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2012 残雪の蛭ヶ岳 Vol.1

2012年03月30日 11:16

今週末の土曜は大荒れの予報だし、日曜もパッとしないですよね。
週初め~半ばは天気が良いのに、週末になると崩れる・・・
最近そんな好からぬ周期に嵌ってます。

あ~、青空の下で雪の上を歩きたい!


・・で、先週末は絶対晴れそうな丹沢に行ってみることに。
いちおう姫も誘ってみたんですが・・・
「丹沢~!? ドロドロでしょ? 姫は留守番してるから行ってきてイイよ~」
と予想通りあっさりパスされました。(^^;
まぁ確かに、大倉尾根とかはドロドロのグチャグチャなのは否定しませんが。


さて丹沢に行くときは電車・バスが多いのですが、今回は車も使えるので、
車がなければアプローチしにくい登山口から登ることにしました。
"塩水橋" から入って、"丹沢山" を経由して "蛭ヶ岳" を目指します。
どこから登っても蛭ヶ岳への行程は長く、これまで敬遠していましたが、
丹沢山へ最短で登頂可能な塩水橋からなら、何とか日帰りできるのではないかと。



6:24塩水林道ゲート~6:50本谷林道出合~7:11天王寺峠~8:57堂平分岐~
9:44丹沢山
9:51~10:24不動ノ峰休憩所10:37~10:45不動ノ峰~10:54棚沢ノ頭~
11:12鬼ヶ岩~11:41蛭ヶ岳12:04~12:26鬼ヶ岩~12:45棚沢ノ頭~13:01不動ノ峰~
13:40丹沢山~14:05堂平分岐~14:50堂平~15:45塩水林道ゲート






2012.3.25(日)

5:05 自宅を出発。
この日の晴天を約束するかのように、東の空は茜色に染まっていました。

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5:57 宮ヶ瀬湖のやまびこ大橋を渡り、70号線へ入ります。
道幅が狭く擦れ違い困難な箇所もありますが対向車はほとんどなし。
左へ鋭角にカーブするヘアピンの所が塩水橋。
そこから100mほど行くと、右手に塩水林道が派生しゲートがあります。
6:15 この周囲の路肩に車を駐めました。

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  1|2  1:やまびこ大橋を渡り70号線へ
  3|   2:塩水林道ゲート(ヤビツ峠側から)
      3:付近の路肩に10台ほど駐車可能





6:24 準備を済ませ、ゲートの右端から林道に入ります。

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6:28 ほどなく塩水林道と
本谷林道の分岐点。
行きは本谷林道を直進して、
帰りは右手の塩水林道を戻ってくる予定。





本谷川に沿って林道を行きます。
左手に本谷橋が見えてくると、その右手前が登山口。

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6:50 しっかりした道標を確認して、登山道に入ります。

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杉林の中を一登りすると尾根に上がりました。
7:11 天王寺峠です。

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ここから尾根を辿っていきます。
傾斜は緩やかで、木々の間から覗く青空を見ながら快適に歩けます。

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登ってる人もいなければ、下りて来る人もいない・・・
実に静かな登山道ですが、テープマークがあって、
要所要所には道標も整備されているので安心して歩けます。

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キュウハ沢出合からの尾根を併せると、やがて左手が開け稜線が見えました。

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中央のピークに小屋が確認できます。
寄ってみるとどうやら塔の岳に建つ尊仏山荘のようです。

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歩き始めて2時間が経過し、
そろそろ疲れてきました。
8:23 倒木に腰かけ休憩です。
ここまで中間着だけで上がってきましたが、
吹く風はまだ冷たくシェルを羽織りました。




10分ほど休憩して歩き始めます。
葉の落ちた木々の中を進むと、やがて潅木帯に入りました。
8:57 "堂平" 分岐です。
この辺りは大分雪が多くなり、日陰では凍結しています。
ここでチェーンスパイクを装着しました。

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潅木帯が終わると、ブナ林に入ります。
この辺りから光に溢れ残雪の山歩きの幸せを感じます。
前方には丹沢山の盛り上がりが見えてきました。

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青空に伸びる葉を落としたブナが美しい。。。
これが霧氷になったらさぞかしキレイなことでしょう。

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雪が融けている箇所では階段が出ていました。
以前初夏に来た際に、コバイケイソウが群生していた記憶があります。

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鎖の架かるちょっとした岩場を越えると、雪いっぱいのブナ林。
雪上ハイキングの楽しさを満喫しながら、サクサクと斜面を登ります。

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9:39 三ッ峰への稜線に出ました。
左へ折れて、丹沢山へと向かいます。
雲が多くなってきましたが、まだまだ青の比率は多いです。

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9:44 5分ほどでみやま山荘の前に出ました。
この山荘も尊仏山荘と同様に、色を抑えてシックな感じですよね。

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とりあえず丹沢山の標識前で一枚。
3週間前と比べると大分雪が減っています。
残念ながら富士山には雲がかかり、チラッと裾野だけ。

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9:51 まだ時間的には余裕があるし、
トイレを済ませたら、
いよいよ "蛭ヶ岳" へ向かいます。



  (続く)




  
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2012 冬の丹沢山 後編

2012年03月28日 22:26

2012.3.4(日)

7:34大倉~7:41登山口~8:06二股の分岐~8:19大倉高原山の家~
8:26見晴茶屋~8:58駒止茶屋~9:59花立山荘10:11~10:26金冷し~
10:43塔の岳10:47~11:12日高~11:26竜ヶ馬場~11:49丹沢山12:11~
12:40日高~13:05塔の岳13:10~15:13大倉バス停






TONO一人の日曜日。
久々に丹沢山まで足を伸ばそうと、大倉尾根を塔の岳まで登ってきました。
塔ノ岳山頂はガスガスで眺望はなし。

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トイレを済ませたら、丹沢山への登山道に足を踏み入れました。
10:47 最初は塔の岳からの下りです。

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下る途中で牡鹿と遭遇。
1月に来た時見たあの鹿でしょうか。
角が尖ってます・・・あんなんで突かれたらやっぱ危険ですよね。

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10:58 10分ほど下ると鞍部に達し、ここから上りになります。

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11:12 "日高" を通過。

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ガスで視界不良ですが、丹沢主脈上に明確なトレースが続きます。

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稜線上の木々は真っ白く着飾り、美しい姿で魅了します。

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11:16 笹原に突入しました。

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11:26 "竜ヶ馬場" を通過。
ここにはベンチが置かれていて、天気が良ければ立ち寄りたくなる場所です。
この日はこんな天気だけに、誰もいませんでしたが。

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良く見ると霧氷の形は木々によってまちまちです。
氷でコーティングされたもの、小さな海老の尻尾調のもの、
白い小枝の様なもの・・・見るものを飽きさせません。

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残り100m、頭上に迫る白い木々の間を縫って登ります。

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やがて斜度がなだらかになり、太陽光発電のパネルが現れました。
ここは広い丹沢山山頂の一角。

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11:50 パネルからすぐに丹沢山山頂(1,567m)の標識がありました。
山頂にはポツポツと人がやってきますが、塔の岳の様な賑わいはありません。
いちおう丹沢山って百名山なんですが、
丹沢最高峰の "蛭ヶ岳" ではなく、眺望の良い "塔ノ岳" でもなく、
何故 "丹沢山" だったんでしょう・・・

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山頂に建つ "みやま山荘"。
最初にここに来た時はもっとボロボロでしたが、
7~8年前に来た時には現在の新しい小屋に生まれ変わっていました。
食事が美味しくて快適と聞くのですが、なかなか宿泊する機会はないかな・・・

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山頂でパンを食べながら休憩します。
眺望もないし長居は無用。
12:11 丹沢山を後にして、塔の岳に戻ります。
ガスは一層濃くなった感じです。

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こんなガス中を飛び回る野鳥を発見。
コゲラのようです。
天気が良ければ霧氷をバックにもっと絵になるんですが。

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そしてもう一羽。 こちらはコガラですね。

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13:04 最後の斜面を登り返すと、塔の岳に戻ってきました。

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13:10 トイレに寄って、大倉尾根を下山します。

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花立山荘でチェーンスパイクを外しちょっと休憩した後、
一気に大倉尾根を下りました。
15:13 大倉バス停に到着。
ドロドロの靴やストックを洗って一息つくと、バスがやってきました。
ここは本当にバスの便が多くて下山するには便利な所ですね。

この日は天気は悪かったけど、美しい霧氷を見れて満足な山行でした。


 (終わり)



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2012 冬の丹沢山 前編

2012年03月27日 06:43

2012.3.4(日)

姫は朝から仕事でTONO一人の日曜日。(最近このパターンが多いです)
天気もいま一つだし、家でゆっくり静養か・・・と思っていたら、
「何言ってんの! 山に行って来なさい!」 と姫に尻を叩かれ、
丹沢の積雪状況を見に行くことに。(^^;


さて今年は1月に表尾根で "塔の岳" に登ったし、
この日は塔ノ岳の先の "丹沢山" まで足を延ばしてみることに。
丹沢山まで往復するとなると、塔ノ岳+2時間はかかるので、
この日はより簡単に塔の岳に立てる大倉尾根で登ることにしました。

本当は南岸低気圧が通過して丹沢に大雪が降った直後に行きたかったんですが、
なかなかこっちの都合の良い様には雪が降ってくれないわけで。(^^;



7:34大倉~7:41登山口~8:06二股の分岐~8:19大倉高原山の家~
8:26見晴茶屋~8:58駒止茶屋~9:59花立山荘10:11~10:26金冷し~
10:43塔の岳
10:47~11:12日高~11:26竜ヶ馬場~11:49丹沢山12:11~
12:40日高~13:05塔の岳13:10~15:13大倉バス停








電車で渋沢駅を降りて、大倉行きのバスに乗ります。
バスは満員で、立っている人もいました。
今にも雨が落ちてきそうな鉛色の空にも関わらず、さすが人気の丹沢です。

ちょっと驚いたのは、若い女性の単独行がチラホラ見られること。
ヤビツ峠と比較すると明らかに山ガールが多い気がしました。
昨今の山ガール人気で、山にはカラフルなウエアが増えましたが、
一人で冬の丹沢に登るとは・・・ブームが根付いたという事か。


7:35 渋沢から20分ほどで大倉バス停に到着。
トイレを済ませ、準備をしたら歩き始めます。

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                                (大倉バス停)



昨夜は雨が降ったのか路面は濡れていました。
車道を5分ほど歩くと、大倉尾根の登山口です。
先は長いしゆっくり先行の登山者を追います。

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8:06 30分ほどで二股の分岐です。
ここは左右どちらを選んでも所要時間は一緒。
(・・って書いてはあるけど、右の方が早い気がするんだよね ^^;)
この先で左右のルートは合流します。

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今回は確認したいことがあって、左側の道を選択しました。
空からは雨の様なミゾレの様なものがパラパラ。
雪ならまだ良いんですが、引き返したくなる様な天気ですなぁ・・・
まぁ上に行けば雪に変わるでしょう。




8:19 "丹沢の門" をくぐります。
左手に見えるのが "大倉高原山の家"。

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で、確認したいこととは・・・これ↓↓↓

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基本的に幕営禁止の丹沢で、大手を振ってテントが張れる唯一の場所。
TONO的にはいつかここでテントを張ろうと狙っているわけで。
おそらく姫は嫌がると思うのでソロかなぁ・・・ (^^;
この日はここで実際に張ってる人を初めて見ました。

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                     (ひとつはプロモンテVLで親近感 ^^)




8:23 "雑事場ノ平" でもう一方のルートと合流です。

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8:26 "見晴茶屋" を通過
ここは居心地良さ気で、いつか中に入ってみたいですね。

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石混じりの斜面を登り、様々なタイプの階段を上ります。
標高が上がると登山道に雪が出てきました。
8:58 "駒止茶屋" を通過します。

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9:36 いつしか雨は止んだものの、今度はガスが出てきました。
雪はあるものの滑り止めはまだ不要です。

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9:59 "花立山荘" に到着。
寒暖計は0℃。 寒くはないですよねぇ。

山荘前のベンチでザックを降ろして休憩。
パンを食べてテルモスのお湯で喉を潤します。

下山の人が皆アイゼンを着けているので、
この先は滑り止めが必要みたいですね。
・・・で、チェーンスパイクの登場。
今シーズン何回目だろう↑
・・・本当に大活躍です。





10:11 花立山荘を後にして "塔の岳" を目指します。
実際はそんなに寒くないけど、図的には寒々しいですなぁ。

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この辺りからが冬の丹沢のお楽しみ。
冷たく湿った空気が木々に当たってできる、自然が創った芸術品です。

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10:26 "金冷し" を通過。
ここで "鍋割山" への道を左に分けます。
さて残り600mの階段歩きです。





真っ白にコーティングされた木々の間を行きます。
その美しさに足が止まります。
森の妖精とか出てきそうです。(笑)

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10:43 "塔の岳" 山頂(1,491m)に到着。
こんな天気にも関わらずけっこう人がいました。
尊仏山荘が見えるか見えないかですから、眺望はゼロですけどね。(^^;

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さてさっき食べたばかりだし、トイレを済ませたら、
この日の目的地 "丹沢山" へ向かいましょう。

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 (続く)



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2012 蔵王スキー場

2012年03月25日 18:23

2012年2月某日

もう1ヶ月ほど前になりますが、
山形出張のついでに、今年もまた蔵王に行ってしまいました。(^^;

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                     (新幹線つばさの車窓から見る雪原)




今年は雪が多いというので雪質に期待してたんですが、
この日は気温が高くなんと下では雨!
モチベーションが一気に下がったのですが、せっかく送ったスキーだし、
午前中に仕事を終えて、午後からいそいそと蔵王スキー場へ向かいました。



スキー場まで行くと、雨は降ってなかったものの、
ガスが発生して時間によってリフトが運休していたようです。
到着するちょっと前に運転を再開したので、
1本リフトに乗って上がると、雲海の上に峰々が連なる幻想的な景色。

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もう1本リフトを乗り継いで更に上に行くと、
ガスがパ~ッと取れてきて絵画の様な風景に目を奪われます。

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肝心のスキーですが、気温が高いので雪質は最悪。
板が全く滑らず、滑ってると急にブレーキがかかったようになります。
時折つんのめりそうになりながら滑ってました。(^^;
でもとりあえず、スキー場はガラガラです。
貸切か!・・・みたいな。(笑)

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空いてたのでロープウェイに乗って山頂まで行ってみましたが、
山頂の気温が何と+1.5℃!!
2月の厳冬期なわけですから、普通なら-10℃前後でかなり寒いはずなんですが・・・

おまけに上の方はガスがかかっていて、山頂は真っ白。
しかも雨がパラパラ降ってます。
これ以上最悪のコンディションはないかも。
出張なのにスキーとか来てるから罰が当たったんでしょうか・・・(^^;



海老の尻尾なんて影も形もなく、
樹氷のモンスター達も無残な姿を曝しておりました。

IMG_1750_20120307170258.jpg




いちおうお地蔵さんを見に行きました。
雪はやはり多い様でお地蔵さんの肩まで埋まっていました。

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一層ガスが濃くなり、風雨ともに強くなる中、
「天候が悪化しています。スキーヤーの方は速やかに下山して下さい!」
・・・のアナウンスに追われる様に、視界5mのザンゲ坂を滑って下りました。

冬の蔵王ってスッキリと晴れる事が少ないみたいですが、
ピーカンの日に一度は来てみたいものです。
来年の出張の時は晴れてくれないかなぁ・・・(笑)


 (終わり)



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2012 冬の杣添尾根(敗退) Vol.3

2012年03月23日 08:38

2012.3.18(日)

八ヶ岳高原ロッジ7:50~8:29横岳登山口8:35~9:09貯水池~10:56中間点の看板~
11:33枯木帯11:47~12:39撤収(2,740m地点)~14:14貯水池~14:37登山口~15:03八ヶ岳高原ロッジ





海ノ口自然郷から杣添尾根を登り、枯木地帯までやってきたTONOです。

11:47 ちょっと休憩したら先を急ぎましょう。
トレースは全くないので、なるべく尾根を忠実に辿ります。

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雪面も硬く締ってきました。
この辺りからは木々も疎らになり、森林限界を超えそうです。

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そしてついに八ヶ岳の主稜線が姿を現しました。
左の赤岳は雲の中、右の盛り上がりは横岳の岩峰群です。

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左手には赤岳から "県界尾根" が延びています。

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森林限界を超えました。
白い尾根が一本の道の様に主稜線へと導きます。
そして雲の中に三叉峰が見え隠れしています。

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天気はいま一つですが、この白い尾根歩きは超気持ちイイ~♪

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小さいながら雪庇もあります。

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赤岳展望荘に寄ってみます。
稜線を歩く登山者が黒い点で確認できます。
こうして見ると展望荘から赤岳へ登る斜面は急ですねぇ。

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振り返ると自分が歩いてきたトレースが薄っすら。
何か満足感に浸る瞬間です。

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そう寒くないので霧氷の出来はいま一つかな。

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さて、そろそろアイゼンに履き替えます。
スノーシューはその場にデポして、
ピッケル片手に最後の急斜面に向かいます。
雪面は硬くアイゼンでもほとんど沈み込みません。






アイゼンで歩き始めてすぐに、急速にガスが広がってきました。
あっと言う間に稜線は隠れ、周囲も見えなくなりました。

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視界は10~15mほどでしょうか。
ホワイトアウトしそうです。

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それでも一瞬ガスが切れそうな感じだったので、
一旦スノーシューをデポした平坦な所まで下りて待機しますが
佐久側からまたガスが上がってきて、雪も降り出しました。

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12:40 2,740m地点で撤収を決めました。
そうと決ればサッサと下りましょう。

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せっかく着けたアイゼンですが、再びスノーシューに履き替えドンドン下ります。
樹林帯に入る前に振り返ると、稜線は完全にガスに包まれていました。
次回は来シーズン、快晴の厳冬期にリベンジを誓います。

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ガスで視界不良になるとちょっとドキドキしますが、
とりあえず自分のトレースがあると安心。
多少ガスってもこれが消えなければ無事に戻れます。

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13:06 枯木帯を通過。
ただ黙々と下ります。
(・・・まぁ、本当の一人旅なので、
 黙って下るしかないんですが ^^;)




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 13:47 ちょっと休憩。
 動きを止めると何も音がしません。
 本当に静寂の世界です。
 ここでチェーンスパイクに履き替えました。




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14:14 貯水池です。
東屋に寄ってみました。
下はベンチ等はなく、ただの空間。
テントを張れそうな感じ。




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 14:37 無事に登山口に到着。

 朝ここを出発してから戻るまで、
 結局、誰にも会いませんでした。(^^;
 人は少ないと予想してたけど、
 誰もいないとは・・・




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ここからは車道を下ります。
朝はあんなに凍ってたのに、
この時間はスッカリ融けてました。
夜になればまた凍るんでしょうけどね。

15:03 八ヶ岳高原ロッジに戻ってきました。




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 簡単に着替えて帰路につきます。
 佐久地方に濃霧注意報が出ていたようで、
 下はミルクを溶かしたように真っ白。
 無理せず早めに下山して良かったかも。





さて前から歩いてみたいと狙っていた冬の杣添尾根。
今回はガスがかかり三叉峰まで行けませんでしたが、
後半に出てくる白い尾根を独占する感じは最高でした。
来シーズン再びチャレンジしてみようと思います。
次は是非快晴の一日に。
青空を切り取る赤岳~横岳~硫黄岳の白い稜線を東面から見たいものです。

とりあえずこの日一番の難所は、駐車場へ向かう凍結した道路でした。(笑)
来シーズンはチェーン必携で、リベンジですな。


 (終わり)




<追記>

今回スノーシューで登ってる途中、傾斜がキツくなりヒールリフターを上げたのですが、
なだらかになった所でリフターを戻して、急斜面で再びリフターを上げようと思ったら、
何と! ヒールリフターが無くなってました。

いつ取れたのか全くわからないのですが、とりあえず両側とも無いんですよね。

IMG_2364_20120321184955.jpg IMG_2409_20120321185038.jpg
           (使用前)                    (使用後)



そして失ってわかるその有難さ・・・
ヒールリフターがないと、急な登りはずっと爪先立ちした状態になり、
凄くふくらはぎが疲れます。
また肉離れするんじゃないかと冷や冷やしました。


帰ってからモンベルで聞いたら、部品の在庫があればすぐに修理可能と。
ただ大阪の本社に一旦送ってそこで修理することになるので、
1週間ほどの預かりになるとの事。
そろそろスノーシューのシーズンも終わりだし、4月になったら修理に出すか。

でも最近のアトラスのスノーシューもMSRのライトニングアッセントの様に、
フレーム自体に歯が付いてて、ビンディングも柔らかくて、
重ねてザックに取り付ける際も嵩張らなくなってるんですね。
イイなぁ・・・って思ってしまいました。 (^^;




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