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速報! 2012 針ノ木&蓮華岳

2012年07月30日 22:19

2012.7.28(土)~29(日)

ロンドンではオリンピックが開幕、熱い戦いが繰り広げられていますが、
日本では連日うだるような暑さが続いていますね。


こう暑いと山に登るのも大変。
二人は涼しい雪渓を詰めて、2,800m級の2座に登ってきました。

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                       (チングルマ咲く登山道を針ノ木岳へ)




初日は扇沢から冷気漂う "針ノ木雪渓" を上ります。

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                           (天然クーラーの雪渓を上る)




針ノ木峠のテント場は午前10時半にして満員御礼。
その後は皆さん更に10分ほど登った所に張ってました。
今年は空前絶後のテント泊ブーム・・との噂に違わぬ盛況振り。

DSCF3101.jpg
                              (狭い針ノ木峠のテン場)



その日は峠から "針ノ木岳" を往復。
山頂からは眼下にエメラルドグリーンの黒部湖。
そして正面に立山・剣が迫力いっぱい。

DSCF3129.jpg





翌日は足元にコマクサの咲く "蓮華岳" を往復。
白いコマクサを初めて見れました♪

IMGP1554.jpg




2日間とも快晴とはいかないまでもまずまずのお天気で、
立山から見る対岸のピークを初めて踏んできました。
針ノ木から北へ伸びる稜線もいつか歩いてみたいところです。

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                        (正面右手に針ノ木~赤沢岳の稜線)




さて前回の白馬山行でルミックスが壊れ、姫の新コンデジのデビューでしたが、
出発直前に今度はTONOのG11が故障するというアクシデント。(T T)
今回は古いペンタックスで何とか凌ぎました。
故障したのが上り始めてからじゃなかったのは、不幸中の幸い。
カメラが単なる重りになるところでした。(^^;

 
 (本編へ続く)



 





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2012 白馬岳 Vol.3

2012年07月25日 08:49

2012.7.15(日)~7.16(海の日)

1日目 6:21猿倉~7:17白馬尻小屋7:26~(大雪渓)~9:20葱平~(小雪渓)~
     10:57白馬岳頂上宿舎(テント泊)
2日目 5:23頂上宿舎~5:41白馬山荘~5:58白馬岳6:00~6:32三国境~
     7:04小蓮華山~7:39船越ノ頭~8:05白馬大池8:34~9:01白馬乗鞍~
     9:37天狗原~10:32栂池自然園







2012.7.16(海の日)

白馬岳頂上宿舎を出て白馬の稜線を辿り、白馬大池に着いた二人。
8時を回ったばかりの中途半端な時刻で、テン場には数張りのみ。

IMG_4648.jpg IMG_4649.jpg




チングルマが群生して咲く光景を期待したのですが、
まだ時期が早かったのかはほとんど見かけません。
かわりにハクサンイチゲとハクサンコザクラが咲いていました。

IMG_4641-2.jpg IMG_4646.jpgIMG_4647.jpg

  1|2  1:ハクサンコザクラ  
  3|4  2:タテヤマリンドウ
  5|6  3:ハクサンイチゲ





ここでトイレを済ませ、パンを食べて休憩します。
もう一日あればテントを張ってゆっくり過ごしたい場所ですが・・・



8:34 30分ほど休憩して大池を後にします。
ここから白馬乗鞍に登り返しますが、
小屋の裏手は小さな雪田になってました。

IMG_4652.jpg




こうして見ると大池の水際ギリギリまでテントを張れるようです。
湖面を渡った風が冷たそうですが、大池独り占めの気分を味わえそう。

IMG_4654.jpg



大池の北側を回り乗鞍岳へ向かいます。
ここで滑ると池に落ちてしまいそうな場所ですが、
小屋のスタッフが雪面を切って道を作ってくれていました。

IMG_4659.jpg




雪面のトラバースが終わると、岩が重なる急斜面の登りです。
4月に来た時は岩が雪で隠れていたので歩きやすかったですが、
雪がなくなってしまうと歩きにくいことこの上ない。

IMG_4661.jpg




振り返ると、大池を回るように道が付けられているのがわかります。

IMG_4663.jpg




高度が上るにつれて疲れも忘れる感動の景色が見えてきます。
残雪輝く鉢ヶ岳~雪倉岳のたおやかな山並み、
青空を映す大池の水面、ハイマツの緑、白い雪田、真っ赤な山荘・・・
コントラストが実に美しいです。。。

IMG_4664.jpg




そして向かう先には巨大なケルンが見えてきました。
9:01 ほどなくケルンに到着です。
ここには白馬乗鞍の山頂の標柱がありますが、
団体で混雑していたので二人はそのまま通過します。
それにしても広い山頂ですよね。

IMG_4667_20120724180440.jpg IMG_4668.jpg
IMG_4669.jpg
  1|2  1:ケルンが見えてきた  2:白馬乗鞍山頂
  3|4  3:ハイマツに覆われた広~い山頂






やがて大きな雪田の下りになります。
出だしこそ斜度は緩くそのまま突っ込みましたが、
途中から傾斜が増しチェーンスパイクを装着。
そして最後はロープが張られた急斜面となり、眼下に天狗原を見下ろします。

IMG_4673.jpg IMG_4678.jpg
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  1|2  1:雪田に突入  2:斜度が増してきた
  3|4  3:天狗原に向かい急斜面の下り




IMG_4682.jpg

この急斜面はけっこう長かった。
栂池自然園から白馬乗鞍を往復するのか、
全くの空身でここを登ってる人もいましたが、
下りは何らかの滑り止めがないと厳しそう・・・

まあ固定ロープを掴まって下りれば、
転倒しても命を取られる事はないでしょうけど・・・




9:27 雪田を下り切り、チェーンスパイクを外します。
ここからは緑のトンネルを抜けて行きますが、
岩が濡れていて滑るのでけっこう気を使いました。

IMG_4685.jpg




9:37 10分ほどで天狗原の木道に出ました。
水芭蕉やワタスゲの揺れる湿原を行きます。

IMG_4689.jpg



湿原を過ぎると急斜面の下りになります。
泥濘が多くなり極めて滑りやすい。
疲れた脚にこのドロドロの急斜面は堪えます。
もう二度と通りたくないと思うような道でした。

下る途中でカメラのバッテリーがエンプティとなり、以後写真はなし。
換えのバッテリーは持ってたんですが、ザックの奥深いところだったので・・・(^^;


ビジターセンター前に到着すると、観光客が一気に増えます。
観光客に混じって舗装路をロープウェイ駅まで歩きます。
10:32 栂池自然園駅に到着。
ロープウェイとゴンドラを乗り継ぎ、栂池高原駅へ。


ゴンドラ駅を出ると、駅前のロータリーには客待ちのタクシーが数台。
待つことなくタクシーに乗車できました。
八方第5駐車場までは10分程度。料金は2,700円でした。


さて行きのタクシー料金は、八方第5駐車場~猿倉で3,000円。
帰りは、栂池高原~八方第5駐車場で2,700円。
今回行きは4人で同乗したため2人分が1,500円。
帰りの2,700円とあわせると4,200円でした。

猿倉~栂池間の車の回送が5,500円なので、(微妙にタクシーより安く設定してある)
結果的にはタクシーの方が安く済みましたが、
タクシーにすぐに乗れるとは限りませんし、
予定がはっきりしてたら回送を頼んだほうが楽だと思いました。

ちなみにバスを使うと白馬八方~猿倉900円/人、栂池~白馬八方500円/人。
一人1,400円、二人で2,800円と安いですが、
バス時刻にあわないとどうしても時間的なロスが生じますしね。


11:40頃には八方を出て真っ直ぐ帰路に着いたんですが、
中央道が小仏トンネルから30kmの大渋滞。
大月~須走~246~小田原厚木道路で結局6時間半ほどかかってしまいました。

実はこの日、翌日からの東北出張に備えて新幹線を予約してたんですが、
家に着いて直ぐ出ないと間に合わない時間になってしまったので、
翌朝一番の新幹線に変更しました。
最終便なら間に合ったんですがもう疲れ切ってしまって、
その日に出るモチベーションは保てませんでした。

久しぶりの山、しかもテント山行・・・
翌日から筋肉痛で駅ではエスカレーターを利用したのは言うまでもない。(^^;

 
 (終わり)


 




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2012 白馬岳 Vol.2

2012年07月23日 21:11

2012.7.15(日)~7.16(海の日)

1日目 6:21猿倉~7:17白馬尻小屋7:26~(大雪渓)~9:20葱平~(小雪渓)~
     10:57白馬岳頂上宿舎(テント泊)
2日目 5:23頂上宿舎~5:41白馬山荘~5:58白馬岳6:00~6:32三国境~
     7:04小蓮華山~7:39船越ノ頭~8:05白馬大池
8:34~9:01白馬乗鞍~
     9:37天狗原~10:32栂池自然園






2012.7.16(海の日)

白馬岳頂上宿舎のテン場で朝を迎えた二人です。
突発的な強風にテントを揺らされ続けた一夜でしたが、
朝になってやや風はおさまってきました。
気温は10℃以下でテントの中でも肌寒いくらいです。


この日は白馬大池まで縦走して栂池へ下る予定。
時間的には余裕ですが、高速の渋滞を考えると
昼までには車を回収して帰路につきたいところ。
5:23 パンとスープの簡単な朝食を済ませたら、速攻でテントを畳んで出発です。
早立ちの人も多く、半分くらいのテントはもうすでに撤収していました。

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稜線に出ると白馬岳方向にはまだガスがかかっていますが、
所々青い空も覗きこれから晴れてきそうな予感。

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                         (旭岳への分岐部)





なだらかに稜線を辿って行くと、白馬山荘の全貌が見えてきました。
この山荘は収容人数1,200人! と日本最大の山小屋で、
ツインルーム、特別室、展望レストランと、
もはや山小屋とは思えないような施設があるらしい。

5:41 白馬山荘に到着。
山荘前は出発する人でボチボチ混んできたところ。
そのまま白馬岳を目指して登ります。

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  1|2  1:白馬山荘の向こうに白馬のピーク
  3|4  2:山荘前 3:振り返って見る白馬山荘








やがて白馬のピークが近づいてきました。
険しく切れ落ちた東面からは朝陽を受けてガスが湧き上がり、
稜線を抜ける風の中に消えていきます。

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5:58 白馬岳の山頂です。
晴れてはいますが雲が多く、
昨年の秋に訪れた時の様な
360度の大展望とはいきません。




写真だけ撮ったら、登山者で賑わい始めた山頂を後にして先を急ぎます。

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足元には高山植物が咲き乱れ、稜線を飾ります。

IMG_4581_20120721175033.jpg IMG_4583.jpg
IMG_4588.jpg IMG_4575.jpg
IMG_4586.jpg IMG_4591.jpg
 1|2  1:ハクサンイチゲ 2:オヤマノエンドウ
 3|4  3:ミヤマアズマギク 4:イワウメ
 5|6  5:イワベンケイ 6:ツクモグサ





馬ノ背を過ぎると、鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳と続く魅惑の稜線が連なります。
残雪と緑のコントラストが実に美しい。。。

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                     (正面の鉢ヶ岳の基部に長池が見えます)



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6:32 三国境を通過。
ここは長野、新潟、富山の県境。
平坦で東側に稜線があるため、
風を避けて休憩するには良い場所です。
今年のGWに多くの遭難者を出したのは
まだ記憶に新しい・・・




雪倉岳、朝日岳方面へ向かう道を左に見送り、小蓮華山を目指します。
白馬岳からここまでは下りメインでしたが、小蓮華山へは登りになります。
前日の疲れが残る太腿に登りはキツイ。



IMG_4603.jpg
7:04 鉄剣の刺さる小蓮華山に到着。
ここで休憩を取る登山者も多いですが、
山頂部分は崩落の危険があり立入禁止。
二人はそのまま白馬大池まで歩く事に。



ここまで来れば稜線を辿った先には、
コバルトブルーに光る白馬大池の湖面を確認できます。

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この辺りでは白馬岳周辺とはまた違った花を見れました。

IMG_4606.jpg IMG_4608.jpg
IMG_4609.jpg IMG_4611.jpg
 1|2  1:アオノツガザクラ 2:イワカガミ
 3|4  3:ツガザクラ 4:シナノキンバイ





7:39 船越ノ頭まできました。
ここから見る後立山の稜線も素晴らしいものがあります。

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                       (白馬三山~唐松、五竜、鹿島槍方面)



そして振り返るとこれまで歩いてきた道。。。

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さてここからは白馬大池に向かって下るだけです。
途中の雷鳥坂でコマクサを見つけました。
独特の形と品のあるピンク色が素敵ですね♪

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いよいよ白馬大池が近づいてきました。
今年の4月に対岸のハクノリから見た時は、
スッポリと雪に覆われていた事を思い出します。白馬乗鞍

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最後は雪田を横断します。
正面には水平線。・・・日本海だ!
この日は雲がちながら遠望が利きました。
8:05 白馬大池に到着です。

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 (続く)

 


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2012 白馬岳 Vol.1

2012年07月20日 07:37

2012.7.15(日)~7.16(海の日)

1日目 6:21猿倉~7:17白馬尻小屋7:26~(大雪渓)~9:20葱平~(小雪渓)~
     10:57白馬岳頂上宿舎(テント泊)

2日目 5:23頂上宿舎~5:41白馬山荘~5:58白馬岳6:00~6:32三国境~
     7:04小蓮華山~7:39船越ノ頭~8:05白馬大池8:34~9:01白馬乗鞍~
     9:37天狗原~10:32栂池自然園





2012.7.15(日)

海の日を絡めた3連休。
いつも梅雨明けするかしないか気をもむところですが、
今年は例年より1週間ほど早い海の日・・・
当然ながら梅雨明けは期待できず天気が心配でしたが、
案の定14日15日と山は天気悪し。

もし天気が良ければ、栂池から入山して初日は白馬大池まで、
2日目に白馬三山~天狗山荘、3日目に不帰キレットを越えて唐松~五竜まで縦走、
もしくは2日目に白馬鑓温泉に下っても良いか・・・などと考えていましたが、
やっぱり天気は悪くてそんな甘い期待は敢え無く吹っ飛んだわけで。
しかもまだ頭痛明けもしてないし・・・

でも15日の午後からは天気が回復してきて、16日は何とか晴れそう。
・・・で15日は悪天の中、白馬頂上宿舎を目指すことにしました。



5:15 八方から猿倉を目指して行くと、"小日向の湯" の前で係員に止められます。
「猿倉は満車なのでここか八方に駐めて、バスかタクシーを利用して下さい」 と。

こんな天気だけどもう満車か・・・
やはり車の回送を頼んでおけば良かったか・・・
でも天気がいまいちでギリギリまで行くか行かないか悩んでいたからなぁ・・・
とりあえず八方第5駐車場まで戻って、車を駐めます。(無料)
この駐車場はまだまだ余裕がありました。
駐車場の目の前がバス停なので、6時のバスに乗ろうと思いましたが、
客待ちのタクシーが数台待機中。

5:48 男性2人組とタクシー相乗りで猿倉へ。
3,000円/台で750円/人ずつ払いました。
バスが900円だから、4人で乗ればタクシーの方が安いです。(^^v

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  1|2  1:八方第5駐車場  2:客待ちのタクシー
  3|4  3:猿倉まで約3,000円





タクシーに乗り込んだ時点では曇空でしたが、途中で降り出し、
6:12 猿倉に着く頃には本格的に雨。
慌てて軒下でカッパを着込み、ザックカバーを装着。
登山届けを提出して、大雪渓での落石に注意するよう説明を受けます。
6:21 さて久しぶりの山歩きの始まりです。
この時点では 「冬に比べればザックも軽いし楽勝」 とか思ってたんですけどねぇ・・・

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  1|2  1:猿倉荘  2:雨に打たれる駐車場
  3|4  3:登山口から出発






少し上ると林道に出て、鑓温泉への道を左に分けます。
いつしか林道から本格的な登山道に変わり、前方には雨に煙る大雪渓。

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7:17 猿倉から約1時間、白馬尻小屋に到着。
小屋の中で雨宿りする登山者も多数。

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7:26 二人は小休止の後、大雪渓へ向かいます。
10分ほど歩くと大雪渓の上に立ちました。
ここでチェーンスパイクを着けて、落石に注意しながら歩き出します。
雪渓上は冷気が漂い、寒いくらい。
できれば青空の下、夏の日差しを受けながら登りたいところでしたが・・・

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姫は先行する登山者を抜きながらガシガシ登って行きます。
TONOは重いザックに喘ぎながらも、何とか姫に追従です。
途中でパンを食べて小休止。

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  1|2  1:追い抜く姫  2:落石注意
  3|4  3:休憩中






大雪渓の上部は、一層ガスが濃くなり、雨は小降りになったり激しくなったり・・・
9:20 やがて雪渓が切れて、地面が露出した "葱平" に出ました。
ここで一旦チェーンスパイクを外しますが、
今年は雪が多いようでこの後も所々雪渓が出たり消えたり。
チェーンスパイクを着けたり外したりで忙しい。

この辺りからTONOはもうヘロヘロ状態・・・
脚が前に出ず、姫からかなり遅れ出します。

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                              (TONOを待つ姫)




9:52 小雪渓を右上へトラバースしながら登ります。
写真で見るより急斜面ですが、道が切ってありさほど怖くはありません。

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10:24 標高2,533m地点・・・気温が低く風が吹くとかなり寒い。
TONOを待ちながら登ってきた姫ですが、
「寒いから先に小屋まで行ってるよ」 の言葉を残して、
アッと言う間にその背中はガスの中に消えていきました。
一方TONOは全くペースが上がらず、牛歩状態で登ります。
「あ~・・ザックが重い」・・・まだ病み上がってないわけだし、
やっぱ小屋泊まりにすれば良かったか。

IMG_4493.jpg



この後は一人旅。 写真も撮らず急な登山道をまさに1歩1歩。
そしてついにガスの中から 「小屋が見えた~~~!」
10:57 白馬頂上宿舎に到着。 猿倉から4時間36分!?
・・・って、コースタイムより1時間近くも早いじゃないですか!
だいたいにして姫のペースが早過ぎなんだよね。
もう太腿はパンパンのフラフラです。 はぁ・・・疲れた。

小屋の食堂ではザックを下ろし、カッパを脱いだ姫が涼しい顔で寛いでました。
「もうこの人、全く上がって来ないんだよね、毎日筋トレしなさい!」
「・・・」

とりあえずお腹も空いたし、うどん、唐揚げ、おでんでお昼にしました。

ここでカメラのトラブル発生。 姫のカメラは雨にうたれたせいか死亡。 
TONOのカメラも結露して夕方まで使用不可となりました。


12:00 雨が上がったので、受付をしてテントを張りました。
テン場は小屋の裏手の窪地になった場所ですが、
断続的に風が吹き抜け、一人でテントを張る人はけっこう大変。
突発的な強風にテントが飛ばされそうになってました。
張った時点ではまだまだ余裕がありましたが、
最終的には満員御礼状態の100張りほど。

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                       (写真は夕食後に撮ったものです)



テントを張った後は、ガスガスの中を散策する気にもなれず、
食堂のストーブの前に陣取って濡れたものをひたすら乾かしました。
ストーブの前は暖かく、いつしか二人ともコックリコックリ。




IMG_4503.jpg
この日の夕食は小屋で頂きました。
17:00 頂上宿舎の食堂で
バイキング形式の夕食です。
メニューも多く、なかなか美味しかった。





夕食後、外に出るとガスが切れて青空も覗いています。
テン場横の斜面を登って稜線に出て、丸山まで往復してみました。
稜線上はさすがに風が強い。 姫の山スカも風に煽られヒラリ♥

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稜線の西側のなだらかな斜面は、大規模なお花畑♪
風が強くてほとんど写真は撮れませんでしたが、
こんな景色を見ると雨の中を登ってきた苦労が報われます。

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 1|2   1:ウルップソウとハクサンイチゲ  2:旭岳をバックにタカネシオガマ
 3|4   3:テントの花とハクサンイチゲ  4:ミヤマクワガタ





丸山に向かう左正面には杓子岳、そして雲に隠れた鑓ヶ岳。
もう一日あれば杓子・鑓を回って鑓温泉で1泊してみたいけど・・・

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とりあえず翌日は、こっちの尖がったピークを目指します。

IMG_4542_20120717153907.jpg


 (続く)

 



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速報! 2012 白馬岳

2012年07月17日 16:27

2012.7.15(日)~16(海の日)

中国・四国~関東甲信地方が "梅雨明け" したとのこと。
一方TONOの頭痛は薬を飲んでいれば何とかなる状態ですが、
"頭痛明け" にはもう少しかかりそう。

そんなまだ病み上がってない海の日の連休・・・2ヶ月振りの山。
目指したのは百花繚乱の白馬の稜線です。

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                     (2012.7.15 丸山付近から白馬岳を望む)




初日は雨の中を猿倉から入山。
チェーンスパイクを着け、大雪渓を登り詰めます。

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                         (2012.7.15 ガスに煙る大雪渓)



頂上山荘に着く頃に雨は上がったものの、ガスガスで眺望は全くなし。
この日は山荘裏手のテン場で幕営。

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                              (満員御礼のテン場)




翌日は青空が覗いて夏山らしい景色が広がりました。
テントを畳んで、白馬岳に向かいます。

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                     (2012.7.16 朝の光の中、白馬を目指して)




ウルップソウ、ハクサンイチゲ、オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイ・・・
そして時期外れのツクモグサも。
色とりどりの高山植物が稜線を飾ります。

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                           (稜線を飾るハクサンイチゲ)




三国境~小蓮華山~船越の頭と越えて、白馬大池へ気持ちの良い稜線漫歩。
まだらに残る雪田と緑のコントラストが美しい。
稜線の向こうには日本海も見渡せます。

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                          (小蓮華山へ続くたおやかな稜線)




大池の周囲は、可憐なハクサンコザクラのピンクが目を引きました。
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                            (鮮やかなハクサンコザクラ)




後ろ髪を引かれつつ白馬大池から白馬乗鞍へ登り返します。
振り返ると大池越しの山荘は絵の様に美しい。。。
まさに雲上の楽園・・・時間が許せばここにもう1泊と強く思いました。

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                      (白馬乗鞍の中腹から白馬大池を望む)



ハクノリからは急斜面の雪田を慎重に下り、
最後は樹林帯の中をヘロヘロで栂池に下山。
久しぶりのテント山行は、やはり思いっきり疲れたのでした。



頭痛がまだ完治していない中、決行した白馬山行。
重いザックを担ぎ薬を服用しながらの悪天候の上りは、
ラスト1時間が半端なくキツかったですが、
夕方から天気は回復して、翌日は素晴らしい景色を楽しめました。
気圧の変化による痛みの悪化も不安材料でしたが、
注射を使う事態には至らず、無事に帰ってきました。

本格的な夏山シーズンを目前にして、頭痛明けが待ち遠しいところです。


  


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