2012年08月31日 06:40
2012.8.25(土)~26(日)
1日目 船山十字路7:32~南稜取り付き8:02~立場岳9:31~青ナギ9:47~
10:19無名峰10:30~11:05樋~11:37阿弥陀岳12:09~中岳12:41~
キレット分岐13:24~キレット小屋14:26
2日目 キレット小屋5:57~ツルネ6:32~7:32権現小屋7:45~ギボシ7:50~
8:37青年小屋8:44~乙女の水8:49~西岳9:40~広河原分岐10:48~
広河原11:13~船山十字路11:35
2012.8.25(土)

船山十字路から阿弥陀南稜を目指した二人。
尾根に上がり、立場岳、青ナギを越えて
無名峰までやってきました。
これから歩くルートを見ながら10分ほど休憩。
10:30 無名峰からハイマツ、シャクナゲの中を
ちょっと藪漕ぎ状態で下ります。
10:35 登り返すとP1(2,564m)の頂点。
緑でその荒々しさが若干カムフラージュされていますが、
阿弥陀奥壁、P3の岩峰は迫力あります。

(左奥が阿弥陀山頂、中央がP3)
振り返ると左のこんもりした部分が通って来た立場岳。
右に伸びる長い尾根は "御小屋尾根"。
二つの尾根の交わる辺りが船山十字路か。

(P1から船山十字路方向を俯瞰)
さてP1からコルへ下り、岩峰の左を回りこみながら登ります。
P1を下ったコルでは抜いていった三人組が休憩中でした。

1|2 1:P1からコルへ向かう 2:岩峰を回り込む
再び稜線に出ると、前方にはP3が大きく聳えています。
まずはP2に登り、その基部を左に巻いて行きます。

11| 1:稜線からP2、P3を望む
2|3 2:P2に向かい登る 3:P2の基部で巻く
P2を過ぎると前方にはいよいよP3が大きく立ち塞がります。

P3の基部で緑のデルタ地帯を左にトラバースします。


デルタ地帯を渡った後は、
岩峰の角を回りさらに左へトラバース。
11:05 そしていよいよ "樋" と呼ばれる
ルンゼ状の核心部の通過です。
姫が立っているポイントの
岩壁の裏側が樋になります。
樋の取り付き部分には細いワイヤーが張ってあります。
このワイヤーは見た目よりはちゃんと固定してあるようですが、
全面的に信用する気にはなれず、補助的に使ってまずは左下へ。
次は急な岩場を左上へ移動するのですが、ここが一番の核心部。
距離は1.5m程と短いのですが、スタンス・ホールド共に乏しく緊張を強いられます。


1|2 1:左下へ 2:岩場を左へ移動
3|4 3:岩を掴んで左上へ 4:無事に安全地帯へ
ビビリながらも何とか左上に移動し安全地帯でホッと一息。
ここで後から来た三人組のリーダーの男性に声を掛けられました。
「もしかしてブログとかやってます?」
「ええ・・・」
「ブログのタイトルは?」
「山・・・」
「ときどき温泉ですよね」
「あっ、そうです」
「じゃあTONOさんと、姫様ですよね」
「ええ、そうです」
「いやぁ、いつもニアミスでようやく会えましたよ~」
「あっ、そうなんですか」
「肋骨はいいんですか? 最初見た時もしかしたらって思ったんですが、
骨折してるのにこんな所にいるはずはないよなぁ・・って思ってたんですよ」
(そうだった、自分は肋骨を骨折してるんだった・・・^^;)
「ええ、まだ手を伸ばすと鈍痛はあるんですけど・・」
・・・とまあこんな感じで核心部で声を掛けられたので、
この後、あまり怖さを感じる事なく、和やかにここを登り切ってしまいました。(笑)

1|2 1:草付きの岩溝を上がります 2:岩棚部分で手を振るTONO
さて、この"樋" は取り付いてしまえばスタンスもホールドも取れるし、
今回は岩も乾いているのでフリクションも良く効きました。


1|2 1:フリクションは良く効きます
3|4 2:樋に入ってしまえばそう難しくはない
5|6 3:S字状にカーブしながら登って行きます
とは言っても、振り返ると高度感は凄いです。
もし足を滑らせたら下まで止まらないでしょう。
また落石があった場合は、ちょうど登って行く溝の部分を落ちていくと思われ、
ヘルメットくらいは着けた方が良いのかも知れません。

最後は斜度が緩み草で覆われた斜面を登ります。
11:19 稜線に出ました。 吹く風が気持ちイイ~
ここまで来れば山頂まではあと少しです。

P4の基部に来ました。ここも左から巻いて行きます。

基部をトラバースした後に踏み跡を追って上へ上へ。
振り返れば眼下には歩いてきた道。。。


山頂直下は一旦右下へトラバースしてから急な岩場を登ります。
.
.
2 | 1 1:右下へトラバース 2:山頂へ向かい岩場を登る
2 | 3 3:山頂まであとちょっと
11:37 阿弥陀岳の山頂に飛び出しました。
山頂では大勢の登山者が思い思いに寛いでいます。
そしてどこで羽化したものか・・アキアカネの群れが飛び交っていました。

(続く)

今週水曜日、姫が一人で前穂に登ってきました。
さわやか信州号で早朝の上高地に入り、岳沢から重太郎新道を日帰りピストン。
この八ヶ岳山行から帰りTONOは筋肉痛だと言うのに ・・・ 元気な人です。^^;
1日目 船山十字路7:32~南稜取り付き8:02~立場岳9:31~青ナギ9:47~
10:19無名峰10:30~11:05樋~11:37阿弥陀岳12:09~中岳12:41~
キレット分岐13:24~キレット小屋14:26
2日目 キレット小屋5:57~ツルネ6:32~7:32権現小屋7:45~ギボシ7:50~
8:37青年小屋8:44~乙女の水8:49~西岳9:40~広河原分岐10:48~
広河原11:13~船山十字路11:35
2012.8.25(土)

船山十字路から阿弥陀南稜を目指した二人。
尾根に上がり、立場岳、青ナギを越えて
無名峰までやってきました。
これから歩くルートを見ながら10分ほど休憩。
10:30 無名峰からハイマツ、シャクナゲの中を
ちょっと藪漕ぎ状態で下ります。
10:35 登り返すとP1(2,564m)の頂点。
緑でその荒々しさが若干カムフラージュされていますが、
阿弥陀奥壁、P3の岩峰は迫力あります。

(左奥が阿弥陀山頂、中央がP3)
振り返ると左のこんもりした部分が通って来た立場岳。
右に伸びる長い尾根は "御小屋尾根"。
二つの尾根の交わる辺りが船山十字路か。

(P1から船山十字路方向を俯瞰)
さてP1からコルへ下り、岩峰の左を回りこみながら登ります。
P1を下ったコルでは抜いていった三人組が休憩中でした。


1|2 1:P1からコルへ向かう 2:岩峰を回り込む
再び稜線に出ると、前方にはP3が大きく聳えています。
まずはP2に登り、その基部を左に巻いて行きます。



11| 1:稜線からP2、P3を望む
2|3 2:P2に向かい登る 3:P2の基部で巻く
P2を過ぎると前方にはいよいよP3が大きく立ち塞がります。

P3の基部で緑のデルタ地帯を左にトラバースします。


デルタ地帯を渡った後は、
岩峰の角を回りさらに左へトラバース。
11:05 そしていよいよ "樋" と呼ばれる
ルンゼ状の核心部の通過です。
姫が立っているポイントの
岩壁の裏側が樋になります。
樋の取り付き部分には細いワイヤーが張ってあります。
このワイヤーは見た目よりはちゃんと固定してあるようですが、
全面的に信用する気にはなれず、補助的に使ってまずは左下へ。
次は急な岩場を左上へ移動するのですが、ここが一番の核心部。
距離は1.5m程と短いのですが、スタンス・ホールド共に乏しく緊張を強いられます。




1|2 1:左下へ 2:岩場を左へ移動
3|4 3:岩を掴んで左上へ 4:無事に安全地帯へ
ビビリながらも何とか左上に移動し安全地帯でホッと一息。
ここで後から来た三人組のリーダーの男性に声を掛けられました。
「もしかしてブログとかやってます?」
「ええ・・・」
「ブログのタイトルは?」
「山・・・」
「ときどき温泉ですよね」
「あっ、そうです」
「じゃあTONOさんと、姫様ですよね」
「ええ、そうです」
「いやぁ、いつもニアミスでようやく会えましたよ~」
「あっ、そうなんですか」
「肋骨はいいんですか? 最初見た時もしかしたらって思ったんですが、
骨折してるのにこんな所にいるはずはないよなぁ・・って思ってたんですよ」
(そうだった、自分は肋骨を骨折してるんだった・・・^^;)
「ええ、まだ手を伸ばすと鈍痛はあるんですけど・・」
・・・とまあこんな感じで核心部で声を掛けられたので、
この後、あまり怖さを感じる事なく、和やかにここを登り切ってしまいました。(笑)


1|2 1:草付きの岩溝を上がります 2:岩棚部分で手を振るTONO
さて、この"樋" は取り付いてしまえばスタンスもホールドも取れるし、
今回は岩も乾いているのでフリクションも良く効きました。



1|2 1:フリクションは良く効きます
3|4 2:樋に入ってしまえばそう難しくはない
5|6 3:S字状にカーブしながら登って行きます
とは言っても、振り返ると高度感は凄いです。
もし足を滑らせたら下まで止まらないでしょう。
また落石があった場合は、ちょうど登って行く溝の部分を落ちていくと思われ、
ヘルメットくらいは着けた方が良いのかも知れません。

最後は斜度が緩み草で覆われた斜面を登ります。
11:19 稜線に出ました。 吹く風が気持ちイイ~
ここまで来れば山頂まではあと少しです。

P4の基部に来ました。ここも左から巻いて行きます。

基部をトラバースした後に踏み跡を追って上へ上へ。
振り返れば眼下には歩いてきた道。。。




山頂直下は一旦右下へトラバースしてから急な岩場を登ります。


.

2 | 1 1:右下へトラバース 2:山頂へ向かい岩場を登る
2 | 3 3:山頂まであとちょっと
11:37 阿弥陀岳の山頂に飛び出しました。
山頂では大勢の登山者が思い思いに寛いでいます。
そしてどこで羽化したものか・・アキアカネの群れが飛び交っていました。

(続く)

今週水曜日、姫が一人で前穂に登ってきました。
さわやか信州号で早朝の上高地に入り、岳沢から重太郎新道を日帰りピストン。
この八ヶ岳山行から帰りTONOは筋肉痛だと言うのに ・・・ 元気な人です。^^;
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