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2013 白馬大池~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉 Vol.3

2013年09月27日 08:54

2013.8.14(水)~8.17(金)

1日目 栂池高原~~栂池自然園~天狗原~白馬乗鞍~白馬大池(テント泊)
2日目 白馬大池~小蓮華山~三国境~雪倉岳避難小屋~雪倉岳~
     燕岩~水平道~朝日小屋(テント泊)

3日目 朝日小屋~朝日岳~吹上のコル~五輪ノ森~花園三角点~
     鉄製の橋~兵馬ノ平~蓮華温泉
4日目 蓮華温泉~~平岩駅~~南小谷~~栂池高原






白馬大池を出て三国境から朝日小屋を目指す二人。
マツムシソウの咲く道を辿り、雪倉避難小屋までやってきました。
ここから朝日の小屋はまだまだ遠い・・・
一休みしてエネルギーを補給したら再び歩き始めます。
一時雲が切れた雪倉の山頂ですがまた雲がかかりそう。

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歩き始めてすぐの急斜面の登りがキツイ。
振り返れば今まで歩いてきた道。
この時間になり白馬の稜線も雲に包まれつつありました。

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急登が終わると傾斜が緩み、その先には山頂らしきピーク。

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一登りすると雪倉岳のピーク。
晴れていれば白馬岳や旭岳が素晴らしいのでしょうが、
この日はガスガスで何も見えず・・・
目前に大きくその姿を見せるはずの朝日岳も完全にガスの中です。

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写真だけ撮ったら先を急ぎます。

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ときおりガスが切れますが、すぐまたガスが押し寄せ視界を奪います。
ガスの切れ間に先のルートを確認しつつ先に進みます。

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高度を下げながら尾根伝いに下ると道は大きく左にカーブ。
これまでとは植生の異なるお花畑(だっであろう場所)を通過します。
すでに花のピークはとうに終わっていてシシウドが目立ちました。

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お花畑を過ぎると再びザレ場をジグザクに下ります。
ガスの波がやってきて前方がどうなっているのか分かりませんが、
GPSを確認するととりあえず正しいルートを進んでいるよう。

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やがて樹林の中に入り少し進むと、
右側から岩が崩れているガラガラな場所を通過。
そろそろ赤男山を巻いていく辺りだが、相変わらず行く先は真っ白。
赤男山の名前の由来は分からないけど、
この岩の色が赤茶けた感じから赤男山の名前が付いたのだろうか???

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ほどなく "ツバメ岩" の表示がありました。
このツバメ岩でちょっと休憩。
この時点でかなり疲れていて口数も少なめ。
地図で確認するとここからまだ2時間半ほどかかりそう。
最後の水平道は水平と言っても細かいアップダウンがあるって言うし・・・
ガスガスだしねぇ・・・

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突然ガスが切れてツバメ岩の全貌が現れました。
何か脆そうな岩で今にも崩れてきそう・・・長居は無用ですな。

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ツバメ岩を出て少し行くと水場がありました。
水量は細かったですが冷たくて美味しい水でした。
ここで水を補給したらあとは一気に朝日の小屋を目指します。

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水場を過ぎてすぐに木道が出てきました。
この先は木道の上を歩くことが多くなります。
やがて小桜ヶ原の湿原になり、
チングルマ、ハクサンコザクラが咲く中を行きます。

IMGP7665.jpg




そして木道を辿り、小雪渓を渡り、壊れかけの木段を上り下りしながら進むと、
いつしか木道は姿を消し通常の登山道となり水平道分岐を目指します。
水平道分岐から小屋までコースタイムで1時間45分。
もう時間も時間だしそろそろ水平道に入らないとヤバイ。
なかなか現れない水平道分岐に焦りを覚えながら先を急ぎます。



ずいぶん前から山肌を巻いて進んでいるし、
時間的にも水平道に入っていなければおかしい・・・と思っていると、
「小屋が見えたよ~」と姫の声。
すると谷を隔てた向こうの稜線に、三国境から見たあの三角屋根。
ようやく小屋か・・・やっぱり知らないうちに水平道に入っていたんだ。
・・・でも待てよ、これって一旦下って登り返し!?

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・・・と思いきや、右へ巻いて行くと朝日岳のコルの部分に出ました。
良かった~、谷に下ることはなかった。
コバイケイソウの咲くコルから小屋へはあと一登り。

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着いた~朝日の小屋だ~
ガスの中から赤い屋根が見えた時はホッとしました。
疲れた~・・・白馬大池を出て9時間半の行程でした。

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受付をしてテント設営。
夕陽を浴びて茜色に染まるテント場を見ながらビールで乾杯しました。

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 (続く)



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2013 白馬大池~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉 Vol.2

2013年09月18日 06:28

2013.8.14(水)~8.17(金)

1日目 栂池高原~~栂池自然園~天狗原~白馬乗鞍~白馬大池(テント泊)
2日目 白馬大池~小蓮華山~三国境~雪倉岳避難小屋
雪倉岳~燕岩~水平道~朝日小屋(テント泊)
3日目 朝日小屋~朝日岳~吹上のコル~五輪ノ森~花園三角点~
鉄製の橋~兵馬ノ平~蓮華温泉
4日目 蓮華温泉~~平岩駅~~南小谷~~栂池高原





2013.8.15(水)

栂池自然園から入山して白馬大池にテントを張った二人。
翌朝、テントから出るとこの日も晴れそう。

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朝食を済ませテントを畳んで、大池を後に雷鳥坂を登ります。

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振り返るとコバルトブルーに輝く白馬大池。
こうして見るとまさに天空の水面です。

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船越の頭から一旦下り小蓮華山へと続く道を辿ります。

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前方左手には後立山の素晴らしい景色が広がります。
右に白馬、その先に杓子、鑓と連なり、キレットの先は唐松~八方尾根。
唐松の向こうは五竜と鹿島槍が重なって見えています。

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小蓮華山の山頂で一枚。
昨年来た時は崩落の危険があるということで山頂部分は立入禁止でしたが、
今回は剣の立つ場所からもっと先まで入れる様になっていました。

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小蓮華山でちょっと休憩して先に進みます。
前方には白馬岳がその急峻な西側の姿を見せ、迫力一杯に聳えています。

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斜面をトラバースしながら登って行くと三国境に到着。
ここから見る雪倉~朝日方面のたおやかで伸びやかな稜線に心惹かれます。

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そして目を凝らしてよ~く見ると・・・朝日の小屋だ!
鉢が岳、雪倉岳、朝日岳と追ったその左のコルの部分に赤い屋根。
表示を見るとここから10km、約6時間あります。
大池を出てここまで3時間、さらに6時間か・・・
行ってみたいけど遥かに遠いよね~

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TONOがしばし考えていると、
「行っといた方が良いんじゃない、次またいつ来れるか分かんないし」と姫。
「う~ん・・・じゃあ、行っとく?」
と言うことで、予定を変更して朝日の小屋を目指すことにしました。
ここから先は未知の世界。
知らない所を歩くのはワクワクします。

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足元にはマツムシソウが咲き、
これまでの稜線とまた違った雰囲気があります。
マツムシソウは雪倉にかけてたくさん見る事ができました。

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気付けば右手の雪倉岳に雲がかかりその頂が隠れてしまいました。
また晴れてくれるのかどうか気になるところ・・・

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鉱山道を右に分けて鉢ヶ岳へ向かいます。
稜線を辿ってピークを踏んでいく様に見えますが、
実際はその山腹を巻いて行きます。

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トラバース道から振り返ると白馬の主稜線も大分遠くなりました。
人気の主稜線と比べると行き逢う人もほとんどいない静かな道です。

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このトラバース道はちょっとしたお花畑。
今年はコバイケイソウの当たり年と聞いていましたが、
ここでもたくさんのコバイケイソウを見る事ができました。

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残雪が消えるとそこには高山植物が花を咲かせる。
すでにこの時期は花の盛りは過ぎていますが、
豊富な残雪のお陰で長い期間にわたって花を楽しむ事ができます。

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シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンコザクラ、
ツガザクラ、アオノツガザクラ・・・ちょっとしたお花畑です。

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咲き誇るチングルマに励まされながら先に進みます。

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鉢倉岳のトラバースが終わると、前方の視界が開けて再び雪倉。
かかっていた雲は取れてその頂を見せています。
こうして見ると最後の登りがキツそう。

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マツムシソウやユキクラトウウチソウが咲く登山道を
なだらかに辿って行きます。

IMGP7610.jpg IMGP7611.jpg




すぐに雪倉非難小屋に到着しました。
もうかなり疲れていますが、ここからまだまだ先は長い。
コースタイムで5時間ほど・・・もうここに泊まってしまいたいくらい。(^^;
とりあえず休憩します。
この小屋は無人で水場もありません。
TONOは中に入らなかったですが、姫が言うには中にトイレがあったらしい。

IMGP7612.jpg


 (続く)



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2013 白馬大池~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉 Vol.1

2013年09月08日 12:30

2013.8.14(水)~8.17(金)

1日目 栂池高原~~栂池自然園~天狗原~白馬乗鞍~白馬大池(テント泊)
2日目 白馬大池~小蓮華山~三国境~雪倉岳避難小屋~
雪倉岳~燕岩~水平道~朝日小屋(テント泊)
3日目 朝日小屋~朝日岳~吹上のコル~五輪ノ森~花園三角点~
鉄製の橋~兵馬ノ平~蓮華温泉
4日目 蓮華温泉~~平岩駅~~南小谷~~栂池高原





2013.8.14(水)

栂池高原の駐車場に車を停めて準備。
朝の空は雲一つない快晴でした。
後立山連峰がスッキリと見晴らせ、テンションも急上昇。
久しぶりのテント泊装備のザックを担いで、
ゴンドラ乗り場へ向かいます。

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ゴンドラの始発時間を
確認しないで来たのですが、
二人が駐車場に着いた頃に
動き始めたようでした。
ちょうど観光ツアーの団体が
前に並んで長蛇の列。
15分ほど待って
ゴンドラに乗り込みました。




ゴンドラ、ロープウェイと乗り継ぐと標高1,850mの栂池自然園に到着。
観光客に混じって舗装路を上るとビジターセンターのある登山口。
ここでトイレを済ませてたら登山道に入ります。

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樹林の中の木段を急登すると、やがて視界が開けます。
白馬三山、キレットの先は唐松岳、
素直に伸びる八方尾根の背後に五竜、鹿島槍。。。

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水場で喉を潤し進むと湿原となり木道を行きます。
すぐに天狗原の標柱の立つ場所に出てここで休憩しました。

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10分ほど休憩して前方に見える白馬乗鞍へと向かいました。
昨年春に雪の斜面を登ったことを思い出します。

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                     (2012.4.15 天狗原を白馬乗鞍に向かう)




風吹大池への道を右に分けると大岩の重なる急登に突入。
この岩を越えて行くのがけっこう脚にきます。
ザックは重たいし、岩はデカ過ぎるし・・・
流れる汗が頬を伝い足元に滴り落ちます。

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こうなると雪があった4月の方がはるかに登りやすいと思いつつ、
ヘロヘロになりながら足を前に進めます。
後方には天狗原が広がり、歩いてきた木道が白いラインを描いています。

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やや傾斜が緩むと雪渓が現れました。
冷気が全身を包み込みさっきまでの暑さが嘘のよう。
やっぱり夏の雪渓歩きはイイですね~
登山靴でステップを切りながら着実に歩を進めます。

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雪渓を渡りきると白馬乗鞍の山頂部分。
広い台地の向こうには小蓮華山、白馬、杓子、鑓と並びます。

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ケルンの立つ乗鞍の山頂で一枚撮って頂きました。
二人並んでの写真は珍しいのでアップしときます。(^^;

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山頂を後にして台地を進みなだらかに下ると、
白馬大池のコバルトブルーの水面が目に飛び込んできます。
青い空にポッカリ浮かぶ白い雲、残雪を抱く雪倉岳、朝日岳の柔らかな山容。
池の畔に建つ山荘の赤と色とりどりのテントが花を添えます。
何度見てもここからの景色は本当に素晴らしい。。。

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しばし景色を楽しんだら山荘に向かいます。
大岩の重なる斜面を下りて池の畔を辿ると白馬大池山荘に到着。

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この日はまだ3時間も歩いてないですが、
ここでテントを張るのが今回の目的の一つなので、
早々に場所を決めて設営開始です。
石を使わずなるべくペグダウンする様に注意がありました。

DSCF4891.jpg




今回持ってきたテントは "MHWのライトウェッジ2DP"
雨の日に本体部分を濡らさずに設営、撤収が可能という売りと、
3万3千円のお手頃価格に思わず衝動買いしてしまった一品。(笑)

入口が短辺側ながら十分な広さがあって、
夜トイレに立つ時などの出入りが非常に楽チン。
前室も必要十分な広さがあって、靴やコンロを余裕で置けます。
フライが厚めなのと本体側面の半分はメッシュではないので、
同じMHWのスカイリッジと比べると格段に朝晩は暖かい。
反面けっこう重量があるのが難点なんですが、
買った時期が雪山テント泊に行ってる頃だったので、
夏に持つなら1kgくらい重くても問題ないでしょ・・・
なんて大きく出ちゃったんですよね。(^^;

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ポールが2本ではなくて入口部にもう一本あることで、
前室と入口の高さを稼ぐと同時に大きな収納スペースも作り出しています。
本体の天井も高くて居住性はこれまでのテントの中では最高。
また買ったの!?と呆れてた姫もお気に召したようでした。(^^v

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          (Tシャツ、ショーツ姿で寛ぐ姫・・ちょっとリラックスし過ぎでしょ ^^;)




テントを張って落ち着いたらビールで乾杯。
冷えたビールが最高に美味い。
小屋を出るとテントがドンドン増えていてビックリ。
姫がテントで昼寝中にTONOは周囲を散策しました。

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IMGP7417.jpg IMGP7414.jpg





池の周りでは高山植物がたくさん咲いています。
コバイケイソウ、ハクサンコザクラ、チングルマ、アオノツガザクラ、
タテヤマリンドウ、コイワカガミ、イワイチョウ、ハクサンイチゲ、
ミヤマキンポウゲ・・・
花の盛りは過ぎてしまった感じでしたが、十分楽しめました。

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日が暮れる前に夕食にして早めに就寝。
夜トイレに起きると頭上には満天の星空が広がっていました。
三脚も持ってきたし写真に収めたかったのですが、
明るいうちに遠くにフォーカスを合わせるのを忘れて、
無限大方向にフォーカスを動かして撮ってみたもののピンボケ。
う~む、残念。


 (続く)


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