2012年05月07日 21:20
2012.5.4(みどりの日)~5.5(こどもの日)
GWの後半に上高地から入山して、"北穂高岳" に行ってきました。
予定では "奥穂高岳" を目指すつもりでしたが、状況が厳しく北穂に変更となりました。

(涸沢のテント村から北穂沢に向かう登山者の列)
今年のGWは出だしこそ快晴でしたが、その後はグズついた天気。
それでも当初は最後の方には天気が回復する予報だったんですが・・・
日本海で低気圧が発達し、北アルプスでは荒れた天候となりました。
上高地を出発した4日朝には青空も見えましたが、穂高の稜線は厚い雲の中。
横尾を過ぎて本谷橋の辺りから雨が降ったり止んだり。
涸沢ヒュッテに着いた頃には強い風を伴った冷たい雨。
雨の切れ目を狙ってテントを設営。
夕方から湿った雪に変わり、夜はもの凄い風が吹き荒れました。


1|2 1:河童橋から見る吊尾根 2:本谷橋を過ぎ涸沢へ
3|4 3:涸沢ヒュッテに到着 4:テンバの東端で幕営
5日の朝は風があるものの、時折陽射しも注ぎ、北穂沢にはアリの様な登山者の列。
二人はこのまま下山するかどうか悩みましたが、北穂のピークを目指すことに。
北穂沢の急斜面には新たに積もった雪、そして山頂直下の岩場は凍り付き、
山頂は完全に冬山の様相を呈していました。

さて、4日~5日にかけて北アルプスでは遭難が相次ぎ、
白馬岳(三国境)で男性6人パーティの全員、爺ヶ岳で単独行の女性、
そして涸沢岳(涸沢槍)では男女6人パーティのうち男性1名が亡くなられた事を、
5日下山した上高地で知り衝撃を受けました。
また6日にも新穂高温泉から奥穂高岳を目指した3人パーティの全員が滑落し、
今日になりうち2名の死亡が確認されたとの報道がありました。
白馬岳は3週間前に歩こうと思った(敗退)同じルートであり、
ルートは全く異なりますが奥穂高は今回登る予定だったわけで、
春山の怖さを痛感するとともに、状況判断を誤れば、
次にニュースで流れるのは自分の名前であっても不思議ではないと思いました。
涸沢槍で遭難されたパーティや新穂高から奥穂を目指したパーティは、
相当なエキスパートなのでしょうが、天候の判断を誤ったのでしょうか・・・
栂池から白馬岳を目指したパーティもベテラン揃いだったと聞きますが、
ツエルトやスコップは持っていなかったのだろうか・・・
風雪を避けるものがあればもしかしたら凍死は免れたのではないかと残念です。
亡くなられた方々は吹雪の中どんな思いだったのか・・・
ご冥福をお祈りするばかりです。
(いずれ本編を作成します)

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予定では "奥穂高岳" を目指すつもりでしたが、状況が厳しく北穂に変更となりました。

(涸沢のテント村から北穂沢に向かう登山者の列)
今年のGWは出だしこそ快晴でしたが、その後はグズついた天気。
それでも当初は最後の方には天気が回復する予報だったんですが・・・
日本海で低気圧が発達し、北アルプスでは荒れた天候となりました。
上高地を出発した4日朝には青空も見えましたが、穂高の稜線は厚い雲の中。
横尾を過ぎて本谷橋の辺りから雨が降ったり止んだり。
涸沢ヒュッテに着いた頃には強い風を伴った冷たい雨。
雨の切れ目を狙ってテントを設営。
夕方から湿った雪に変わり、夜はもの凄い風が吹き荒れました。




1|2 1:河童橋から見る吊尾根 2:本谷橋を過ぎ涸沢へ
3|4 3:涸沢ヒュッテに到着 4:テンバの東端で幕営
5日の朝は風があるものの、時折陽射しも注ぎ、北穂沢にはアリの様な登山者の列。
二人はこのまま下山するかどうか悩みましたが、北穂のピークを目指すことに。
北穂沢の急斜面には新たに積もった雪、そして山頂直下の岩場は凍り付き、
山頂は完全に冬山の様相を呈していました。

さて、4日~5日にかけて北アルプスでは遭難が相次ぎ、
白馬岳(三国境)で男性6人パーティの全員、爺ヶ岳で単独行の女性、
そして涸沢岳(涸沢槍)では男女6人パーティのうち男性1名が亡くなられた事を、
5日下山した上高地で知り衝撃を受けました。
また6日にも新穂高温泉から奥穂高岳を目指した3人パーティの全員が滑落し、
今日になりうち2名の死亡が確認されたとの報道がありました。
白馬岳は3週間前に歩こうと思った(敗退)同じルートであり、
ルートは全く異なりますが奥穂高は今回登る予定だったわけで、
春山の怖さを痛感するとともに、状況判断を誤れば、
次にニュースで流れるのは自分の名前であっても不思議ではないと思いました。
涸沢槍で遭難されたパーティや新穂高から奥穂を目指したパーティは、
相当なエキスパートなのでしょうが、天候の判断を誤ったのでしょうか・・・
栂池から白馬岳を目指したパーティもベテラン揃いだったと聞きますが、
ツエルトやスコップは持っていなかったのだろうか・・・
風雪を避けるものがあればもしかしたら凍死は免れたのではないかと残念です。
亡くなられた方々は吹雪の中どんな思いだったのか・・・
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コメント
devilman | URL | -
No title
本来は、自分も穂高か槍に挑戦する話もあったのですが、
今年は天気に恵まれませんね。
大変苦労されたことでしょう。
春山は怖いです。
装備にいつも悩みます。
防水性は、冬より厳しく考えます。
東北の山に五月・六月に登ると雪は多いし、気温は高いしで、ほんとうに苦労します。びしょびしょなのに、凍るんです。
大きな遭難、春が多いですよね。
お互い、気を付けたいものですね。
( 2012年05月07日 23:02 [編集] )
TONO | URL | -
devilmanさんへ
この連休の天気は駄目でしたね。
場合によっては山は止めて、温泉でゆっくりしようとも思ったのですが、
結局、山に行ってしまいました。
涸沢の夜は湿った雪が降り続き、風も凄かったです。
風上側の雪壁を高くして凌ぎましたが、ポールが折れるのではないかとヒヤヒヤしました。
天気が回復しそうなら涸沢にもう1泊しようと思っていましたが、
6日は更に悪くなりそうで、北穂を往復してそのまま撤収、一気に上高地まで下りました。
この時期の荷物は難しいですね。
晴れれば陽射しが強くて暑い位だけど、一度荒れれば冬に逆戻り。
雨になるのか雪になるのか分らないから防水性も重要。
防寒も考えると色々持って行きたいけどなるべく軽量化したいし・・・
今回の白馬遭難事故の詳細がだんだん分ってきたようですが、
ツェルトもダウンジャケットもザックに入っていたとの事。
それを使う前に一気に低体温症になってしまったのでしょうか・・・
いろいろ考えさせられる遭難事故でした。
( 2012年05月08日 08:08 [編集] )
しょもも | URL | -
Re: 速報! GWの北穂高岳
涸沢でもこの状況。
北アの稜線がどれだけ過酷な状況だったか、想像するだけでも
恐ろしいですね。
どの遭難事故も要因は色々あると思いますが、やっぱりあの4日に
稜線へ突っ込むこと自体が最大のミスだと思います。
私も北アでテン泊なら涸沢しかないなぁ~と考えていましたが、
涸沢にしていたら会えてましたかね(^^)
( 2012年05月08日 09:29 [編集] )
TONO | URL | -
しょももさんへ
4日の北アの稜線は凄まじい吹雪だったでしょう。
確かにあの日に稜線を歩くこと自体大きなミスですよね。
そしてあの夜に遭難者の救出劇が行われていたわけですが、
涸沢であの風雪ですから稜線ではどんなに過酷だったのか・・・
よく二次災害が起きずに5人を救出できたものだと思います。
今回しょももさんも涸沢でテン泊だったとしても、
会えた可能性は低かったかも知れません。
あの荒天でゆっくり他のテントを見る余裕はなかったし、
皆さん常にフードを被って顔はよくわからないし・・・
いずれまたチャンスはあるでしょう。(^^)
( 2012年05月08日 13:39 [編集] )
だジィ | URL | -
Re: 速報! GWの北穂高岳
こんばんは。
連休の後半、どちらかに出掛けられてるだろうなとは
思っていましたが、お二人とも無事でよかった。
春山、注意しないと怖いですね。
白馬の事故はいろいろと謎が残るというか
考えさせられるものがある事故だったと思います。
( 2012年05月08日 19:10 [編集] )
TONO | URL | -
だジィさんへ
ご心配頂きありがとうございます。
とりあえず今回は無事に帰ってきた事で、貴重な体験をしたと言えるかも知れません。
GWは遭難事故が多い時期ですよね。
多くの人が入山して、下はポカポカ陽気で油断しがちですが、
天気が急変しやすいというのもあるんでしょうね。
当初、白馬の6人の遭難事故は、
「軽装で春山に向かい天候が急変して低体温症で死亡した」という報道でした。
ニュースを見た自分の周りでは
「シャツに雨合羽を着ただけなんてねぇ・・・」
「手袋もしてなかったんだって・・」
と、自業自得的な声が多かったように思います。
しかし遭難した方々の経歴を見ると、
この時期にそんな軽装で稜線を歩くとは思えませんでした。
山では体温調節がしやすい重ね着が基本ですし、
上がレインウエアだとしても、とりあえず風と雨を防げれば良いわけで、
保温についてはその下のウエアが担当し、汗の処理はそのさらにその下・・・
なので夏のレインウエアだったとしても、
下にしかるべき物を着ているか持っていれば、決して軽装ではないと。
今日になってツェルトもダウンも持っていたという事が判明して、
決して軽装で臨んだわけではないという事が分ってきました。
なら何故それらを着たり使ったりできなかったのか・・・
風下に雪洞を掘るとかできなかったのか・・・ そこが謎ですよねぇ・・・
引き返そうにも白馬大池、ハクノリ、天狗原と吹雪の中では迷いやすい場所が続くので、
稜線を辿って白馬山荘まで行った方が良いと判断したのか・・・
何にしてもあの4日に稜線を歩こうとした事は大きな判断ミスだったことは否めませんが、
九州から来て限られた休みの山行・・・つい無理をしてしまったんでしょうかねぇ・・
( 2012年05月08日 21:43 [編集] )
バカボンパパ | URL | JalddpaA
Re: 速報! GWの北穂高岳
TONOさん、ちょっとご無沙汰です
連休の山岳事故悲惨でしたね、春山と言っても冬山と同じですものね
北アルプスでのニュースを聞いた時、TONOと姫も北アルプスにおそらく行っていると思いました。
やっぱり行っていたのですね、経験豊かだから大丈夫だとは思ってましたが安心しましたよ
青空だったら最高なんでしようね
( 2012年05月09日 06:50 [編集] )
TONO | URL | -
バカボンパパさんへ
私達はまだまだ経験が少ない若輩者ですが、
この時期の涸沢は小屋も営業していますし、
危険箇所もほとんどないので、とりあえず行ってきました。
ただ予定してた奥穂に行くには厳しい状況だったので、
稜線歩きのほとんど無い北穂にしました。
景色は残念でしたが、無事に帰ってきただけで良かったと思います。
今年のGWは遭難事故が多かったですね。
3,000mの稜線では春と言えど、天気が急変すれば冬に逆戻り。
稜線を歩く際は天候の判断が生死を分けると感じました。
( 2012年05月09日 08:10 [編集] )
雲です | URL | P7ldfwG2
うっそぉ~!?
あれ~涸沢だったんですか!
知ってたら、奥穂は無理でもテン場までは行きましたのに
ちょうど私のブログに北穂断念の方がコメントを下さいました
経験や技量は人それぞれでしょうが
私の場合、現場へ行っちゃうと多少の悪条件でも無理するきらいが有るので・・・
そこへ行かないのが最善策のようです(苦笑
いやぁ~それにしても、姫様にはお会いしたかったですよ
これからは、こう少し早めにアナウンスして下さいマセね(笑
( 2012年05月09日 10:08 [編集] )
TONO | URL | -
雲さんへ
雪の涸沢で一度テントを張ってみたくて、
今年のGWは涸沢から奥穂へ・・・と決めてたんですが、
天気がいま一つで、やっぱり温泉三昧にしようかと直前まで悩んでました。
上高地に前泊したのですが、翌朝の天気が悪かったらそのまま上高地を出て、
混浴天国の新穂高に行くつもりでした。(*^^*)
ブログを拝見したので涸沢でもしかしたら雲さんに会うかも・・・
と思ってたんですが、雲さんはモチベーションが上がらなかった様で。
でも天気があんなんでしたから、テンバをうろついたり、テラスで寛げる状態ではなく、
どっちみちバッタリは難しかったかも知れません。
( 2012年05月09日 13:27 [編集] )
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