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2013 残雪の谷川岳 Vol.1

2013年03月31日 08:17

2013.3.17(日)

9:27天神平スキー場~10:22熊穴沢避難小屋~10:50天狗の溜まり場11:02~
11:22天神ザンゲ岩~11:35肩の広場~11:41トマの耳~11:56オキの耳12:02~
12:15トマの耳~12:19肩の広場~12:57熊穴沢避難小屋~13:37天神平スキー場





この日は全国的に快晴の一日で、まさに絶好の山日和。
姫からのリクエストはロープウェイを使って手軽に登れる山。
ロープウェイで登れる所となると・・・
千畳敷から木曽駒、八方尾根で唐松岳、天神尾根で谷川岳、
丸沼高原から日光白根山、富士見パノラマスキー場から入笠山、
新穂高温泉から西穂独標・・などが候補に挙がりますが・・・
日帰りなのでアプローチに時間がかかる所はパスして、
今回は久しぶりに "谷川岳" に登ってみることにしました。


5時頃に自宅を出発。
関越道は途中ちょっと渋滞していましたが、
8時過ぎには水上ICを降りました。
ICからは雲一つない青空に真っ白い双耳峰がクッキリ。

IMGP4745.jpg
                           (中央の双耳峰が谷川岳)




ICからの道には全く雪はありません。
最後のスノーシェッドの辺りがやや凍結しているぐらい。
15分ほどで谷川岳ベースプラザに着きました。
立体駐車場に車を停めて、準備をして切符売場に向かいます。
登山者もポツポツ見かけますが、圧倒的にボーダーが多いです。

IMGP4748.jpg



連絡通路を通って乗り場へ。
今回は雪の状態がどんな感じなのかわからなかったので、
アイゼン、ピッケル、ワカン、ストックと持ちました。
ワカンは要らないかな・・とも思ったのですが、
軽くて嵩張らないし念のため携行しました。

IMGP4749.jpg




ゴンドラに乗り込み15分ほどで天神平スキー場に到着。
外に出ると真っ青な空に真っ白いゲレンデ。
白いキャンバスに何本ものシュプールが刻まれています。
これを見た姫が「姫・・スキーが良かったなぁ・・・」
聞かなかった事にしてサッサと準備をします。(^^;

IMGP4754.jpg




9:27 さて行きますか。
正面には白い双耳峰・・・左がトマの耳、そして右がオキの耳。
このまま天気がもてば二つの耳とも踏めそうです。

IMGP4752.jpg




ゲレンデの外に付けられたトレースを辿り登ります。
踏め固められたトレースは階段状になっており、
ワカンもアイゼンも要りません。

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この急斜面を登れば平坦な場所に出ます。
所々踏み抜くとズボッといくので要注意。

IMGP4758.jpg




平坦な所でちょっと休憩。
陽射しが強くて風がないので暑いくらい。
そしてここから天神尾根を見て驚いた!
エッ! 人が列を成して登ってるじゃありませんか!
ここまでそんなに人は多くないかな・・・なんて思ってましたが、
二人は完全な出遅れ組だと悟りました。
あれだけの人が登ればトレースも固まる訳だわ。
このスキー場ってゲレンデより、BCの方が多いんじゃないの!?(^^;

IMGP4759.jpg
                     (黄色い矢印(↓)付近の黒い点々は全て登ってる人です)



さて小休止した場所は田尻尾根上の平坦地(田尻尾根の頭付近)で、
左に登れば天神尾根を経てゲレンデトップの天神峠になりますが、
ここから斜面を巻く様に直進します。

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ほどなく天神尾根に乗り、右手にトマの耳を見て進みます。
この辺りは斜面に雪洞が掘ってありました。

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少し行くとテント発見! この目立つ色はMHWですね~
ここは正面に谷川岳を望むイイ場所です。
トマの耳から右手に西黒尾根が伸びているのが見えます。
この時期に西黒尾根にテントを張って登ってみたいなぁ。

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テントの前には雪洞と言うかイグルーと言うか、
雪のモニュメントと言うか・・・のツインタワー。
雪が落ち着いて固まり易くなってますし、こんなの造ったら楽しそう~♪

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さてこの先は天神尾根で唯一滑落の危険がある場所です。
距離は短いんですが厭らしい下りのトラバース。
ここは何らかの滑り止めがないとちょっと怖い。
手前でアイゼンを付けて慎重に通過しました。

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急斜面のトラバースが終わるとプチ・ピークが出てきます。
尾根通しにピークへ上がるトレースもありましたが、
最後の10mくらいがけっこう急です。

IMGP4774.jpg




ここは右に巻くトレースを辿りました。

IMGP4776.jpg




トラバースが終わり尾根に復帰。
10:22 なだらかに尾根上を進むと熊穴沢避難小屋です。
この時期は小屋自体は雪の下で積雪計測用の鉄柱だけが目印。
今年は雪が多いと思っていましたが、
柱がこれだけ出ているのでそんなに多くはないですね。
この平坦地にもテントが張ってありました。
ここも幕営適地かも知れませんがちょっと風が強いかな・・・

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避難小屋はそのまま通過します。
それにしても陽射しが暖かい。
寒がりな姫でさえウターは脱いだままで、グローブも外してます。

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ここから急斜面になり青空に向かって登り詰めます。

IMGP4786.jpg




高度が上がると風が強くなってきました。
10:50 天狗の溜まり場の岩陰で風を避けてしばし休憩。
アウターを着込み、グローブも着けました。
パンを食べてペットボトルの水をゴクゴク。
もうペットボトルが凍らない季節になったんだなぁ。

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木々たちも白い魔法が解けかかっていますが、
下山してくる人の話では、朝早い時間にはもっと真っ白だったようです。

IMGP4796.jpg


 (続く)



   昨日はこれまでの暖かさから一転寒~い一日。
   今日は雨になりそうだし休養日かな。






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2013 スノーキャンプ de 上高地 Vol.4

2013年03月29日 18:40

2013.3.9(土)~10(日)

1日目 12:33釜トンネル入口~13:01トンネル出口~13:48大正池14:00~
1日目 14:27田代池~15:31河童橋~15:36小梨平(幕営)
2日目 8:06小梨平~8:10河童橋~8:20上高地バスターミナル~
2日目 9:23大正池ホテル~10:13釜トンネル~10:29トンネルゲート







2013.3.10(日)

釜トンネルを抜け、冬の上高地に入った二人。
小梨平でテントを張って翌朝を迎えました。

朝起きるとテントの中は結露もなく、霜も付いていません。
気温が高く寒さを全く感じない夜でした。
テントから顔を出すと外はどんよりとした曇り空。
ここに来る前までは朝の霧氷に期待していたのですが、
当然ながら霧氷ができるような状態ではありません。


6:07 テントを抜け出し河童橋まで行ってみました。
明神側の奥までは行ってないのでハッキリわかりませんが、
小梨平には7~8張りくらいテントがあったでしょうか。

IMGP4654.jpg




清水橋を渡ると正面には焼岳が見えてきます。
河童橋に人影はありません。
空には雲が広がっていますが、合間から青空も覗きそう・・・
あくまでも希望的観測に過ぎませんが ↗ (^^;

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橋の上から見る穂高もスッキリしません。
稜線はかろうじて見えていますが、雲に覆われてしまいそうな感じ。
この日の穂高は曇/雪の予報だったけど、下(上高地)はどうなのかな・・・

IMGP4661.jpg




いずれにしてもこの日は戻るだけ。
天気が悪ければ車道歩き、良くなればまた遊歩道歩きかな。
テントに戻る正面には明神岳。
スッキリしない天気の割りに山肌は比較的クリアに見えます。

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テントに戻り簡単に朝食を摂り、撤収作業に取り掛かります。
シェラフ、マット、ガスストーブ等全ての物をザックに入れて、
張り綱を外して、テントを畳んでザックに詰め込んだら終了。
撤収も二人だと楽だし早いですね。

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8:06 小梨平を後にします。
周りはまだどこも撤収してないようでした。
出発してすぐに風が強まり、ポツポツ落ちてきてしまいました。

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このまま天気は悪くなりそうだし、車道を歩いて真直ぐ戻ることに。
雨はまだパラパラ程度ですが、風は次第に強くなっています。
早めに撤収して良かったかも。

IMGP4685.jpg



バスターミナルの様子をちょっと偵察。
ターミナルに入る通路はツボ足ではズボズボ潜って歩き難い。
軒下には滑り落ちた雪が堆積していました。
シーズン中はバス待ちの長蛇の列ができるのに、誰もいないと物悲しい感じ。

IMGP4688.jpg IMGP4689.jpg
IMGP4691.jpg IMGP4692.jpg





振り返ると穂高はスッカリ雲に隠れていました。
稜線では吹雪だろうなぁ・・・

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途中からは本降りとなり、フードを被って黙々と歩きます。
ところがこんな雨にも関わらず擦れ違う人多数。
数人のグループ、二人組、単独行・・・
景色は全く期待できないと思うんですが、
皆さん計画を延期したりしないんですかねぇ。
自分なら新穂高温泉巡りとかに変更しちゃいますけど。(^^;

IMGP4709.jpg IMGP4710.jpg




9:23 大正池ホテル前に到着。
ここからアルピコタクシーに確認の電話をいれました。
前日の運転手さんから話は伝わっていた様で、
すぐに「あっ、○○さんね、予定通り向かいます」との事。
釜トンネルのゲート前に10時半です。

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・・・で何気なしに、トイレ前の広場を見て驚いた。
30人ほどの人がこれから出発するところでした。
皆さん足元はスノーシュー・・・ツアーですかね。
何もこんな天気の日に・・って感じはしますが、
ツアーだと日程変更はできないんでしょうね・・・ツイてないですね。

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チョコを食べて少し休憩したら釜トンネルに向かいます。
この後も続々と人がやってきます。
上高地スノーシュー・ハイクのブームでも来てるんでしょうか。(笑)

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前方の焼岳は雲の中に隠れています。
それにしても雪ならまだしも雨って言うのは最悪です。
ザックの中には防水の大きなスタッフサックが入っているので
濡れることはないけど、ザックのハーネス等がシットリ濡れてます。

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振り返ると、穂高は完全に分厚い雲に覆われてしまいました。
最後に一目見たかったけど残念・・・さらば穂高。
次に来るのはGW・・それとも夏か・・・

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大正池を過ぎて工事車両が通行する道路と合流すると、
凍結した道が雨で濡れて滑り止め無しでは滑る滑る。
途中擦れ違った中にアイゼンを履いてる人がいて不思議だったけど、
ここを通過するのに使ってそのままなんだと理解。

IMGP4719.jpg




この後、二人ともチェーンスパイクを装着して歩きました。
やがて道路の雪はなくなりチェーンスパイクはお役御免。
10:13 釜トンネルに入ります。

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トンネル内は雨はないし帰りは下りなので楽チンです。
ヘッデンを点けて足元を照らしながらテクテクと。
すると後から競歩の如く先を急ぐ二人組。
何をそんなに急ぐのかと思いきや、
トンネル出口で一人がトイレに駆け込んでました。
緊急事態だった様で。(笑)



10:29 ジャストタイムに釜トンネル出口です。
ゲート前にはすでにタクシーが待っていました。
タクシーに乗り込み沢渡に向かいます。

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車中で運転手さんと話をしていて、
二人が "神奈川から来た" を、"金沢から来た" と聞き間違えたらしく、
「今日は雪みたいですよ~」と。
「エッ!こっちが雨で向こうは、ゆ、雪!?
また東京に雪が積もったりしたらヤバイ事になる・・・と思ってたら、
その後の話でどうやら金沢が雪だと判明・・・聞き流しておきました。
でも最後に湘南ナンバーの車の前で降ろしたわけだから、
運転手さんも間違いに気付いたかも。(^^;



さて今回、冬の上高地に来たはずが季節はもうスッカリ春でした。
この週末は東京では24℃まで上がり、ほとんど夏日だった様で。
最後は雨に降られて残念な感じでしたが、
初日は快晴で青空を切り取る穂高の白い稜線も見れたし、
満天の星空も満喫できたから、目的の2/3は達成できたかな。
もう一つの目的は霧氷でしたが、これは行く時期を間違えてるから仕方がない。(^^;
とりあえず撤収時に雨じゃなかったのはラッキーでした。
早起きは三文の得ってことでしょうか。(笑)

もしまた上高地にスノーキャンプに行く機会があったら、
次回は厳冬期、薪持参で是非。


 (終わり)



   早いもので、もうすぐ4月ですね。
   そろそろGWの山行を考えないと・・・





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2013 スノーキャンプ de 上高地 Vol.3

2013年03月28日 06:49

2013.3.9(土)~10(日)

1日目 12:33釜トンネル入口~13:01トンネル出口~13:48大正池14:00~
1日目 14:27田代池~15:31河童橋~15:36小梨平(幕営)
2日目 8:06小梨平~8:10河童橋~8:20上高地バスターミナル~
2日目 9:23大正池ホテル~10:13釜トンネル~10:29トンネルゲート





2013.3.9(土)

冬(と言うか早春)の上高地に入った二人。
快晴の空の下、雪景色を楽しみながら遊歩道を辿りました。
小梨平でテントの設営を終えてホッと一息。


17:30 夕暮れ頃に二人で河童橋まで行ってみることに。
闇が迫り徐々に色を失いつつある中、穂高の山肌が白く輝いています。

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反対側は焼岳。
あの頂から夕陽を浴びた穂高連峰を見てみたいものです。

IMGP4581.jpg




ちょっと離れて河童橋。
橋の上には姫一人、他には誰もいません。
こんな景色を独占できるなんて幸せ者です。

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夕陽を受けてちょっと色付いた吊尾根に寄ってみます。
こうして見ると雪は純白の美しさを失って白とグレイのツートン。
全てが純白の厳冬期の夕暮れ時はさぞかし美しいでしょうね。。。

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しばし河童橋で夕暮れ時を過ごして、テントに戻ります。
途中、清水橋の手前で今夜の煮炊きに使う水をゲット。
このまま飲むのはやや抵抗ありますが、煮沸させれば大丈夫かな。
汚れた雪を溶かして水を作るよりはマシでしょう。

IMGP4593.jpg IMGP4594.jpg




陽も落ちてそろそろイイ時間です。
雪の中のブツも十分に冷えたことでしょう。
今回はビールを2本と日本酒を持参。
テントに戻りまずはビールで乾杯。
雪の中に埋めておいたビールはキンキンに冷えて旨~い。

ビールを飲み干して日本酒に移行する頃、夕飯にしました。
一時強くなった風も落ち着き、外にいてもさほど寒くはありません。
TONO的には外のベンチテーブルで夕飯にしても良かったんですが、
寒がりな姫から即座に却下されました。(^^;
テントの中は10℃くらいあって、冬キャンプとは思えないくらい暖かかったです。

そして今回もジェットボイルのハンギングキットは大活躍。
ちゃんと換気をしておく必要はありますが、冬は便利ですね。
で、この日のメニューもまたまたハンバーグライス。
本当に○○の一つ覚えか・・って感じですな。(笑)

DSCF4228.jpg IMGP4596.jpg
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さてここ小梨平は焚火もOKなキャンプ指定地ですから、
本当は薪を背負ってきてここで焚火がしたかったんですが、
二人でそれをやるには現実的に考えるとなかなか難しい。
冬テント泊装備一式だけで相当な荷物なのに、
+薪を担いでくるなんてやっぱ無理な話だよねぇ。(^^;
雪に埋もれてるので薪の現地調達もできないし・・・
という事で今回は焚火はなしなんですが、
薪をソリに入れて牽いてくる手はあるかも。

焚火の代わりと言ってはなんですが、
外で食べる際に使おうと持参したガスランタンに灯を入れ、
雪の上に置くとなかなか良い雰囲気を醸し出してくれました。
この暖かな光は夜通し消えることなく灯っていたので、
夜トイレからテントに戻る際のイイ目印になりました。

IMGP4601.jpg




夕食後テントの外に出ると辺りはスッカリ暗闇に包まれ、
木々の間からは満天の星空が覗いています。

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凄い・・・上高地からもこれだけの星空が見れるんだ~
光害のある街に住んでいると、この1/10も見えてないんでしょうね。

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煌く星空に誘われて、二人で河童橋まで行ってみました。
すると一際明るい光が物凄いスピードで下から上へ。
流れ星だ~! ・・・こんな明るい流れ星は初めて。
星に願いをとは言うけれど、あの一瞬に願いを唱えるのは無理だよね。

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穂高方面も撮ってみましたが、ピンボケになってしまいました。
吊尾根と星空が撮りたかったんですが、まだまだ修行が足りません。(^^;

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トイレを済ませてテントに戻ったら、早めに就寝しました。
暗闇が支配する中、外でガスランタンが灯るこのテントサイトだけ、
妙に明るい空間なのでした。(笑)

IMGP4649.jpg



 (続く)



   ここのところ疲れが溜まっていたのか、
   口唇ヘルペスができてしまいました。 痛痒いです。(泣)






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2013 スノーキャンプ de 上高地 Vol.2

2013年03月27日 06:15

2013.3.9(土)~10(日)

1日目 12:33釜トンネル入口~13:01トンネル出口~13:48大正池14:00~
1日目 14:27田代池~15:31河童橋~15:36小梨平(幕営)
2日目 8:06小梨平~8:10河童橋~8:20上高地バスターミナル~
2日目 9:23大正池ホテル~10:13釜トンネル~10:29トンネルゲート






2013.3.9(土)

釜トンネルを歩いて冬の上高地に入った二人。
大正池を過ぎて田代池までやってきました。

DSCF4217.jpg




田代池を右に進むと、前回その透明感のある美しさに感動したスポットですが、
今回は霧氷の魔法がとけてしまってその美しさも半減でした。

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この先は行き止まりなので、時計回りに田代池を戻り先に進みます。
時刻は2時半を回り、もう擦れ違う人もほとんどいません。
それより同じ頃に上高地に入った他の人達は全く姿を見ないけど、
車道を歩いて真っ直ぐ小梨平に向かったのかなぁ・・・

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やがて梓川の川岸に出ると、流れる水の奇麗さに思わず立ち止まります。

IMGP4539-2.jpg




水面を通して透けて見えるモザイク模様の川床の石。。。
サラサラサラサラ・・・本当にこんな音が聞こえてくる清流です。

IMGP4542.jpg




14:53 小さな橋を渡ると田代橋の袂に出ました。
ここで全行程の3分の2くらいか・・・ちょっと休憩です。

IMGP4544.jpg



対岸には上高地温泉ホテルと清水屋ホテル。
前回この中州をスノーシューで歩いたのを思い出します。
↑本当は入っちゃいけないみたいですね。(上高地に冬期に入山される方へ)

IMGP4546.jpg




さて梓川沿いを先へ進みます。
美しい川面を間近に見ながら歩くのは気持ちがイイ。

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梓川がカーブするポイントから河童橋方面が見通せます。
ここから見る景色にも何か惹き付けられるものがありました。

IMGP4549.jpg




五千尺ホテルが見えてきました・・・河童橋まであと少し。

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15:30 河童橋越しの穂高。。。
ここから見る景色はやっぱり絵になりますね~
橋と赤い屋根が良いアクセントになってるんですよね。

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とりあえず誰もいない河童橋。
シーズン中のあの喧騒が嘘のようです。

IMGP4562.jpg



IMGP4560.jpg

時おり屋根に積もった雪が
大きな音を立てて滑り落ちていました。
気温が上がった軒下は超危険地帯です。




河童橋まで来れば小梨平はもう目と鼻の先。
先を急ぐ二人ですが、その前に10匹ほどの猿の集団。
よく見ると樹皮を剥して食べています。
冬季で食べ物がないのでしょうが、皮を剥かれた木が痛々しい。
猿と目を合わすと絡まれるって聞いたので、目線を逸らして通過です。(^^;

IMGP4565.jpg




さてと清水橋を渡れば小梨平へ入ります。

IMGP4566.jpg




小梨平のキャンプ指定地は広~い林の中で、
先人が張った幕営跡がポツンポツンと散在しています。
この積雪期にはどこにでもテントを張れる感じですが、
折角なのでこの跡を利用させて頂きました。
比較的トイレに近い場所の通路に面した場所です。


幕営跡をシャベルでちょっと広げて整地します。
その夜の快適度に大きく影響するのでこの作業は念入りに。
姫も足で踏み均す作業を手伝ってくれました。
こういう時は一人より二人の方が断然楽ですね。

DSCF4220.jpg




作業に熱中していると徐々に強くなってきた風を受けて、
TONOのマットがコロコロと雪面を転がり始めました。
気付いた姫が後を追いますが、ツボ足ではズボズボ潜って全く追い付けず。
TONOが通路を先回りして追いかけ、木の根元の窪みにハマったところを確保。
100mくらい走ったかな・・・で、マットを抱えて戻ってくる図。↓(笑)

DSCF4221.jpg




さて整地状態に納得がいったら、(やりだすときりがないのである程度のところで妥協)
テント本体の設営です。今回は久しぶりにVL33を持って来ました。
グランドシート代わりのオールウェザーブランケットを敷いて、
その上にテント本体を立ち上げます。
吊り下げ式の設営はやはり簡単、楽チンですね。
冬用外張りを被せて四隅をバックルで固定して、スノースカートを被せます。
あとは4辺から張綱を取って竹ペグで雪の中に固定。

DSCF4222.jpg




最後はいちおう風対策として、風上側に雪ブロックを積みます。
まぁ、そこまでしなくても大丈夫そうでしたが、
途中から趣味の世界に入りますからねぇ。(笑)

DSCF4227.jpg




で、最終的には・・・風上側からテントが見えません。 
まっ、明らかにやり過ぎですな。(曝)

IMGP4595.jpg
                         (写真は夕方に撮影したものです)




二人がテントを設営中に、続々と他の人達も小梨平に到着しました。
皆さん車道を歩いてとっくに着いているかと思っていましたが、
遊歩道を歩いてきたんですかねぇ。
それぞれ場所を探してテントを設営しています。


IMGP4568.jpg

近所のお宅を見に行くと、
このテントなんかは →
全周性に雪ブロックが積んであって
その苦労を偲ばせますね。




IMGP4570.jpg
トイレの近くにあったこちら →
地面まで掘り下げて設置してあって、
う~む、凄い!・・・の一言。
ただ人の気配が全くしなくて、
雪壁の感じも古いので、
いつからあるの・・って感じ。
張ったままどこか登ってるのかなぁ・・・




↓ テントから徒歩30秒の小梨平のトイレです。
積雪期は裏側の一個のみで、ここも男女兼用での使用。
中は真っ暗ですが、スイッチを入れるとライトが点きます。
便器の中からは常時水が流れる音がしていて、よく見ると実際に水が流れています。
・・・一体どういう構造になっているんでしょ?
ちなみにここのトイレットペーパーの大きさにビックリ。
これまで見たこと無いくらい巨大で、一見の価値はあります。(笑)

IMGP4567.jpg IMGP4571.jpg


 (続く)



   早いもので、もうすぐ4月ですね。
   今年のGW前半の山はどこに行こうかなぁ・・・





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速報! 2013 早春の乗鞍岳

2013年03月25日 22:10

2013.3.24(日)

週の初めにひいた風邪がようやく治った姫。
病み上がりで体調は万全とは言えず、山はちょっと無理かな・・・
首都圏では早や桜が満開だし、ここは花見か~
いっそ桜の下でキャンプもイイよね

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                           (家の近くの一本の桜です)



・・・と思っていたら、
「厳しくなければ山に登ってもイイよ」 と姫。

で、前からこの時期に登ってみたかった乗鞍岳にロックオン。
風は強そうだけど天気もまあまあだし、営業小屋もあるし、
スキー場のリフトを乗り継げば標高2,000mくらいまで上がれるし。

IMGP4984.jpg
                      (リフトを乗り継ぎゲレンデトップへ向かう)






当初は土曜日に位ヶ原山荘に宿泊して、
日曜日に剣ヶ峰を目指そうと思っていました。
ところが山荘に電話をするとこの日は予約でいっぱいとの事。

姫の体調が万全なら位ヶ原の辺りにテントを張る事も考えたのですが、
無理して風邪がぶり返すのも心配だし・・・

IMGP4996.jpg
                      (ゲレンデトップからツアーコースを行く)




結局、土曜日に白骨温泉に前泊して日曜日に日帰りでピストンしました。
これはこれで結構ハードだったんですが。(^^;

IMGP5010.jpg
                                   (烈風が吹き抜ける位ヶ原)




3月下旬とは言え、流石は3,000m峰。
黄砂もPM2.5もどこ吹く風の純白の世界が広がっていました。

IMGP5050.jpg
                                  (美しすぎる白と青の世界)




そして上り詰めた3,000mの稜線からは、感動の光景が待っていたのでした。

IMGP5095.jpg
                                (二人の視線の先は槍穂高)



 (本編はいずれ)




   ヤバイ! 記事が溜まってきた。
   早く作らないと・・・(汗)






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