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2013 6月の富士山 前編

2013年06月13日 17:56

富士山 3,776m・・・日本最高峰の頂。
そのシルエットはどんな山よりも大きく端整でそして孤高。
北岳、鳳凰三山、八ヶ岳等から見る富士も素晴らしいですが、
二人の住む湘南からも時おりハッとする美しい姿を見る事ができます。
台風一過の翌朝、寒~い冬晴れの朝、茜色に染まった秋の夕暮れ・・・
思わず通勤の足を止めて見入ってしまうことも。

IMG_2917[1]



現在はそんな日常の中で目にすることの多い富士山ですが、
東北に引っ越してしまえば7月からは遠~い存在。

東北転勤が決定した五月晴れのある朝でした。
駅へ向かう連絡橋の上からは豊富に残雪を抱く富士山が。。。
その変わらぬ美しい姿を見ながら心に決めたのです。

最後にもう一度あの頂を踏もう。。



2013.6.9(日)

6:20須走口~7:30六合目~8:03本六合目~8:57七合目(太陽館)9:09~
9:50本七合目~10:16八合目~10:34本八合目10:51~11:31九合目~
11:58久須志神社(須走口山頂)
12:27~13:05剣ヶ峰13:10~(お鉢巡り)~
13:47久須志神社14:15~15:43須走口駐車場





眠りにつく姫を残しそっとベッドを抜け出します。
まだ薄暗い中、ザックを背負い冬靴を片手に自宅を出発。
4:37 東名高速に乗る頃に朝陽が昇ってきました。

IMGP6538.jpg




まだ交通量の少ない高速を走り御殿場ICで下ります。
ふじあざみラインに入ると正面には富士山が大きい。
今年は雪解けが早いとは聞いていましたが確かに雪が少ない。
特に富士宮方面にはほとんど雪がないようにも見えます。

IMGP6546.jpg




富士の裾野を10kmほどクネクネと上ると須走口5合目に到着。
5:50 駐車場には20数台の車が停まっていました。 

IMGP6550.jpg




ここで標高は2,000m・・・車から出るとさすがに肌寒い。
山服に着替えザックに水と食料を詰めて登山口に向かいました。
登山口手前の山荘菊屋さんでトイレを済ませ(200円)、
キノコ茶を1杯ご馳走になり出発します。
このキノコ茶は適度な塩分があって何気に美味。
汗をかいて失う塩分もちょっとは補給できるし、
シイタケが嫌いじゃなければ是非頂きましょう。

IMGP6555.jpg




6:20 GPSの電源を入れたら歩き始めます。
4年前に初めて残雪の富士山に挑んだ時は、
この "通行止" の文字にビビりましたが、さすがに今は平気です。(^^;

IMGP6558-2.jpg




石段が終わると樹林の中に入って行きます。
風の動かない樹林帯では歩き始めると汗が噴き出します。
それに寝不足がたたっているのでしょうか、
頭がボーっとして目を瞑れば眠ってしまいそう。

IMGP6560.jpg




7:05 一旦樹林帯を抜けると富士山が望めました。
体調はいまいちだけど本当にあそこまで行けるのか!?
ザックを下ろして小休止しながらポカリをグビグビ。
前日ちょっと飲み過ぎたし脱水気味なのかなぁ・・・

さて3年前のGWに来た時にはこの辺りは雪で夏道が隠れていて、
雪面を直登して行きましたが今回は全く雪はありません。

IMGP6562.jpg




夏道を辿り潅木帯を登っていきます。
スキー、ボードを担いだ人が多いですが、やけに軽装な登山者も。
皆さんペースが速くて、ほとんどの人にブチ抜かれました。(^^;
7:30 新六合目の長田山荘(2,425m)を通過。

IMGP6565.jpg




ここまで400m/時と自分的には悪いペースではないのですが、
体調がいまいちな割りに飛ばし過ぎかも・・・
富士山は出だしで飛ばすと後半バテバテになりますから、
ここから意識してペースを落として歩きます。

長田山荘を過ぎると所々で雪が出てきます。
不用意に足を乗せるとスリップしますが、
足の置き場に注意すれば滑り止めはなくとも歩けます。

IMGP6567.jpg




この疎林帯で澄んだ軽やかな囀りを耳にしました。
音の先をよ~く見るとルリビタキでした。
色合いはメスに似てますが、若いオスでしょうか。
こんな美しい囀りで毎朝目覚めてみたいものです。
(音を聞かせられないのが残念です ^^;)

IMGP6569.jpg




8:03 本六合目 瀬戸館(2,625m)を通過。
夏に最初に登った時は「何で六合目が二つあるの!?」って思いましたが、
六合目だけでなくてこの先七合目も八合目も二つあるわけで、
慣れてしまえば休憩しやすくペースもとり易いとも言えます。

IMGP6574.jpg




振り返ると三日月の様な山中湖の背後に、
道志~丹沢山塊が幾重にも重なっています。
最初にこの景色を見た時はとても感動したことを思い出します。

IMGP6570.jpg




瀬戸館から先はほとんど雪がなくなり、溶岩石の夏道を歩きます。

8:57 七合目 太陽館(2,925m)に到着です。
小屋のスタッフが作業中と言うか談笑中でした。
ここで麦茶を1本購入してグビグビ飲んでパンを食べると、
大分体調が戻ってきました。

IMGP6576.jpg




さてこの小屋、4年前の同じ時期は雪に埋もれていた気がするのですが、
今回は全くと言っていいほど雪がないです。
富士山はいつ噴火してもおかしくないって言う噂だし、
X-dayに向け地熱が上昇しているんでしょうか・・・
まさか今日噴火しないよね!? ( ̄ー ̄;

ちなみに4年前の画像を探してみると、
やはり小屋はまだ半分ほど雪に埋もれていました。
そして半端なく犬に吼えられながら雪面を直登して、
この小屋に辿り着いた記憶があります。(笑)

IMGP2142.jpg
                            (2009.6.7 太陽館前にて)




9:09 太陽館を後にして先に進みます。
小屋の直上からは細々と雪の斜面が続いていましたが、
すぐまた左手に見える夏道に復帰します。
中にはここでシールを貼ってスキーで登り始める人もいましたが、
凹凸不整な硬めの雪ですし、担いで夏道を行った方が楽そうでした。

IMGP6578.jpg




富士山は板を立て掛けた滑り台の様な斜面に見えますが、
そんな中にも尾根地形があって登山道はその尾根を九十九折に行きます。
黒々とした溶岩石とそれが砕けた砂礫の道です。
ここから右に見える尾根を目指して上っていきます。
尾根上には小屋が点々と建っているのが見えます。

IMGP6579.jpg




時刻はまだ9時半ですが、もう下山してくる人もいます。
一体何時に登り始めたんでしょう。
標高はようやく3,000mを越えたぐらいで、
こっちはまだ3時間くらいはかかりそうな感じですけど。

IMGP6580.jpg




9:50 本七合目 見晴館(3,145m)を通過。
HDが壊れてもう写真は残っていないですが、
最初の富士登山の時は確かこの小屋に宿泊したはず。
ギュウギュウ詰めの小屋で軽い高地障害が出て、
息苦しく眠れない夜を過ごしました。
もう10年ほど前になるでしょうか・・・懐かしいです。

あの時は姫も一緒でしたが、
花も緑も水もない黒い溶岩石が累々と重なる光景に失望したらしく、
以来誘っても一緒に富士山に登ってくれることはありません。(^^;

IMGP6582.jpg




さて花も緑も水もない富士山と書きましたが、
この雪解けの時期に限っては小川と言うか小さな水の流れが出現します。
雪解け水が溶岩石を伝って流れ落ち、涼しげな水音をたてていました。
↓写真では水溜りみたいで全然涼し気じゃないですね。

IMGP6588.jpg




この先も夏の登山道に雪はなくただ黙々と辿ります。
途中にあった遭難者慰霊碑にそっと手を合わせ通過しました。

IMGP6584.jpg




10:16 八合目 下江戸屋(3,270m)を通過。
ここは吉田口と須走口の下山道の分岐点です。
ここまで来ると標高は日本第2位の北岳(3,193m)よりも高い。
そろそろ酸素の薄さを感じ、息が苦しくなってきます。
水を飲む際はあまり息を止めるとその後で呼吸が乱れるので、
乾く前に一口ずつチビチビと。
写真を撮る際も無意識に息を止めているらしく、
撮った後で大きく息が乱れます。(←これってTONOだけ? ^^;)
これまでの経験から意識的に口を窄め大きく息を吐いて歩きました。

IMGP6590.jpg




左前方には雪面の直登する登山者がいましたが、
この高度になると登りでは夏道の方が絶対的に楽です。
3年前はGWの時で夏道は雪に埋もれていたので直登しましたが、
休憩するにも岩の出ている適地を探さなくてはならないし、
アイゼンを履いた足は高度が上がれば上がるほど重くなります。
標高2,000mでのアイゼン歩行と3,500mでのそれとでは、
まるで感じる重さが違います。
酸素が薄くなり筋肉に十分な酸素が行き渡らないからでしょうか・・・

IMGP6591.jpg




10:34 本八合目 富士山ホテル(3,400m)まで来ました。
ここは他にも胸突江戸屋、トモエ館と小屋が密集しています。
胸突江戸屋の裏手で休憩にしました。

IMGP6592.jpg IMGP6593.jpg




10:51 本八合目を出発します。
ここから須走口山頂まではあと300mちょっと・・・1時間+αか。 
この高度になってくると出だしに飛ばした人達が次々ペースダウン。
TONOは最初こそ体調がいまいちだったものの尻上がりに回復。
自分のペースを守りながら一人また一人と抜き去ります。



11:06 八合五勺 御来光館(3,450m)を通過します。
初めての富士登山では、姫と二人ここから御来光を望みました。

IMGP6595.jpg




11:31 鳥居を過ぎると九合目(3,600m)です。
この辺りから本格的な雪道になってきました。
ただ凍結しているわけではないのでアイゼン無しで歩けます。
とは言ってもつま先を蹴り込めるほど雪が柔らかくはないので、
いわゆるカニ歩きで登って行きました。

IMGP6599.jpg




そしてとうとう山頂直下の鳥居が近付いてきました。
さすがに一気には行けず10歩歩いては休みまた10歩歩いては休み・・・
それにしても雪が異常に少ない。

IMGP6601-2.jpg




前の写真と比較するといかに雪が少ないか良く分かります。
↓ 下は4年前ですが、鳥居が半分以上雪に埋もれています。

IMGP2170.jpg
                        (2009.6.7 山頂直下の鳥居前にて)



参考までに3年前のGWの頃は雪の量こそ変わりませんが、
ガチガチに凍結しています。↓

IMGP8459_20130613171159.jpg
                        (2010.5.4 富士山頂直下の鳥居)




11:58 ついに須走口山頂(3,720m)に到着。
快晴とはいきませんでしたが、風の無い穏やかな山頂。
到着は13時前後を予想していただけに、思ったより良いペースでした。

IMGP6602_20130613173432.jpg




まぁ、世の中にはとんでもないペースで登る人もいて、
この日も八合目辺りでスピードスターにあっと言う間に抜かれましたが、
自分の中では、休憩25分を含めて5時間38分での登頂はこれまでで最速。
アイゼンを装着せずに登れたので最後が非常に楽だったのと、
いつも悩まされる高地障害がほとんど出なかったのも大きい。
前より少しは高地に順応してるんでしょうか。


 (続く)



   あらためて書く事はそうないと思った今回の富士登山でしたが、
   過去の山行を振り返って長々と書いてしまいました。(^^;





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コメント

  1. クロちゃん | URL | GxAO5jdM

    Re:2013 6月の富士山 前編

    やはり、登っておきたい山ですね。
    以前、夏に今風にいう「弾丸登山」で登った思い出が
    よみがえってきます。

    バスツアーで、経験の浅い人もいましたので
    仲良くなった人たちと ペース配分を考えながら
    ゆっくり登りました。(若い女性2人組と)

    富士山、やはり標高が高いですから、健康管理が大切ですね。
    安全に楽しむことが、大切ですね。

    先日、穂高・からさわ小屋番? というイベントに行ってきました。
    穂高から撮った星空がきれいに映像として見ることができました。

  2. kita | URL | CdCU2NDA

    Re:2013 6月の富士山 前編

    こんばんは。
    全く興味が無かった富士山でしたが、いろんな条件が
    重なって今月に登ることになりました。
    でも一番はTONOさんにもらったコメントが背中を押して
    くれたんですよ(笑)
    しかし、さすがにここまで標高が高いと高度に順応できるか
    不安になりますね。。。
    酸素を持って挑んできます!

  3. TONO | URL | -

    クロちゃん さんへ

    今年はいわゆる "弾丸登山" は自粛するようにとのお達しがでましたね。
    寝不足のまま登って体調を崩す人が後をたたないようです。
    やはり富士山は体調管理が大切ですよね。
    それにしても若い女性二人と富士登山とは羨ましい。
    花のない富士山ですが両手に花でしたね。(笑)

    穂高からの星空はさぞかし素晴らしいでしょうね。
    今年は人のいない6月の涸沢にも行ってみたいと狙っていましたが、
    もうそんな時間的余裕はないようです。(^^;
    夏に機会があればテント担いで・・・と思っています。

  4. TONO | URL | -

    kita さんへ

    お~っ、kitaさんチームも残雪の富士登山ですか。
    そっちから一番近い登山口は富士吉田になるのでしょうが、
    北寄りの斜面になるので富士宮や須走より雪が多く残るかも知れません。
    事前にシッカリ情報収集して望んでくださいね。

    高度障害は個人差がありますし、その日の体調によっても変わりますが、
    まずは前日飲み過ぎないこと(笑)、質の良い睡眠をとっておくこと、
    水分は必要十分にコマ目に補給、そしてなるべくユックリ登ることが大切です。
    酸素缶はブログの絵的にはあると面白いですが、
    すぐなくなっちゃいますし気休めにしかなりません。
    それに高度が上がれば上がるほど重さは不利になりますよ。
    それよりシッカリ息を吐くことが大切ですよ。
    息を吐き切ることで自然と楽に吸えるようになります。

    それでは陽気な三人組の富士登山レポ楽しみにしています。(^^)

  5. YUMI | URL | mQop/nM.

    Re:2013 6月の富士山 前編

    今年また富士山に登ると、TONOさんが書いたのを読んで、
    夏だと思っていました。まさか雪山に。。。
    さすが山に慣れてますね。

    うちのベランダからも富士山が見えますが、
    やはり今年雪溶けが例年より早かったです。
    天候がおかしくなってるのかしら。

    私たちも去年富士山初挑戦しました。(須走ルート)
    登りは全然平気でしたが、下山は慎重すぎたせいか、
    膝が痛くて痛くて、大砂走りは全然走れませんでした。
    むしろ走って下ったほうが楽だったでしょうね。

    去年は日帰りでしたが、今年は前日の夜から登ってご来光をみたいです。

  6. TONO | URL | -

    YUMI さんへ

    コメントありがとうございます。
    ベランダから富士山が見えるのは羨ましいですね。
    私達はしばらく富士山から遠く離れた場所で暮らす事になります。
    今年の富士山は異常に雪解けが早いみたいですね。
    七合目の小屋のスタッフも今年は雪が全然ないって言ってました。
    何か天変地異が起こらなければいいのですが。

    今年お二人は弾丸登山ですか。
    世界文化遺産登録が決まって昨年以上の人でしょうから、
    山頂でご来光を見るにはかなり早く出ないと難しいかも知れませんね。

  7. 露天風呂マニア | URL | bxvF113M

    富士山

    天変地異の前触れか雪が極端に少ないですね。
    冬の間雪が少なかったのかな??
    300年間噴火していないから、次は大規模な噴火とか言われていますね。
    今のうちに登っておくのがいいのかなぁ。

    東北に来たら北海道も近くなりますね。
    今年は大雪山にも来るのかなぁ~

  8. TONO | URL | -

    露天風呂マニアさんへ

    冬の間の積雪は決して少なくはなかったと思うのですが、
    かなり早いスピードで雪解けが進んでいるようです。
    富士山はいずれ必ず噴火すると言われていますし、
    遠くない将来噴火する可能性は大ですよね。

    今年の夏の大雪山は無理そうですが、
    来年以降にテントを持って縦走しようと狙っています。
    姫の実家の旭川にはそのうち行く予定です。(^^)

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