが続くんですが・・・

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美しいシラビソの林を行きます。

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11:55 苺平を通過。

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12:24 火事場跡からは白根三山がキレイに見えていました。
雲はすっかり取れて快晴の空が広がっています。

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ここで水分補給して小休止。

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樹林の中の平行移動。
雪が少なくなりこの辺は残雪期の趣。

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12:59 ちょっと登ると杖立峠に到着。

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ここから樹林の中をひたすら下ります。
前日上がって来た時よりも雪が融けている印象です。

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暗い樹林帯が終わった後に、見えた富士山。
山頂からは逆光になりシルエットしか確認できませんでしたが、
ここからは雪をまとった姿を見ることができました。

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深く掘れた急斜面の下り。
前日より明らかに雪がないです。
連日の快晴で日当たりの良い斜面では
雪解けが進んでいるようです。

雪がない時もここは歩きにくい場所ですが、
中途半端に雪があって所々凍ってるので、
歩きにくいことこの上ないです。





13:48 ようやく夜叉神峠に到着です。
疲れた~~ ヘロヘロです。

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ここで10分ほど休憩しました。
相変わらずの快晴で、ここからの白峰三山も素晴らしい。

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13:58 夜叉神峠を下りていきます。
姫は途中でチェーンスパイクを外して下りましたが、
TONOは最後まで着けて歩きました。

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14:32 夜叉神の森に到着。
TONO的には一風呂浴びて帰りたかったんですが、
「連休で渋滞するから温泉とか寄らずに真直ぐ帰った方がイイよ」 と姫。
どっちみち運転するのはTONOなんですが・・・(^^;
で、そのまま直帰しました。

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さて今回、初の雪山テント山行でしたが、姫的には寒さと重さが堪えたらしく、
「もう雪山にテント泊は行かないから! 殿様一人で行ってきてイイよ~」 だって。(^^;
ただテントの中は思ったよりずっと暖かかったらしい。
まぁそれなりの充実装備ですからねぇ。

でも姫は歩き始めて足先とか手とかが温まるまでに相当時間がかかるよう。
確かにTONOもこの日の朝は足の親指が痛いくらい冷たくて、
常に親指を靴の中で動かして歩いてました。
この状態が続けば凍傷になっても不思議ではないと思ったのは事実です。


「指とか足とかが痛くて姫に雪山は無理! 早く夏山にならないかなぁ~」

・・・と言うことで、次回は行くとすれば3月にソロテント泊です。
まぁGWとか残雪期になれば、姫も気が変わるかもしれないし。(笑)


 (終わり)



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